ラベル 問題解決 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 問題解決 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年12月28日月曜日

Texによる数式入力環境を整える

Windows環境、Wordで論文を書き、PowerPointでプレゼンをする。数式をどうやって入力するのかが課題であった。Wordの2000年初頭までは附属の数式エディタでそこそこ軽快に数式入力をしたり、フォントを整えたりできたと思うが、今のWord2019環境では、デフォルトのフォントも変わり、さらに、フォント変更が一手間必要だったりとにかく思い通りに動いてくれない。Officeの最新版ではTeX入力もできるという情報もあったがよくわからないまま今に至っている。

特に今年からオンライン授業を行ったことをきっかけに、授業形態を板書からスライドへ大きく移行することになり、数式を大量に扱う必要が出てきたことが、それ以前との相違点である。

Windows環境の傍ら、今年から iPad Pro + ApplePencil2 も使うようになってきたので、それも含めて何か良い方法を確立したかった。要求性能をまとめると以下の通り。

  • 数式の再利用(再利用しての修正)ができること。
  • 最終的に、WindowsのOfficeへメタファイル等で入れることができること(背景が透過であれば、ファイル形式は他でも良い)
  • 方法は、Windowsのアプリ、iPad+ApplePencil、ウェブサービスのどれでも良いが、永続性のあるもの。

色々探してみたが、結局落ち着いたのが、TeX環境であり、 pptTeX という、TeX環境をパワーポイント上から利用できるツールである。

インストールに関しては、著者のサイト(http://naitaku.github.io/pptTeX/)に書いてある通り実行すればよいのだが、最低限のことしか書かれていない。パラメーターなどは、他のサイト(例えば、https://qiita.com/kzkadc/items/7c32d1633e7093461128)を参考にすればよい。

ただし、うまくいかなかった。インストールがうまくいっていないのか、環境設定が悪いのか、OSの64bitとアプリの32bit環境の混在なのか、よくわからなかった。原因究明に2日間(2020/12/20~2020/12/28)、計6時間ぐらい費やしたと思うが、結果としてはこちらのサイトに書かれている通り(https://armik.hatenablog.jp/entry/2020/06/16/213026)、GhostScriptのバージョンが新しすぎたためであった。

不具合の内容としては、パワーポイントに挿入された画像には、「×この画像は表示できません。」と書かれた枠だけが挿入されていた。作業フォルダを見ると、本来挿入されるべき

 tmp.emf ファイルが空(0kB)で、

 tmp.eps ファイルは無事作成されていた(pdfに変換すると、数式はできている)。

最後のepsファイルをemfファイルに変換することができていないようだった。

ということで、上記の通り、先人によって動作確認されている 古いバージョンのGhostscript 9.26をインストールしなおして、動かすことができた。32bitか64bitかについては、Windows10は64bit、Ghostscript他必要なインストールは、32bit環境とした(試行錯誤しているときには、色々変えたりしていたが、今回先に32bitで動いたのでそれでストップしただけ)。

環境設定は次の通り、

C:\texlive\2020\bin\win32\platex.exe

C:\texlive\2020\bin\win32\dvips.exe

C:\Program Files (x86)\pstoedit\pstoedit.exe

C:\Users\xxxxx\AppData\Local\Temp\pptTeX

xxxxxは自分のログオン名


インストールに際しては、(途中うまくいかなかったときに)TeXインストーラ3(W32TeX環境)なども試してみたが(消していない)、結局上記の通り単体でインストールして、環境設定をしている。


成果は次の通り。

とりあえずは、Wordで使用する場合には、PowerPointで数式を作り、その画像をWordへコピーして使うこととする。

なお、Δは、True Typeフォントでは文字化けしたので、Outlineとしたが、TrueTypeフォントを標準として、文字化けするときだけOutlineにすればよいという感じでいる。ソフトの使い込みは今後の課題とする。

しばらく使ってみての追記(12/30):
  1. TrueTypeフォントとすると拡大しても綺麗なのだが、パワーポイントファイルを配布したとしたら先方で数式フォントがないと文字化けやレイアウトがずれることがわかった。よって、パワーポイント貼付に関しては、Outline(画像化)で対応するのが無難である。
  2. Outline化していても、再編集ができるのが素晴らしい。
  3. 数式フォントも多数フリーのものがあり、変更できるようであるが、まだよくわかっていない。
  4. 日本語の混在は不可。パワーポイント内に画像として数式を挿入する使い方なので、日本語と分けることで対応ができるのでその点は問題ない(~である、という風に少し日本語を交ぜたいときに面倒であるが、致命的な欠点ではない)。ただ、専門分野で頻繁に使用する記号は単語登録しておき瞬時に出せればと思ったが、使用するエディタ内では日本語入力が不可になっており、その変換入力ができないことが少し残念。ただしこの指摘は、ソフトの使用を諦めるほどのデメリットではない。
  5. 同業他社ソフトとしては、IguanaTeXというのがあり、最近のバージョンでは日本語も扱えるという情報を得た。ただし、情報が少ない(情報が多いのが、日本語にネイティブで対応する以前のカスタマイズ情報等)のでよくわからない。今後の課題とする。



2019年10月27日日曜日

コンクリート試験器具の汚れ落とし【ノウハウ】

鉄(鋳物)でできたコンクリート試験器具は、使っているうちにコンクリートが付着した汚れが落としきれずにどんどん汚れが溜まっていく。学校であれば、研究室だけでなく学生実験でも使うので、どうしても汚れが蓄積していく。コンクリートの試験で使うガラス器具のビーカーも然り、すぐに曇ってしまうし、中になぜかセメントが溜まっていることもある。

  • 研究室での実験:メンバーが限定されている、洗浄スキルの教育を受けている、実験精度維持・怠けたら次回困るという洗浄へのモチベーションがある
  • 学生実験:はじめて触るので洗浄の仕方がわからない、多人数でうやむやになる


100回綺麗にしていても、1回誰かが掃除を忘れてしまうと、あちゃーというようなことになる。割れ窓理論ということで、使う前の試験器具が汚ければ、それを洗うモチベーションも薄れるのは実際にあるだろう。


写真:汚れたスランプコーンの例。なお、うちの高専には実習で複数班が同時にコンクリートを練ることができるよう8個のスランプコーンがある。綺麗に管理したスランプコーンもあり、実際にはそちらをメインで使っていることを断っておく。この写真は棚の奥の方から出してきたもの。


私は監査や研究などで生コンクリート工場へ行く機会は少なくないのだが、やはり、スランプコーンなどの用具が綺麗かどうかは職業柄見てしまう。プロの仕事なので、さすがに精度に影響がありそうな内面が汚れていることはないが、外側は手入れを行っている会社とそうでない会社では、だいぶ異なるように思う。

私が前職の横浜国大助手の時に、横浜の東伸コンクリート(東伸コーポレーション)の試験室で、ある技術者の方が、ビーカーのセメントの汚れを取るのに、塩酸を使って洗浄していたのが印象に残っていた。器具をピカピカ綺麗にしており、目から鱗だった。そこでは塩酸は、セメント廃液へのアルカリ中和で使う目的で所有されていたと思う。その方法が使えるかというと、学校ということもあって、洗浄目的で塩酸を使うのは厳しいなと思って、そのまま何もしていなかった。

その後高専へ異動して7年越しとなる最近、メスシリンダーなどがどうしてもセメント成分で曇るのが気になって、ふと、ポット洗浄用のクエン酸を使ってガラス器具を漬けてみたところ、効果てきめん。ガラス・プラスチック製のメスシリンダーを綺麗にすることができた。ガラス器具の場合、見栄え以上に、目盛りを読むために透き通っていないといけない、という目的が強いと思う。

以上は、ガラスやプラスチックの器具の話であった。コンクリートといっても、うっすらした曇り程度の話である。


さて、以下はもっと分厚いコンクリートの堆積の話である。コンクリートの試験をする非常に重要な器具のスランプコーンは、鋳物製で重いし取っ手などが入り組んでいるので、コンクリートで汚れてもブラシ洗浄が十分でなく汚れが残る。外側は汚れが沢山蓄積しているし、本当は綺麗であるべき内面も薄汚れているものもある。

研究で使うものは別途綺麗な器具をキープして使っているが、私自身の個人意見だが、学生実験で使う分は少し精度が落ちても良い、というような考えは多少あった。

コンクリートは一度固まってしまうと強度が出るのでブラシでこすってもとれないし、水でふやかして柔らかくなることもない。その場合、金属スクレーパーでこすり落とす、グラインダーで削る、などするが、スランプコーンはとくに曲面なのでとても難しい。中途半端にこすっても傷つくので良くない。綺麗に削り取る労力を考えると新しいのを買った方が安いともいえる。

そこで、ふと上記のクエン酸が思い立って、試しに5リットルぐらいでクエン酸を溶いてハンドスコップを入れたところ、泡が出始め、1時間ほど漬けてみて、その後水で洗ったところすこぶる良かった。ただし、スコップ内面の角部分に1センチ単位で溜まったコンクリートはとれなかった。


写真:使用前下、使用後上。この写真は、後での検証のときのもので、1時間ではななく1晩漬けた後だと思う。


こんな感じでスタート。全部漬けていないのは、検証のため。


写真:右が使用前、左が使用後。ただし、1つのスランプコーンをやるために、2回に分けるのは億劫。

当初、40リットルのプラスチックの舟で行っていたが、水深が浅かったので最終的には、スランプコーンが横に寝て浸かる、高さの高い容器があったので、それで行った。


写真:スランプコーンがぴったり入る深めの容器。上のスランプコーンは、コンクリートが残ったところを重点的に時間延長している様子。写真右のスランプコーンは、多分モルタル用か何かの小型版なのでサイズ感を見誤るのでご注意を。


写真:クエン酸は、ポット洗浄や掃除用の普通のもの。粉末。


今回行ったのは次のような条件である。

  • 水20リットルに対して、クエン酸約1000g。4日間同じ液を使い続けているが、出し入れ時にロスした分、水を追加して少しずつ薄くなっていくものの、効果は持続しているようだ。
  • できるだけ間口が狭くて深い容器の方が、使うクエン酸が少なくて済む。
  • スランプコーン1つを、日中8時間または夜間16時間つける、1日に2このペースで洗浄。
  • 液から出したら、たわしでこすりながら水洗い。たわしでとれないのは、ワイヤブラシやスクレーパーでこするのだが、コンクリートが少しは柔らかくなっているようでクエン酸をしないときよりもとれる。ひどい汚れは、もう1回追加で漬ける。
  • 表面のコーティングがとれるので、そのままではすぐに赤さびが出るので、雑巾で拭いて乾燥させてから、スプレーオイル(556など)でコーティング。



こびりついたコンクリートは残る場合があったが、まず、広くセメントがうっすら付いているのは明らかにとれて金属の地肌が出る。仮にいくつか追加の削り取りが必要であっても、残ったコンクリートに対して集中的に対応ができるのでそれだけでも効果がある。


注意点としては、酸とアルカリのガスが出るので、絶対に屋外でかつ風通しの良いところで行うこと。細かい泡がじわじわと出てくる。
動画:泡が出ている様子(いわゆる温泉での卵の腐った臭い)



写真:1日2交代で、少しずつ作業が進んできた様子。一番右は、研究用で元から綺麗だったが。


なお、漬ける時間であるが、1時間つけても効果はあり、一晩でももっと効果がある。クエン酸は食用でもあるのでそれほどpHは高くないと思われ、スランプコーンが溶けてなくなる心配はなかった。

デメリットというか課題もまとめておく

  • 表面が白く汚れる(ムラになる)。水で洗ってもとれないので、何か反応していると思われる。それ自体も完全に除去できれば良いのだが。
  • 同様に液体が飛び散った周囲も白く汚れる。水で流せば問題ないはずだが、色は少し残る。まずは影響ない場所で試してもらいたい。
  • 金属面に赤さびがでる。これは、既にできている酸化膜を剥がしてしまい金属の素地がでるためと思われるので、薄くオイルを塗布するなどして対応。見栄えは問わないので、乾いた布で拭くことでも良いはず。フレッシュコンクリートの試験に影響を及ぼさない処理を。



以上のように、コンクリート研究室でのノウハウというのは、多数あるが、器具の洗浄など生活に根ざしたことほどあまり開示されることはないと思われる。ただ、私自身色々なコミニュケーションで参考にさせて戴いたこともあるので、pay it forward として、逆に周囲へ発信する責務もあると思い、お世話になった方への感謝も込めてこのように公開したい。

コンクリートガラの処分方法、コンクリート切断方法等も、各機関様々と思われる。ネタは多数あるので、乞うご期待。

2019年10月23日水曜日

コミュニケーション能力 色々

就職活動、いや生きる上でコミュニケーション能力が必要、という話はずっとされており、そのこと自体は月並みなのであるが、その認識においてズレがある。

よどみなく、笑顔で、話ができることは、社会において余り問題でない。それよりももっと大事な事が多数あるので、優先順位は1番ではない。


内田樹氏は、土木技術者に向けた文章【リンク】の中で、「コミュニケーション能力とは、コミュニケーションを円滑に進める力ではなく、コミュニケーションが不調に陥ったときにそこから抜け出す力だということ」、としている。

なお、この内田樹の文章は、授業やホームルーム等でよく使わせてもらっている。

安達裕也氏はブログ【リンク】において、ウィリアム・フォン・ヒッペル氏の引用になるが、「他者の考えていることを類推する能力」と紹介している。いま原点に当たれないので孫引きで申し訳ない。


色々な定義はあるが、ある概念や行動であることは間違いない。それを、色々な人の切り口で表現したに過ぎない。

いま高専でも盛んに採り入れようとしている、分野横断能力のコンピテンシー評価に近いものがあり、その評価方法は複数の評価軸を採り入れたルーブリックを採用している。


よって、コミュニケーション能力を体現するルーブリックを作れば、チェックリストとしてみることで、求められている能力が類推できるのではないか。

ということで、その作成を開始してみたい。

このブログは、今後修正を加えていくので、期待して欲しい。

2019年10月21日月曜日

ハザードマップを調べてみた

我が家の備忘録として記載しておく。

今回の台風19号の東日本を中心とした大規模災害では、離れた香川県からリアルタイムでニュースを見ていた。ニュースでしきりに「ハザードマップを確認して下さい」というのが流れていたと思うが、改めて、その時に自分の地域のマップを確認していなかったことに、1週間以上経ってから気づいた。傍観者だった。何を考えていたのだろうかと恥ずかしくなった。


改めて、特に何も考えずにネットでハザードマップを調べたが、自治体が出している紙ベースのpdf資料に行き当たった。そういうものだろうと思って調べていたので、それに行き着いたのかもしれない。

サイトで改めて、自宅と職場のハザードマップを見る。

まず、愕然としたのは、ハザードマップという名前が付いたマップ以外にその趣旨のマップが多数存在したことである。

自治体のポータルサイトのようなものがあるが、その後も検索を続けると、別の部署が作っているマップに出会う、ということを繰り返して、結果として、次のようなマップ群を得た。

 高松市防災マップ(指定された河川毎)
 高松市土砂災害ハザードマップ
 洪水浸水想定区域図
 たかまつ防災マップ
 土砂災害警戒区域指定区域図等

発刊している部署が違えば、発行年次も違う。

あるマップはHPに訂正情報がコメントとして欄外にあるが、pdf自体は更新されているわけではない。変更点は、主として避難場所のネーミングライツに関するものだったので、支障は無かったが。県民ホール→○○ホール等。

地域毎に一覧になっているが、必ずしも自分の町名と対応しているわけではない。●●地区とか。これは、自分の地域は見ることができても、他の地域を探そうとすると、何地区に含まれるのかを文字情報として知っておかないと調べられないことは、億劫であった。

これらの閲覧に関しては、PCであっても、複数の10MB級のpdfファイルのダウンロードと閲覧は、PCに慣れている身としても、少し厳しいものがある。

我が家の近くには、小規模のA川が流れているのだが、マップには、市内でも比較的大きいB川に対する氾濫マップが載っているだけで、B川の氾濫はA川で止まった地図になっており、我が家は安心である。ただし、それに伴って最寄りのA川が氾濫した場合、その地図は存在していないとも読めるので、余り参考にならないかもしれない。もしかしたら、含まれるのかもしれないが、そもそもその様なマニアックなQ&Aがあるわけでもなく、わからない。

と、PCを普段使いこなしていると自負している自分でさえ、億劫に感じたので、スマホのみでは、これらの平行した情報を網羅できるとは思えない。

そこに来て、そもそもそういうアプリがありそうだと、改めて気づき調べてみると、スマホアプリの前に、網羅されたホームページを見つけた。

++++

【NHKによる、動画でのハザードマップの調べ方】

さらに、こちらも詳しく書かれています(2019/10/22本ブログ記載後に追記)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191021/k10012142841000.html?fbclid=IwAR11PslnZRj4GOE_tc2Mfl9wfe3Y2rnw3PoBlVeHG4WMQPyBf1HWFzB93oQ

そこでも紹介されているが、
【重ねるハザードマップ】
【わがまちハザードマップ】

ただし、既存のデータを集約しただけなので、基本は変わらない。
それに、あるマップのデータは、何のリスクを対象としたものなのか、をきちんと確認すべきである。

前述の通り、B川のリスクが表示されているわけであり、A川は含まれていない、という可能性もあるのである。

+++++++++
香川県といえば「ため池」。ため池のリスクについて、県内では関心が高い。
「重ねるハザードマップ」には色々なリスクが掲載されているが、仮に香川県の地図を開いて、「ため池」のマップレイヤーを重ねてみて欲しい。・・・・・何も起きません。

解説を読みましょう。

現在収録されているため池のハザードマップは、群馬県、栃木県、千葉県、兵庫県のみである。仮にその4県のため池が決壊しても香川県は安全ですから!(波田陽区風の口調で)
+++++++++

ということで、マップの特性を理解しないと、間違った使い方になる。


スマホアプリは、まだよくわかっていないので、とりあえずここで終わる。

2019年10月6日日曜日

ヒューマンエラーを防ぐ努力 インフラにおける水野美紀・真紀問題

数学界でのフェルマーの最終定理のように、平成時代に思春期~青年期を過ごした我々の長年の解けない課題に、「水野 美紀・真紀 問題」がある。

ちょうどわかりやすいページがあったのでそちらに譲る。
https://tomitoko.com/archives/6432

さて、以下は、2014年の日本コンクリート工学会での私が幹事を務めた「コンクリート技術者の若手オープン懇親会(100名ぐらいが参加)」の時に、クイズをしたものである。これ系のネタはよく使う。

次のうどんのメニューの名前を、早押しで、かつ、選択肢の中から選ぶものである。

正確には、早押しではなく、指定したアドレスに、選択肢の番号を書いて、メール送信させる全員参加型ゲームである。同じ正解なら、受信が早い方が勝ちなので、みんな慌てて送信する。



鉄板ネタとして、問題を出題している中で、司会の私が「誤って」答えの「かけうどん」を発言してしまう「ボケ」というか「フリ」も入れておく。一斉に「あらら」となる。

そして、選択肢のスライドは次である。


正答は、次の通りであるが。


その時は、会場からは、「掛け布団にしてしまったよ」などの笑いが漏れた。

ということで、とにかく、紛らわしい選択肢は、とっさの時に間違える。これは人間の性であり仕方がない。

ヒューマンエラーを防ぐ工夫が必要である。色を変える、フォントを変える、他。


田中さん、中山さん、山田さん、でも生じうる。
大林さん、林さん、小林さん、中林さん、これは違うか。


で、四国のインフラにおいて、水野美紀問題があることに気づいているだろうか。地元の高松に戻ってきて7年目であるが、当時18年振りに戻ってきたときに、これは違う!と思ったことが2つある。高松周辺は高校生までに自転車で走り回って土地勘もあるが、わからないことがあった。(両親が転勤で高松を去ったので実家は無く、高松に降り立ったのが出張や観光を除いて18年振りだったので)

・当時は高校生であったが、自身が酒を飲むようになったので、飲み屋の店がわからない。
・当時は自転車移動であったが、自分が車を運転するようになった。そもそも高松に高速道路が全線開通したのが大学時代なので、高速道に慣れていない、ということだった。

そこで面食らったのが、高速道路表示における
 高松
 松山
 高知
 徳島
の表記である。この並びであれば、まだましである。

 高松
 松山
縦書きですか?横書きですか?

今年に入り、スマートIC(インターチェンジ)の入り口を間違えそうになったことがある。

府中湖PAに併設されている、府中湖スマートIC で、高松方面に乗るつもりで、1つめの入り口をスキップして、2つめの入り口で入ろうとしていたが、1つめの看板を誤読して、「あれ、ヤバい」と入ろうと曲がってしまった。実際には入り口は少し先なので思いとどまったが、実はこの看板を越えると、見える範囲には、松山方面という表示が無く(その時そう思った)、単に高速入り口、しか書いていないので、そのまま間違えて入るところだった。1回見間違えるとリカバリーが厳しい。

では、疑似体験しよう。

先に断っておく
 東行きには、高松、徳島、神戸(明石海峡大橋経由)
 西行きには、松山、高知、岡山(瀬戸大橋経由)
がある、という位置関係である。

1)インターの100m手前。私は高松に行きたいので、2つめの入口で入ればいいと認識する。正確には、普段よく乗っているので、そのぐらい覚えている。
この看板は、文字が横書き、であることに留意されたい。さらに、ここには、高知の記述がないことも留意。


2)実際の1つめの入口への交差点が見えてきた。でも、行き先の地名を記したフォントが小さいので、あまり気にしないが、元々「これはスキップするぞ(乗らないぞ)」という頭になっている。


3)しかし、その看板が近づいてきたら、文字が目に入ってしまい、「え?」。
一瞬だったが、横書きの「高松」が目に入ってしまった。


で、今回、急いでこの交差点を曲がって入ろうとしてしまったのである。ここの一連の看板表示において、「高知」という地名が新出であった。

4)ちなみに、上記の1つめの交差点をスキップできたら、2つめの交差点には本来乗るべき「高松」の文字が写真のように出る。でも、「徳島」の文字は新出。



ヒューマンエラーになったポイントは次の通りか。
・縦書き、横書きの混在(途中で変化する)
・高松、松山、高知問題のそもそもの存在
・初めに出てきた看板の地名(4つの地名)と次の地名(3つ+3つ)の不一致(増える)

私のブログには、個人攻撃やネガティブ指摘はしないように運用しているが、これは広い話題なので提示しておくこととする。

学問として、ヒューマンエラー、安全管理、などは人並み以上に学び、実践してきた自負はあるので、建設的な指摘として考えている。

2019年5月26日日曜日

セイルの修理(バテンポケット)

備忘録として、ヨット(ディンギー)のセイルの修理についてまとめておく。

対象は、シーホッパーSRのセイル。

バテンというプラスチックの棒を入れるポケットがあり、バテンが抜け出さないための蓋を有する。

その蓋の部分がすり切れて、穴が空いていた。

それ以外の部分は、使用頻度は少なく、比較的綺麗なセイルであったので、修理することにした。

セイル自体が破けてしまうほど劣化しているセイルがあったので、そちらを部品取りとして利用した。



 対象のセイル。うちの学校の中では、比較的程度が良い生地。

ポケットの蓋が機能しないので、テープで留めていた。

 テープを剥がすとこんな感じ。

 折り返されて袋状になっているのが、端部が破れて蓋になっていない。

糸をほどくとこのような感じ。

穴があいている。

別の古くなったセイルから、バテンポケット部分を外す。幅40mmのテープ状の布。

折り返されている様子。蓋の引っかかり部分は15mm。

ちょうど針と糸がなくなっていたので、手芸屋さんドリームで購入。向かって左の一番小さい針を使用した。糸は、専用のものではないが、店で一番太い#20のボタン付け糸。材質はポリエステル。実際のセイルの縫製に使われている糸と、似たような太さであった。

シンプルに繋げるために、上記の図のように、元布と補修布をオーバーラップさせると、バテンの挿入には問題ない。継ぎ目は縫っていないがその部分にはバテンの先端は引っかからないのでok。

糸は、2重にして使用。可能な限り、既存の孔を利用して、新たに開けないように注意した。波縫いで、ジグザグに片方に進んだ後、折り返して、同じ穴を使って折り返してきたので、見た目はミシンで縫ったように糸が繋がっている。完成。

 このようにバテンを挿入して、

ポケットの折り返しに引っかけて、バテン収納完了。


破れている廃棄予定セイルから、今後の別の修理用にバテンポケットの40mm幅布テープを外す。

以下、廃棄予定のセイルから、バテンポケットの根元部分のゴムの詳細分析。写真のようにセイル本体のその部分に力が集中して破れて補修跡だらけであるが、単にゴムが死んだ場合には、簡単に直せそう。

 ゴム部分の構造。ゴムは直接セイルに縫い付けられておらず、1枚のポケットの布に縫い付けられた後、セイルに縫製。

ゴムの長さは、50mm程度(古いので伸びているかもしれない。)

 ゴムの幅は、15mm程度。

端部からゴムの先端までの位置は100mm。



2018年5月3日木曜日

新しい発想による新幹線の搭乗方法

いつもこのブログで言っている、思考訓練である。思考訓練ができれば、色々なものの見方ができるようになり、わかりやすく言えば、発明にも繋がる。

これも以前のFacebookのエントリーであるが、球出しして散らかした後、フォローしていなかったのでまとめておく。さらに、友人iと不定期に行っている思考訓練の成果も披露したい。

【飛行機の混雑緩和の搭乗方法】
飛行機の搭乗時の混雑緩和のための搭乗方法のルールは、ANAとJALで異なることを最近知った。JALは、座席の後方と前方で順番を分けているが、私はそれでは混雑緩和に余り意味がないと思っていて、窓側と通路側で順番を分けたら良いのにと思っていたら、ANAがそれを採用していた。私は基本はJALしか使っていなかったので、知らなかった。

とはいえ、JALがそれを採用していないのは、ANA方式は意味がないときちんと判断してなのか、よくわからなかった。

友人に紹介されたサイト(下記リンク)で、そのことを検討している。対照実験ができていないので、学術的に見て文句のない実験とまでは言い切れないが、良い線は行っていると思う。可能であれば、誰か研究者に混雑モデル等でシミュレーションしてもらいたい。

搭乗時間が最も短い搭乗順は?後ろから順に搭乗するのは効率が悪い?(リンク)

やっぱり、窓側と通路側では効果がありそうだ。これ以上は、他人が既に検討済みなので、いくら書いても二番煎じになるのでやめておく。

【新幹線の混雑緩和の搭乗方法】
私が以前から思っているのが、新幹線の乗車時の混乱をどうやって最小にするか、という点である。飛行機よりも複雑な面もある。ただし、全員が着席しなくても列車は動くので、実際には余り問題にはならないが、苦痛が減るのであれば、検討する価値はあるだろう。

新幹線の乗車時の混雑の分析
・窓側と通路側での交錯(飛行機と同じ状況)
・大きいトランクなど大型荷物が存在する(飛行機にはサイズ上限があるが、新幹線にはない)
・出入り口が車両の前方と後方があるため、すれ違いが発生する。(決定的な違い)
・さらに、同じ車両内だけでなく、別の車両に移動したい通過交通も発生する。(決定的な違い)

通過交通については、駆け込み乗車のような場合にはあり得るし仕方がない。でも、その場合には、5分ぐらいデッキで待ってから、移動してもらいたいが、モラルに依存するのはシステムとしては不完全なので、その選択肢は無しとする。

通過交通については、ここでは考えないこととする。

新幹線の場合、私のこれまでの観察では、前行きと後行きのすれ違いが、大きなネックになっているように感じた。これをなくすことができれば、乗車時の混雑緩和が大きく進むのではないかと思う。

議論した友人は、新幹線の場合、座席が進行方向の前よりか後ろ寄りかは座席番号を見ればわかると言うが、それは結構マニアックでもあり、瞬時にはわからない。上りと下りで、それは逆転するので、それもわかりにくくしている。

私は、次のような過程で思考をした。図はまとめて後部に示す。図では、簡単のため、1車両の座席を10列としたこと、全ての車両の座席数を同じとしたことは、ご了承いただきたい。

1)座席番号が、何番から何番は、前側入口から乗る、何番から何番が後側入口から乗る、というアナウンスや掲示を行う。問題点:乗客に、座席番号を確認させて、アナウンスに従わせるのは面倒。特に、1車両にある2つの出入り口が、前寄りか後寄りかの判定が難しい。

1)は次のような改善ができる。

2)切符に、座席番号の表示の他、出入り口名も表記する。その際、出入り口名を、固有の番号にする。仮に7号車の前後の出入り口を、それぞれ、7A入口、7B入口、等と書いておく。メリット:言われたとおりに乗れば良いので明確である。問題点として、7Aと言われても、7Bでも乗れるのは感覚的にわかっているので、根絶はできないかもしれない。ここは好みの分れるところ。

2)の方法は、ルールで縛る日本的対応であり、まだまだ工夫の余地があるように思う。私は、自然と人間が合理的に判断して、結果として自然にそうなるというシステム作りが好きなのである。

現状の制約条件をなくすと、車両の出入り口を1つにすればよいのでは?という考えも出てくる。ただし、2つの扉を1つに減らすと、時間当りの乗り降り人数が低下することで問題が出てくる。

3)前乗り、後ろ降りというルールを導入する。考えは良いのだが、運送容量が低下するので、無理ではないだろうか。ただし、実際には降りるのを待ってから乗っている現状なので、降りるのを待つというロスがないので、これがベストかもしれない。始発駅で混雑するので、始発駅と、それ以外の駅で対応を分けても良い。

とりあえず、始発駅で、という条件の最適化を考えてみよう。

4)ハードウェアをいじって良いという条件であれば、車両の両端の扉を廃止して、中央に1つの扉を設置するように改造する。乗り込んだら座席番号に応じて左右(前後)に分れて進むので、1方向の移動となり混雑は緩和されるだろう。ただし、3)と同様に、運送容量が厳しい。

運送容量を考えると、1車両に2つの扉が必要、というルールは外せないように思える。しかし、それでも一方向の移動を実現したい。できれば、細かいルールは煩雑になるので、単純明快なルールや番号付が必要である。

そこで、発想の転換である。

5)1車両を前後2つに分けるのだが、それを、大胆に、独立した車両と呼ぶのである(論理学的な車両を作る→わかりやすく言うと仮想の車両を作る)。すなわち、16両編成であるが、物理的な1両目に、1号車、2号車と仮に名前をつけて、2両目に、3号車、4号車と名前をつけて、最終の16両目は31号車、32号車と名前をつけるのである。すると、大抵の場合には、自分の切符に書かれた号車の入口に並ぶので、その後人間が判断せずに、無理なく2)のような誘導ができるのである。

物理的な1つの車両であるが、2両として管理するのである。

さらに、それを考えると、もうひとつバリエーションがある。

6)物理的な3号車の後半と、4号車の前半を、(論理的な)新4号車として名前をつけて、座席番号も定めるのである。車両の中央の方は、3号車の最後尾と4号車の1列目が隣り合うが、それは全く問題ない。乗り込んだときに、右側に行くか、左側に進むかは、座席番号で判断する必要が出てくる。

6)が面白いけれども、入口での判別が必要となるので、5)がスムーズであろう。6)で外壁に塗装で、あたかも物理的な車両の中間に、連結部があるように見せると面白い。

7)5)の場合、1つの物理的な車両の中に、1列目が2つ存在するので、間違えて座ってしまうリスクもある。そう考えると、1号車は1~5列、2号車は6~10列、という風に、使う番号を分けて、重複しないようにしても良い。実際にはそれで問題が起こることはないだろう。号車、というのが、座席のある車両、とともに、扉の位置を表すのだが、重複がなければ問題は解決するのであるから。あとで思いついたので図は省略する(図を作り終えた後で考えついた)。


「論理的車両」言い換えると「仮想車両」。面白い概念ではないだろうか。




2018年2月12日月曜日

リスク回避の能力

交通の冗長性は必要で、それが平時だけでなく地震時、異常天候時のレジリエンスに繋がる。要は冗長性が高いほどリスクに強くなる。ここで言うリスクは拡張すると、会議が延びて出発が遅れたり、帰着が遅くなったり、迷子になったり(笑)も含む。

高松は、地方都市の中でも、交通の冗長性(代替選択制)は非常に高いと思っている。ラッキー、ではなく、私が転職をする際に、暗にそういうことは考えていたのである。交通インフラが冗長性が高いことに価値を見いだして、高松の地に転職してきた、と言ったら若干は盛っているが、あながち間違いではない。一番は高松出身というのがあるが、それを割り引いてもそう思う。

飛行機の便利なところは、所要時間が短いのはあるが、一度予約するとビジネスきっぷを除いて変更がしづらい所がデメリットである。ただし、そのデメリットを補うのが、先方での悪天候の際に条件付き運行になった際には全額払い戻しが選択できることにある。これで大部分は回避できる。
 ついでに言うと、当日購入の価格がべらぼうに高いことは、どうにかならないかと思う。プライベート利用である、身内の不幸の際に、急に飛ぶとなるときには、航空会社が鬼のように思えてくることもあった。その際には、お金なんて関係ないのでどうでも良いが、冷静に考えるとそう思う。正規料金がベースで、前日以前に早く買ったから安いのだ、という航空会社からの説明も、それは説明の仕方の違いだけであって、確率的な分布を見込んで料金設定がされているので、全体の重み付けの話である。スーパーの△割引を月25日間もやっている話に似ている。大事なのは、売上の比率であろう。
 国内便飛行機チケットの売り上げ状況(仮の推定)
  正規料金 35000円 5%
  1日前まで 25000円 30%
  21日前まで 18000円 30%
  45日前まで 13000円 25% 
  大幅割引 10000円 10%
 ホテルとセットのビジネスパック・ツアーパックもそれなりに多いと思うので、換算するともっと安い方にシフトするかもしれない。(高いので国内では少ないと思うが)ビジネス客が買う日付未設定のオープンチケットは、正規料金程度と思うが、わからないので仮に0とする。
 この件は、話がそれるので、論点を整理してまた別のトピックとして書こう。

新幹線の便利なところは、当日まで決めることができることや、東海道線の関ヶ原の雪の遅延を除くと比較的災害に強いことである。さらに、年間1000円程度でエクスプレス会員になると、オンラインで予約ができ、乗車変更が3ヶ月以内であれば何度でもできるというところを考えると、メイン利用だけでなく、飛行機が遅延時の代替手段としては有効である。窓口購入は、そもそも駅に着かないと購入できないことや、災害時には駅は大混雑なので、厳しいと思う。

デメリットは、長い乗車時間であるが、3人掛けの真ん中は厳しいが、それ以外は東京から岡山までは許容できると思う。東京から鹿児島までは厳しい。また、少なくとも高松便は、岡山行き終新幹線にマリンライナーが接続しているので、東京駅の高松行きの終新幹線が20時30分なのは、飛行機にはないメリットであり、特筆に値する。高松行便の最終は、20時頃であるが、余裕を見て東京駅は18時30分は出たいところだ。この2時間近くの差は大きい。また、上記のエクスプレス会員のオンライン予約であれば、比較的窓側がとれる(急な交通手段の変更を検討してから実際にJRみどりの窓口に到着できるまでの時間のタイムラグがあるため)ので、体力温存と電源確保としての新幹線は災害時には有効である。

14:25追記情報: 高松空港の条件付き運航の場合には、レベルが1~3とあるようで、少なくとも高松空港のカウンターでは教えてもらえるとの情報を失念しており、今回改めて指摘を受けて思い出したのでここに追記する(結果、n=2)。推定であるが、ほぼ100%が、周辺の濃霧で飛行機が「着陸」できるかが問題であり、それの裏返しとして、出発機材が確保できるか。私が知る限り、機材さえあれば濃霧でも始発便は高松空港が離陸できるので。ただ、このレベル情報が、高松空港外から電話等で知ることができるか、羽田空港カウンターで知ることができるか、についての情報も引き続き情報収集して蓄積したいと思う。


以下、私の判断事例を提示する。

1月9日の東京出張帰りのフライト。私のミスで羽田空港の定時に明らかに間に合わなかった。たまたま高松空港が雪のため、条件付き運行の案内が出たため、キャンセルが無料となった。よって、運が良く飛行機は全額払い戻しして、上記のオンライン予約で窓側の新幹線も予約ができて、新幹線で帰ってきた。確認したところ、私が乗る予定だった飛行機は、出発の遅延があったものの、無事着陸できている。

2月10日の東京出張帰りのフライト。13:30発のフライトであった。朝から、1時間おきに、条件付き運行の情報がメールできていた。メールが頻繁に来るもので、オオカミ少年のように麻痺して、最後の方は内容を読んでいなかった。通常の条件付き運行なら、まあ、大丈夫だろうと判断してしまっていた。浜松町でモノレールに乗ってから、改めてメールを見ると、ヤバいことに気づいた。天候調査中で、まだ見込みが立たないと。それで、以前のフライトを見ると、2つ前の便が、着陸できずに、高松空港の隣の徳島空港に降りたとの情報が。

この時点で、リスク回避のことが頭をよぎったものの、快速に乗ってしまったので、引き返すポイントが見えない。色々考えて、大井競馬場駅で降りて、逆向きのモノレールに乗換えようとした。すでに天候調査になっているので、確定する時間までにキャンセルすればよい。そのモノレール待ち時間の間、オンラインで、新幹線の窓側を予約できたので、新幹線に決めた。

っと思った瞬間、JALは天候調査を終え、私のフライトが、45分遅れで出発することが決定した。天候調査をした上で、あえて「やる」と判断したのは私の経験が無かったのもあり、これは行けるのではないか、と考えてしまった。新幹線は、再度乗車変更すれば、実質無料キャンセルと同じ扱いだし。

というのは、手荷物が多かったこと、疲れていたので、またこれから4時間以上掛けて陸路帰るのもなんとなくいやだなぁと思ったこと、自家用車を高松空港に停めていること、さらに、車の保険の満期が翌日なのでディーラーに行かなければならないこと(冷静に考えると、車をピックアップしていなくても大丈夫だが、言い訳の1つとして)という言い訳がどどっと私の中に押し寄せて、再度、空港に向かってしまった。

その後、チェックインして、さらに、フライトは延びて、結局65分遅れで14:35離陸となった。悪い予感が立ちこめる。私は飛行機をキャンセルできる手段があったが、選択しなかったのでモヤモヤしていた。満席だったので、他の人はどうしたんだろうと思ったが、元々ツアーやビジネスパックで買っていたら変更出来ないし、新幹線片道の18000円より安い価格で購入している人には、この程度の危機予想では差額の自腹を切って、わざわざ東京や品川駅に移動することまでは考えないだろう。細かくは覚えていないが、15:50頃に高松空港で1回目の着陸を試みるも、濃霧で真っ白で、急上昇の着陸回避。機長から、30分程度高松上空で待ってから、再度着陸を試みると。で、16:30過ぎか、再度試みるも全く同じで、結局、これから伊丹空港に向かいますと。伊丹空港着陸は、17:00を過ぎていたと思う。

着陸後は、地上係員の方が乗ってきて、今後の状況の説明や、JR無料引換券で、新幹線で岡山経由の高松まで戻ってもらう説明があり、書類をもらった。手荷物を預けていたのをピックアップして、17:30だったと思う。

ここまではJALの対応は完璧だったと思う。機長や客室乗務員の対応は問題なかったと思う。むしろ、リスク回避のために動いてくれた判断は尊敬している。さて、私は高松空港に車を停めていたので、そのピックアップのために、費用が発生するので「やわらかく」係員に尋ねたら、清算支払OKの旨の返答があり、カウンターで手続きして下さいと。これが悪夢の始まりだった。まず、先方から名前は控えられたが、私がその初回担当者を名前を聞かなかったのがまずかった。次に、向かった先のカウンターには行列で、かつ、多くが高松便の客で、困難な条件(ツアーや、レンタカー、キャンセル交渉)で、私の番が回ってきたのは30分ぐらいかかった。それから交渉したところ、色々(初回担当者と異なる対応をされたことに)頭にくることがあって、伊丹空港を解放されたのが、18:30。

それから指定された方法としてバスへ新大阪へ、JRで、高松に着いたのが22時。一度空港にタクシーで向かって、車もピックアップして家に着いたのが23時だった。


反省点は次の通りである。直接経費は余り問題ではなく、ロスした時間価値、疲労の方が大きい。結果としては、12時30分の時点で「強くヤバいな」と思った時点で、新幹線に切り替えて、その後の雑音に流されずに一貫して動くべきだった。

振り返ると、途中で判断がぶれたのが悔いの残ることであった。自分がしっかりしていないと、「なんとかバイアス」がはたらくのがよくわかった。

色々考えると、今の私にとって時間が取られることがつらい。自分の判断でJRに切り替えることによって、高松空港への自家用車のピックアップ料金などたかがしれているし、そもそも結果として当初の便で高松に着いていれば、18時頃には高松駅に辿り着いているので、安くリムジンバスにも乗れたし、そんなに致命的ではない。

判断ミス、戦術ミスであるが、自戒のために、次回のために、掲載しておく。

大事なのは、そういう動きをすることで、トータルのリスク回避の勝率を上げることだと思う。1つ1つの結果に流されては、全体を見失う。確率で考える必要がある。そうやって生き残る必要がある。地震の発生確率も引き上げられたし。


2017年8月30日水曜日

観光施設の音声案内のスマホアプリ化

観光施設での音声ガイド(イヤホン形や、携帯電話形の音声案内)は利用したことがあるだろう。数字ボタンを押したら音声が流れるやつ。特に、海外に行って、日本語音声ガイドがあったりすると重宝する。たまに、海外で借りた音声案内の声が、有名な日本の俳優だったりして、驚いたり。

ただし、専用のハードウェアを利用し、さらに、料金はプラス500円程度。特に美術館や有名企画展などでは、解説がないとわかりづらいため、私は日本でも比較的利用する方だが、周囲を見渡すと必ずしも利用されているわけではない。逆に人気の企画展では、ハードウェアが貸出し状態で、利用できない場合もある。

お盆に京都を訪れてふと思ったが、これこそ、スマホのアプリで解決できないか。各観光施設毎にアプリ開発ではなく、誰かが共通のフォーマットを作る。うかうかしていたら、グーグルさんが作って、日本のシェアを奪われるかもしれない。

1)アプリは共通フォーマットとする。
2)各観光施設は、番号札の設置および、最低限日本語のテキストを用意する。→しゃべる音声はデジタル音声へ、各国への翻訳は自動。
3)価格は100~200円ぐらいに留め、ワンタイムのパスワードを付与し、1回入力したら二度と使えないようにする。

有名人のアナウンス音声、バックに流れる曲など、こだわりたい観光施設は、そうすれば良いし、最低限協力したい所は、最低限で良い。

例えば、現在利用率1%で500円の価格も、100円に下げたら利用率が10%になれば2倍の売り上げ。しかも、テキストファイルを修正すればその都度、最新の情報になる。
番号札が設置できるのは施設管理者の特権。

もし、うかうかして、それを怠ったら、グーグルさんに、番号札がなくても、GPSと画像認識で、展示物の場所が特定されて、そういうフリーまたは、グーグルに課金されるアプリになって、観光施設の有料音声案内が敬遠されるという悪循環になることでしょう。

絶対に元が取れると思うので、是非、日本のメーカー、開発をお願いします。

と思った、この夏。

既に存在して、特許が取られていたら、私の調べ不足ということでご容赦を。でも、普及はしていないので、それは何故だろう。

2017年8月6日日曜日

発展途上の技術

7/2フェイスブックより転載、改変

何だか違和感がある技術、というのは、本質的な性質でなく、まだ発展途上の技術であると考える。それを否定するのではなく、まだまだ技術の発展途上だからと大目に見る寛容さと、同時に技術者には改善の努力が必要。

自動車事故がなくならないことも未だ技術が未熟であるためであり、自動車自体を否定してはいけない。宅急便業界が大変なのも宅急便が悪いのではなく、まだ最適な仕組みができていないだけ。

関連して気になること。
電子書籍は便利だけども、他人に貸すことはできない。特に、子供や学生に紹介する本はリアルでないと今は無理。でもそれを超える新しいパラダイムがあるはず。

電子書籍の個人貸し借りは技術的にできるはず。著者への対価を払わないから貸し借りはダメという人もいるが、その度に著者に対価を払っても良い。技術的に解決できるはず。友達に1週間だけ貸してその時間は自分は読めなくて、1週間後に自動で返ってくるとか。
ジャイアンも、お前、このマンガ俺に転送しろ、とかいじめてたり。

電車でスマホを皆んなが見つめてる光景は、おじさん(私)から見ると違和感。でもこれは、何を見てるかわからないところから来てるのかな。勉強している人もいるわけで。
裏面にもディスプレイがあって、他人に今何をしてるかがわかるスマホ。今、講談社学術文庫を読んでるのがわかったり、恥ずかしい写真集を読んでのがバラバレになるためスマホにカバーしたり。

電話の通話が他人が聞くと違和感があるのは、片方しか聞こえないこと。電話は必ずスピーカホンで話す世の中であれば、普通の会話と同じでたちまち違和感は無くなるのかな。

2017年4月23日日曜日

餅屋に学ぶ または 不作為

久々にタイトルに迷った。

昨日土曜日朝、娘、息子の授業参観。

5年生の社会科。
「写真を見て、わかったこと、考えたことを列挙しなさい」
題材は、輪中のくらし。

わかったこと、考えたことを、沢山列挙してみる。そして、その結果「~~だろう」という言葉の末尾になるはず、と。
→なるほどその通り。今、高専の実験演習の改善を学科全体で取り組んでおり、考察をする能力をどうやって育むかに焦点を当てている。グラフを見て、わかることを列挙しなさい、という授業を先週水曜日にやったばかり。まさに一緒のこと。小学校でもきちんと教育されていることに脱帽。

そして列挙するための制限時間は、5分間。ストップウォッチでなく、キッチンタイマーを黒板に貼り付けていた。ストップウォッチを使って授業はしているが、黒板に貼り付けることは目から鱗。
小さいながら、後ろからでも残り時間はきちんとわかる。

良いことを学ばせてもらった。

先生の、5個以上見つかった人は挙げて、に対して、娘が恥ずかしそうに小さく手を挙げたことは父は見逃しませんでした。よくやった。先生の死角だったためかみんなの前では発表されませんでしたが。


午後、ヨット部の活動。香川県ヨット連盟の普及安全委員長を担当しており、その業務の中で、安全講習会(心肺蘇生講習会)を主催した。高松北消防署の方に来ていただき、2時間の講習を、連盟に所属する、高校4校、高専、大学、ジュニアチーム、合計75名の参加者に対して行った。

その中での質疑応答
・ウエットスーツを着用している場合、AEDはどのようにすれば良いですか。
ある高校の生徒からの質問であった。
→ハサミで切るという回答は期待できたが、消防署員によるとその布地に応じた切れるハサミを用意しろとのこと。ヨットハーバーには、AEDはあるが、ハサミは用意されていないと思われるし、各学校も、ハサミは持っていても、緊急時に出るかはわからないし、そもそもウエットスーツが切れる保証はない。特に、潮風を受けるので、どこの学校の備品も、錆びが発生してるのである。

消防署の担当の方は、学校でハサミを用意しておきなさいとは言ったが、ヨット連盟を代表している立場の私は瞬時に、これはそうではなく、連盟として、ヨット競技場の事務局(高松市管理)として整備しなければならないと思った。思うだけでなく、それに対する回答として、全75名の前で、連盟または高松市の方で、備品を整備すると約束した。そういうこともきちんと実行することが、普及安全委員長の姿だと信じて。

不作為というのは、知っているけど、何もしないこと。安全に関しては、不作為は絶対にあってはならないこと。適切にフィードバックをすることや、最期まで見届けることが、技術者としての責務である。技術者は、失敗したら罪ではなく、動かないことが罪なのである。なお、失敗しても、フィードバックが得られれば、プラスである。

・おぼれた場合、水を飲んでいても、そのまま心臓マッサージをして良いか。
→良い。ああだこうだ言わず、マッサージ優先。そう言われればそうだが、これは自身はなかった。

・AEDの場所はどこか
という高校生からの質問もあった。
司会の私が、場所を知らない人に手を挙げてもらうと、9割以上が挙手。新入生だけでなく全学年参加してもらっているのでこれはまずい状況。

幸い講習会は10分早く終わりそうだったので、ヨットハーバーに戻ったら、学校単位でAEDの場所を確認しておくこと、本日欠席した部員には学校の責任で周知すること、を全体にお願いして、会を終了した。



世の中の事件事故の多くは、専門家や、責任ある立場の人の不作為で整理できることが何と多いことか。実際に知らなくて対応しきれなかった、というのは非常に少ない。

ということで、1日のうちに、別々の場に於いて、専門家から、貴重な示唆を頂いたこと、そして、それを実行しなければならないこと、不作為があってはいけないこと、これを肝に銘じつつ、実行もした日だった。

すぐに、私の授業教材について、キッチンタイマーは、ストップウォッチと入替えた。




2014年9月22日月曜日

13年ぶりの答え

前のブログでは、アンテナを張っていたら、自然と電波が入ってくる、という話をした。

明後日、横浜市の職員研修の講師をするのだが、その時に冒頭に紹介する本を選んでいた。構造物のカラー写真などの解説本はたくさん持っている方だと思うが、ふと、「ヨーロッパのインフラストラクチャー」という本が棚にあったので、手に取った。以前から持っていたのだが、存在をすっかり忘れていた。20年前土木学会が創立80周年の時に記念に作られた本であった。

国別に概略の地図入りで、各種土木構造物が紹介されているのは、貴重な資料である。今回フランスに行く前に読んで参考にしておくべきだったが、せっかくの資料群を生かせないまま、出発してしまった。それとは別に、ネットを駆使して地図に落とし込むなど詳細までリサーチできていたので、結果として問題は無かったようだ。ざっと見た感じでは、取り逃がした致命的な構造物はないようである。

フランスのページは、発行が20年前なので高速道路がまだ繋がっていないのが非常に興味深い。今回、高速道路がほぼ全て完成している中を1000km以上走った。

この本は、写真は、小さいながら秀逸でカラーである。ぱらぱらめくっていたら、あるダムに出会った。


忘れもしない、2001年のこと。私が助手1年目に、池田尚治先生が海外出張の際にエールフランスの機内誌内の何かの企業広告の中の背景に出ていた美しいダムを見て、名前も場所もわからないので、私に尋ねられた。当時、答えを探すべく、ネットで検索したが、見つからなかった。エールフランスの機内誌だから、フランスなのかな程度であったが、結局手がかりすら見つけられなかった。その時の機内誌の切り抜きは、確か、まだ持っていたと思う。

時を経て、13年ぶりに、その正体がわかったのである。忘れもしないと書いておきながら、多少不安で、多分これだったと思うのだが。

以下、前にも紹介している、stracturaeのサイトに掲載されていたことがわかり、かつ写真も秀逸であったので、その写真を引用する。リンクを用いて、画像を以下に表示させているだけで、版権は、stracturaeにある。

 Roselend Dam(stracturaeより)
紹介サイトは、こちら

読み方は、その本によると、ローズラント・ダム という。Googleでローズラントと入れても出てこなかったので、ダム、コンクリート、アーチ、フランス、バットレス、ぐらいのキーワードで再検索したら出てきたのだが。であれば、当時も検索できたはずであるが・・・・。


その本を紹介しようと思って、amazonのリンクを探そうと思ったら、なんてことはない、2010年にamazonで中古本を私も購入していたものであった。こちらである。

土木学会:ヨーロッパのインフラストラクチャー


2014年6月21日土曜日

JCI若手オープン懇親会in高松 のデザイン

JCI(日本コンクリート工学会)の年次大会in高松の初日の夜に開催される、若手オープン懇親会のご案内を致します。
 各種メール連絡(こちらが主体)と、フェイスブックへの掲載はしていましたが、一番読者があるブログの掲載が遅くなってしまいました。


今年は、下記のホームページで、すべての案内をしています。

https://sites.google.com/site/jci2014wakate/


上記ページにも書きましたが、この会は、年次大会の公式行事ではないものの、今年で14回目を数える伝統のある懇親会です。 私が助手として働き始めた2001年の年次大会が札幌で行われましたが、そのときに第一回懇親会が開催され、参加したことをよく覚えています。当時、関東支部に若手会21という会が組織され、40歳以下の当時の若手が中心となり、いろいろな勉強会・講演会を企画して活発に活動されていましたが、その一環として、若手オープン懇親会を開催したようです。

土木、建築、大学、民間の区別なく、オープンに議論・懇親をしようという趣旨だったと思います。
以後、年次大会の開催地方にバトンを渡して、途切れることなく、第14回目を迎えることとなりました。

その後、関東支部の若手会21の代表を務めたこともあり、この会の設立をよく知っているものとしては、感慨深いものがあります。とはいえ、持ち回りとなると、その趣旨はどんどん失われて、会を開催すること自体が目的となっていたように思います。基本は大学の研究者+その研究室の学生、で構成されており、ふたを開けると例年9割以上が大学関係者です。それが悪いとはいいませんが、開催すること自体が目的化しているな、という違和感は持っていました。


参加資格が自称40歳以下で、実年齢が一つの区切りではあります。私は、来週38歳になるので、残すところあとわずかで卒業、四国、しかも高松で行われることになり、私が代表を務めることとなりました。四国内の大学・高専教員のコンクリート系の学会会員は、実質3名なので、大変といえば大変です。


私なりに感じていた問題点は以下の通りで(昨年の2013年名古屋大会は欠席したので、会の印象は2012年以前です)、それを打破するようにアクションを起こしてみることにしました。PDCAを実行すればよく、改善案をDOして、その後チェックすればよいのです。

上記のマンネリ化を打破するためには、どうすればよいかを考えました。



1)当日参加が多く、事務局が大変である。

昨年の事務引き継ぎを受けると、ざっくりと、事前申し込み50名、当日申し込み50名で、なんと、当日申し込み率が50%でした。それ以前も似たような状況だと思います。これでは、直前まで幹事は参加人数のことで心配するし、当日受付で混雑するし、金額的に収支は黒字になったとしてもお店での料理が足りずに参加者全員に不満が多い、等考えられます。すべての人にとって、残念なことになります。誰もハッピーになりません。


→会費に、事前申し込み期限の割引を設けて、事前申し込みのインセンティブを設けました。

学生にとっては、ある程度効き目があると思います。

しかし、社会人の私自身のことを考えてみると、1000円の差額を設けても、大人にとってみるとたいした問題ではありません。実際問題として、急に会議が入って休むかもしれないことを考えると、当日申し込みにしてしまおうと、私でも考えます。

→そこで、忙しい研究者の特性を考えて、キャンセル料金をゼロにしました。

運営側から考えると、全く参加者が見えないよりも、△として申し込んでもらった方が、確率でリスク管理できます。△などの選択肢を増やすと、管理が煩雑になるので、最終的に特に区別は設けないことにしました。当日申し込みは10人以上の変動があるが、事前申込者の変動は数名以内、ということで、キャンセルも認めることは結果として、リスクヘッジになると思っています。



2)誰が参加するかわからないので、新規に参加しづらい。特に、これまで参加したことのなかった大学以外の人から見ると、ブラックボックス。

→まず、参加者を公開してみることにしました。そのためには、そもそものすべての周知をウェブにすることにしました。

勝手に事後に公開するわけにはいかないので、事前に同意を取ることとしました。直接法として、申込時に別途氏名公開の同意を取るのも一つの方法ですが、あえて、その方法を採りませんでした。さらにアグレッシブにしました。名前を公開することはPRの一つであるので、そのことに協力してもらうという趣旨で、割引を行うこととしました。言わずもがなですが、相対的なことなので、名前を公開しない場合には、高くなるように設定しました。

あくまでも、この会は任意の会なので、この会の趣旨に同意する人にプラスになるように設計する、というのが今年の私のテーマでしたので、あえて通すことにしました。


参加したことのない人、特に、大学外の研究者の方には、現状では敷居が高い会だと思います。よって、参加予定者を公開することで、行ってみようかと思ってもらえればと思っています。

土木、建築の両方の学会とはいえ、本懇親会は、ここ数年は土木の参加者がほとんどになっていたので、特に建築分野の方に対してその意味もあります。

 3)若い人にPRする手段が少ない。
大学の場合、若手研究者も1歳ずつ年を取るので、本会を卒業していきます。多くの国立大学の場合、講座制となっていて、だいたいシニアの教授と、若手准教授、助教、そして博士学生が誰かしら参加することで、その研究室の学生にもPRされて、参加者が継続していきます。

ただし、元々40以上のシニアの研究者が単独で運営している研究室であれば、そもそも存在を知らないので、参加のしようがありません。

→これは結構、難しい問題です。ベストではないけれども、とりあえずアクションを起こそうと思い、北海道、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国、九州の大学・高専の知り合いの研究者/申し込みがあった方各地方2名以上に、その地方で呼びかけてもらうようにお願いしました。

その際には、
・相手が40歳以下かどうかを意識せず
・土木、建築両方に・民間の技術者も
というリクエストもつけました。

ただ、急な一方的なお願いなので、その方がどこまでアクションをしてくれているのかは、わかりません。課題といえるでしょう。

全員にもれなく連絡することが目的化しても意味がないので、まずは、そうやってアクションを起こした既成事実を作ること、その事実を公開すること、としました。

逆説的ではありますが、本会は、たった2時間の年に1回の懇親会なので、現時点では、土木建築の真の融合・産官学の交流までは、実質無理でしょう。少なくとも、現状の会に意義を感じる人に、開催案内が伝わるようにしたいと思います。



とりあえず、ここまで。

2014年4月19日土曜日

骨骨と

先日の始業式の学生主事(高専内で、学生指導のトップ)の挨拶は、コツコツというのがキーワードであった。曰く、骨骨と書くそうだが、先ほどネットで調べても出てこなかったので、検証中。

4年生の担任になったので、現在一人15分の面談を開始している。学生数34名のうち、3分の2が終わったところだ。そこでの話題は、主として勉強の仕方のこと。結果、おしなべて、学習の時間が少ないことと、自宅学習が身についていない。もともとレポートや課題が多いので、それをこなすことで精一杯というか満足している。レポートや課題も勉強の一部ではあるが、それでは、授業の復習は満たされないし、レポートが出ない回は復習しないことになる。

高専の教育は、くさび型といって、下級生は一般科目が多く、専門科目が徐々に多くなってくることをくさびの形状に例え、そう言い表す。4年生から、極端に専門科目が増える。よって、これまで付け焼刃で何とかしのいできたのが、4年生から太刀打ちできなくなることも多いようだ。

よって、コツコツ勉強をする習慣をつけること、を今回の面談では特に重視して指導している。

とはいえ、精神論の極み、「頑張ります」、「気を付けます」、は全く意味がない。よって、単に家で勉強しろという指導は全く意味がない。冬になって、「風邪をひかないように」と指導しているのと一緒で意味がない。

意味のない指導はしない、という当たり前の方針(当たり前のことは方針とは言わないか・・・) なので、何とか具体的な指導を考えている。


勉強のモチベーションとして、1年後の就職活動の話はするものの、現在まだその準備ができていない人が多いので、それを強いモチベーションとするには時間がかかる。

そのようなモチベーションが低い段階では、一般論として習慣がつくまでは、何か強制的な、外的な刺激がないと、難しいであろう。

部活をやっている学生が多かったが、4年生になると半ば引退して、練習回数が減る学生が多数であった。そのような学生には、部活を終える時刻を毎日の帰宅時刻として、部活がない日は学校に残って勉強をする時間にしたらどうか、と。そのような大事な日には、普段のレポートではなく、それ以外の本質的な勉強をするようにしたい。毎日帰る時刻が同じというリズムもできる。

他の案として、私が手取り足取りはできないので、例えば、夏休みのラジオ体操の出席カードのようなもので毎日の勉強時間を報告してもらうのも、有り得る。ただし、ゼロの日も、ゼロと報告して、毎日顔を合わせる。その代わり私は口出ししないで、単にハンコを押すだけ。その位の着かず離れずのことをやると、さすがにゼロが続くと良心の呵責を感じれば、しめたもの。

以上に述べた案は単なる手段である。何を採用するかは別として、とにかく、精神論ではない具体的なアクションを提示したり、考えさせることが大事、と思っている。あえて気を引く、学生が考えるための、つかみである。

また、何かを提案すると、すぐに欠点を示して不満を言う人もいるが、ここで大事なのは、上記の案は仮説として、まずは検証することで、短時間に検証ができれば、良ければつづければよいし、悪ければ仮説は棄却されたとして別のことをやればよい。学生は、概して、存在するかどうかわからないベストを求めてしまい、結局何も動かないことが多い。


STAP細胞のおかげで、仮説という概念が一般認知されたのは良かった。それも使って気を引きながら。



2014年2月12日水曜日

本のある生活

高専に赴任して危惧したのは、専門書と触れる機会が減るのではないかという事であった。英文ジャーナルの購読などは、学校としての契約であったりしていかんともしがたい。日本語の論文集については、足りないものは追加購入して補っていきたい。この辺は、研究費との兼ね合いで、コツコツ集めていくしかないだろう。

ここで記したいのは、図書館との関わりである。

前職では、研究室から徒歩5分のところに理工系図書館があった。頻繁に出入りすることはなく、必要な資料が出た段階で、書庫などに赴いてコピーを取るという使い方であった。

専門書以外の、一般書については、ここ数年、amazonで購入する、自分で書店で購入するということを繰り返していて、大学図書館では実際に借りることはほとんどなかった。その理由として、中央図書館までは研究室から歩いて10分程度かかることや、勤務時間中に専門書以外を探しに行くのが何だか憚れたというのは言い訳であり、要するに身に着かなかったのである。

香川高専に着任して、図書館は徒歩2分程度、早歩きであれば1分あれば到着する。キャンパスは小さいので、逆にメリットである。

まだよくわかっていないが、新着本も多く、一般書は、そこそこ入っているようである。高校1年~大学2年の学年に相当する学校の図書館ということも有るだろう。

もう一つ、高松市立図書館は、子供が先であったが、利用するようになった。近所ではないが、それほど遠くなく、車で行けるので、身近になった。



amazonで購入したり、書店で購入することになると、どうしても立ち止まって考えてしまうので、そうこうするうちに読まない、というケースが多い。それに、購入となると、ノンジャンルで読んでいるつもりだがふたを開けると偏っている傾向はある。また、新刊のハードカバーは、重いし、(文庫本に比べて)高いし、と思っていると、よっぽどのことでない限り新刊を読まなくなってしまった。

借りるのであれば、ハードカバーで重くてもいいや、と思う。手元に置きたければ、その時点で買ったり、新書が出てから買うのでもよい。

こうやって図書館が利用しやすい環境にあることに最近やっと気づいて、また別の世界が広がりつつある。


図書館に関して今考えていることがある。中学生に土木工学の魅力をどうやって伝えるのか、ということは長年の課題である。書籍の紹介のみを第一弾とすると、それだけでは、学校の図書室にないと、市立図書館まで出向くのは敷居が高くなってしまう。市立図書館にない本も紹介することがあるかもしれない。そこで、今考えている第二弾としては、何らかの形で中学校に良質な土木工学の本を寄贈し、図書館に置いてもらう。それだけにとどまらず、〇〇中学校の図書館には〇〇の本がある、というのを、香川高専建設環境工学科のホームページにも公開して、建設環境工学科志願者にわかるようにする。そうすれば、自分の学校の図書館にその本があれば、読む敷居も下がるのではないか。また、ある学校に無いことが公開されることで、良い意味で普及の足掛かりとなるかもしれない。来年度は、4年生の担任を持ち、かつホームページ担当でもあるので、徐々に新しいことにトライしていきたい。

2014年2月11日火曜日

手帳考  新しい手帳の発明

4月始まりの手帳を予約購入し、先日手元に届いた。なんと、今年から体裁が変更になっている!!!


手帳の切り替えというのは、新たな気持ちになれるという精神的なプラス面を除外すると、義務的なもので、生産的ではない。できれば短縮したいものである。



切り替え時期に問題になることを考察してみる。私は4月始まり手帳を愛用しているので、それをベースとするが、1月始まりでも考えは同じである。

デメリット1)手帳が切れかけの時に、それを超えた予定が入ること。

12月頃から、新しい年度の行事、予定がぽつぽつと入ってくる。〇〇年次大会の日程や、〇〇会議の予定など。この時期は、まだ先の話なので、個人の予定が入っている人はほぼなくて、単にその日程を承りました、ということだけのケースが多いので、幸い致命的にはならない。

12月下旬から1月頃の話であるが、周囲には1月始まり手帳を使っている人が多数なので、4月始まり手帳を使っている私だけ記入欄がない、という状態となる。私は、現行の手帳にも、2年目の年間カレンダーがついているので、それに直接書き込んだり、メモ帳の1ページを、次年度の予定書き込み欄として使って集約しているので、日程のメモとして何とかしのいでいる。


デメリット2)新しい年度の手帳を入手しても、すぐに使えるわけではなく、2冊持たなければならない時期が存在する。

手帳の売出し日に購入しても、その手帳の開始日は、数週間先であるため、すぐに使い始められるわけではない。しかし、すでに売り出し日の段階では、次年度の手帳に記入すべき予定が多数入りつつある時期である。

よって、2冊の手帳を持ち歩かなければならない。1冊はカバンに入れておけば事が済む場合と、2冊とも身に着けておいた方がメリットがある場合の両方がある。


デメリット3)オーバーラップした時期の予定を、転記する必要がある。
新しい手帳を入手しても、4月までのサービス時期の欄は記入しない、ということを貫けばこのデメリットは少なくなるが、少なくとも4月以降の別途メモしていた予定は転記する必要がある。


このデメリット3個を、ぜひ覚えておいてほしい。もちろん、デメリットに感じていない人はいることを受け入れるが、私自身は、現時点ではデメリットと感じており、期間や作業量を短縮したい。



能率手帳(今年からブランド名がノルティに変わった)は、4月始まりの手帳が購入できるのが2013年度版までは、2月4日ごろであった。そして、4月始まり手帳の1ページ目は、2月18日(月)であった。ということで、私は、2月18日を境に、新しい手帳を使い始めることにしていた。

具体的には、2月4日から18日の間は、次のようにしている。手に入れた時点で、2月18日以降の予定は、新しい手帳に転記し、以後2月18日以降の予定は、新しい手帳に記入する。古い手帳の2月18日以降、3月末までは、間違って記入や参照しないように、斜線を引いておく。そして、2冊の手帳を常に持ち歩く。
2月18日になれば、新しい手帳のみ身に着けることになるが、どうしても、しばらくは同年度の過去のことを参照する機会があるため、概ね3月末までは、カバンに入れておく。4月を過ぎれば、引出しの定位置に入れておく。

以上のようなサイクルを、ここ数年は繰り返していた。



ところが・・・このブログの冒頭の発言なのだが、


2014年版のノルティとなった能率手帳は、型番も、体裁も全く同じで、購入日も同じだった。しかし、手帳の開始日が3月10日(月)と遅くなる方向へ変わった。じぇじぇじぇ。1か月も切り替え時期が続くのか。


私にとっては、死活問題である。

年中行事を、1か月も行うのは、ちょっと困る。いや、だいぶ困る。4年に1度のオリンピックの聖火リレーでであったり、式年遷宮であれば、その準備が1年以上続いても、お祭りだと我慢できるが、毎年1か月間も切り替えを行うとは、非効率。



手帳を乗り換えるか、何か別のことを考えたい。

私の記憶では、能率手帳の1月始まりの方が、オーバーラップ期間が長かったはずなので、それに戻すか。ここまで4月始まり手帳のデメリットが増えれば、1月始まりにした方が、トータルとしてましかもしれない。新しいノルティの1月始まりをさかのぼってチェックしなければ。

なお、商品番号9011(4月始まり)を使っている。(だれか能率協会の人読まないかな)


自分で手帳の新ブランドの会社を興そうかと思っていたが(嘘)、なんとしても新しい林ブランドの手帳を作りたい。ネットで呼びかければ、賛同者はいるのではないか。






私の構想はこうだ。数年後を考えていたので非公開で特許でも狙おうと思っていたが、今年の変更で切羽詰ったので、公開してしまうことを選ぶ。実を取りたい。

考えは、リフィル式のシステム手帳と似ている。だが、コンパクトさを求めるので、システム手帳は不要。

案1)1年3か月ぐらいの、3ヶ月くらいオーバーラップする手帳を新規で作る、ことをまず考えていた。しかし、それだけでは、デメリット1、デメリット2が解消されるだけで、 デメリット3は解消されない。

案2)1年を半期に分ける。4~9月、10~3月の2つの手帳となり、1つの簡易なカバーの両方に挟み込むことで、1年分のコンパクトな手帳となる。つねに、現在の日付を含む半年分と、次の半年分の手帳をカバーに入れておき、常に少なくとも半年後までの予定が書き込める。それを半年ごとに新しいものに更新していく。そうすれば、手帳を書き写す必要はなくなり、デメリット1~3が全て解決できるのである。

よって案2を推したい。

製本屋さんにお願いすれば、既存のものを使ってオリジナル手帳ができそうだが、これを見た手帳メーカー、印刷屋さん、実用化してもらえないだろうか。



もし、このアイデアが既に出ていたり、その手帳が購入可能でしたら、ご連絡いただけると幸いです。私の問題が解決した場合には、その方に薄謝を進呈します。

2013年10月4日金曜日

発明のプロセス トランプ編

先日、校内の発明コンテストの発表会を聴講した。知財関連のため、内容は書けない。研究関連ではなく、日々の生活改善など、複数エントリーしたいテーマがあるのだが、 来年は教員も参加できるよう交渉してみよう。

さて、
以前、娘がトランプの遊び方を発明したとの記事を書いたが、反響はゼロである。フェイスブックでは、今度トライします、というコメントは戴いたが、その後は・・・。

我が家では、たまに遊んでいる。やればやるたび、奥が深いものだと自画自賛している。

じゅんばん神経衰弱

いつやるの、今でしょ。ということで、ぜひ、試してみていただきたい。大人でも子供でも遊べる、とても奥の深いスポーツである(今回、スポーツと断言!)



さて、もう一つ、トランプ関係を発明できないか、先日より子供と遊びながら考えている。娘と行っていて、2人のババ抜き、ジジ抜きが、はっきり言ってゲームという観点で面白くないのである(娘と遊ぶのが面白くないと言っているのではない)。


私の考え方を可視化して公開してみる。



テーマ:
 2人ババ抜き(ジジ抜き)の改善

切実な願い:
 2人ババ抜きを高度化したい。2人でババ抜きをしても、確率問題になってしまうのでゲームの面白さとして欠ける。面白くないということにピンとこない人は、サイコロを振って進むだけのスゴロクを想像してもらいたい。相手の動きと、自分の動きが全く関連がなく独立であり、まったくゲームの要素がない。

既往の解決策と問題点:
 ババがジョーカーだとすぐにわかってしまい面白くないということで、任意のカードを1枚抜いてそれをジジとするジジ抜きが既にある。しかし、唯一、2人で行うと、自分のカードにないものがジジであると、途中でわかってしまうのが残念。

 3人以上であれば、ジジ抜きは、スリルがあって面白い。ババ抜きの場合、3人以上でも確率問題であることには変わらないが、周囲のリアクションが増えたり、継続時間が長いので、2人よりも明らかに面白い。

課題解決の糸口:
 論点を以下の通りにまとめてみる。

1)2人でジジ抜きを行うと、ジジが最初からわかってしまうので、スリル感がなくなる。2人でもスリルを失いたくない。ゲームの方向性として必ずスリルを求めるわけではないが、3人以上の時にはスリルがあり、2人ではスリルがないというのが残念であり、改善したい。

2)ババ(ジジ)抜きは、相手のカードを引く、というもので、確率に支配されるゲームであり、誰が行っても結果は確率で支配されることに変わりない。人間が能動的にアクションを起こせるような、カードの交換システムはないだろうか。


以下、改善のための試案を示すが、主として2人でプレイする時の問題について解決策を示している。基本的には3人以上でも成り立つと思う。

試案(1)
ババ(ジジ)抜きをする際、最初に、2枚のペアがあったら全部、場に出すことになっているのが普通であるが、あえて、場に出さない2枚のペアを複数手元に残すことも有りとする。そうすることによって、相手が、自分のところにないカード=ジジ という構図が成り立たなくなり、ジジがすぐに判明しないのでスリル感が出る。
あえて2枚のペアを残した際には、その人は、カードを引いた(もらった)時にペアになったものしか、場に出すことができないような縛りを入れておくべきである。そうしないと、負けそうなとき、途中でペアを場に放出して数を減らすなどできてしまうと、混乱する。ペアを残したままゲームを始める際には、相手を混乱させるメリットとともに、手持ちのカードが多くなるというデメリットの両方をもつ、ジレンマの意味を持たせる。ペアを何組手元に残すのかも、駆け引きの1つである。

試案(2)
ジジ抜きの際に、ジジが誰もわからないようにするのが普通である。今回新たに、プレイする人数分、ジジを設定する(2人プレイなら、合計2枚のジジ)。そして、1人が1枚だけジジの内容を知ることができるようにする。その情報を、以後の駆け引きに使用する。

試案(3)
カードを相手から取る際に、確率問題になっているので、駆け引きの要素がない。よって、逆に、自分が選んだカードを相手に与える、という逆の配り方の形式にする。試案(2)と合わせると、自分が知っているジジを相手に気づかれずに、相手に渡すことができる、などの駆け引きができる。
また、試案(1)の残存ペア(ジジではない)を相手に1枚渡すことによって、相手に、自分のところでペアができなかったのでもしかしてジジではないだろか、と判断を迷わせることもできる。


以上、試案1から3までを入れて、ためしに娘とゲームをしてみた。

まだ粗削りであったが、一応ゲームをが成り立った。 娘は、まだ駆け引きの意味が分かっていないので、検証がしづらいが、これをベースに改善してみたい。

乞うご期待。

統計学の本

コンクリートの研究をしていて、統計の知識が必要になる。統計といっても、計画学でバリバリツールとして使うというよりかは、実験データの平均値、ばらつきを検討する程度である。

私の場合、たくさんのデータから、差が優位かどうかの検定を行う必要や、非破壊試験の少ない試行回数で合否を判定することも検討する必要もあった。

たまたま、ある人から統計の本のお勧めを、と問い合わせがあったので、ここにまとめておく。


大学時代に使った統計学の本を再度読み直すのも大事だが、技術者たるもの、良い本で短時間に勉強すべきだろう。時は金なり。学問を究めるには薄い内容かもしれないが、短時間で答えを出すためには良いだろう。

ということで、1年くらい前に、実験データをまとめる際に焦って購入した本がこちら。ネットではなく、書店で1時間以上粘って購入した本+α である。

最近本屋で統計本がブームという報道を聞いているが、最近出された本はウォッチしていない。以下、再度調べてみると、すでに絶版になっているのも多いみたいだ。ハイツー本から脱却して殿堂入りするのは、ライバルが多いのだろう。





統計の本質を理解する古典。概念はわかるが、実際にどういう式を使うか、となるとわからないところも多いです。




縦書きの新書で、具体的な問題を挙げ、解法とともに解説があります。「推計学のすすめ」に通じるところがあります。



t検定がわかるなど、ターゲットが明確で、講義形式で順を追って説明しています。統計を忘れている人、公式を覚えただけで自分で説明できない人が、再度学ぶには良いと思います。




トピックごとにまとめられているので逆引きができる上、比較的トピックの解説が多いので理解につながります。エクセルの関数も併記されているのがよいです。




 1つずつのトピックについて、問題の解き方が提示されており、逆引きしやすいです。エクセルの関数やエクセルの画面も添えられており、実務的でしょう。コンセプトは、前の本「よくわかる統計解析の基本と仕組み」に似ています。


上記5冊のうち、1・2冊目と、4・5冊目、がそれぞれジャンル(編集方針)が似ています。

2013年10月3日木曜日

インフルエンザ予防接種の季節です

10月に入りました。インフルエンザ予防接種の季節です。

私は忘れないように、PC上のスケジューリングで、10月にインフルエンザ予防接種のリマインドをしています。

「いつやるの、今でしょ。」 もう古いのであれば、「予防接種でお・も・て・な・し」、くらいか。


現状の日本では、集団生活では、私は義務と思います。特に、小さい子供がいる家庭では。


医学界にはいろいろ学説はあるのでしょうが、受けない方が受けた方のメリットを上回らない限り、私は受け続けますし、周囲にそう勧めます。


私には、妻方の親族ほぼ全員(私を含む)が受ける中、たまたま受けなかった1名が、昨年度感染した、という見事な実証例があるので。

受けたら、記録のために、ブログにも記載します。

インセンティブと淘汰

なぜ既存構造物の耐震補強が進まないのか、というのは、大きなテーマである。

以前から思っている素人考えを披露したい。1年以上前、たまたま懇親会で一緒になった、国土交通省の●●局長にお話したら、否定されてしまったが。


1)建物の耐震の数値(なんというかわからない)を公表する(まずは任意。今後義務付けるはどうかは検討)
2)今の情報化社会では、誰かわからないが、食べログのようなサイトで、そのお店が入る建物の耐震情報が、紐づけられる。
3)結局、安全に利用したい人は、そういう建物を利用しているお店を利用するようになるため、利用価格に反映されるようになる。(安全な建物は店のコストも高く、危険な建物の店は安くなる)
4)耐震補強をするインセンティブが働く。
5)公表しない場合は、悪かろう、と周囲は見るようになる。

あまりにも性善説であろうか。

市価よりも低い価格というのは、通常は何か欠陥がある。以前、山陽の方で、違法建築のホテルで火災があって、沢山の人が亡くなった事件があったが、やはり、格安でという評判のホテルだったと聞く。

耐震に限らず、安い飲み屋は、通路が狭かったり、非常階段に物を置いて通れなくしていたり、というのがある。

夜行高速バスの事件も同じ構図だと思っている。安い価格は何か無理をしているし、逆にきちんと安全運行している会社は、それなりの価格を提示する。こちらは、事故が起きて、大きく制度が変わってしまったが。


このようなリスク情報を可視化して提供を受ける義務とまではいかないが、きちんとやってコストをかけている会社はそれを提示することで、それに対価を払う人が集まるはずである。

義務化しなくても、きちんとやっている会社が、正当な評価を受けるために公開するところから始めればよいと思う。私はそういう会社を利用したい。表示をしていない会社は、NGと思われるから、認証を取るようになるだろう。

単に飲食店を例に提示したが、マンションの購入価格、賃貸住宅の価格、などにも反映できる。さらに、そこで使用する、火災保険、地震保険などの料率に影響しうる。銀行の融資なども反映しないものであろうか。


耐震強度の公的認証制度をどうするかはまだ詰めていない。自己申告だけでは偽装もあるだろう。ここは別途検討が必要である。

なお、建物の耐震というのは、生じる地震によっての応答であるから、確率的に考えると、地域性があるはずである。その辺の技術的な解釈の啓蒙も大事だろう。日本の良くないところは、数字だけが独り歩きして、潔癖までも数値にこだわるためである。1を下回っても、確率論的に利用者が許容すれば、利用すればよいのである。 (建物の倒壊が、周囲に影響を及ぼすというのは、別の次元として別途制御が必要)


前職の国立大学では、安全衛生にも携わっていた。結局のところ、研究室を運営する教員の意識をどうやって高めるか、知識を向上させるかが問題であった。研究室のトップが動かなければ、何も変わらない。

そこで、案が出たのが、教職員向けのセミナーを開催した際には、受講カードのようなものを発行し、それを研究室の扉にでも貼ってもらうことであった。受講しない教員については、事務的に注意される程度であれば、あまり教員にとってインセンティブにならない。しかし、学生に対して受講状況が公になることは、受講のインセンティブになるのではないか、と。学生からの信頼を失うと、研究室の運営はやりにくい。ただし、同時に、学生へのこの重みを伝えておくという教育も併せて必要である。

このアイデアは、インパクトが大きすぎるということで、見送りになったが、その時は、とりあえず受講状況は記録しておき、何かあるときに、過去にさかのぼって実現できるような体制にはしておいた。その後は知らないが。


インセンティブを適切に設定することが大事で、人間の駆動力になると思っている。義務だけで声高に叫んでも誰もついてこない。

ブログの移動(に近いもの)

表現活動の主体をnoteに移行しました。時間をかけた論考などはnoteに集約するようにします。こちらのブログはアーカイブとして残しますが、過去に力を入れた執筆したものは、再編集してnoteに投稿することもあります。 https://note.com/hayakazuh このブログ...