朝9時から研究室配属になった4年生の顔合わせ、夜は研究室歓迎会。以下、両方の席でしゃべったこと。数年前、上の先生からも言われたことと重なるが、心から思う。
学生の研究室で卒論を書く目的は、一義的には卒業するための単位として。しかし、もっと大事なのはこの場を通して高等教育を受けること、社会に出る前の最後に学ぶこと、である。全ての行動や体験は、今すぐにではなくても必ず自分の糧になる。教えるという形態をとっていなくても、うちの研究室でおこなわれている事柄、周知されている内容は、それを意識して企画周知しているので、選り好みせずについてきて欲しい。さらに、コンクリート研究室外にも改めて目を向け、今のうちに土木工学という分野を狭めて欲しくない。
私に例えると、来週津波調査に参加することは意義深く、楽しみである。しかし、そのようなタイミングというのは運みたいなものなので、突然やってくる。やってきてから何かを勉強しようというのでは到底間に合わない。構造・耐震の研究をやってきたこと、現場調査をやってきたこと、津波という現象に興味を持って勉強していたこと、などが全てが役に立つかもしれない(まだ行っていないのでわからないが)。逆に、今気づいていない、遣り残したことはたくさんあるだろう。若いうちは選り好みせず、来るべきタイミングに備えて、ひたすら経験して身に着けておくことだと思う。
殆どの事柄は突然やってくる。そういうものなのだ。
2011年4月8日金曜日
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