2017年4月23日日曜日

餅屋に学ぶ または 不作為

久々にタイトルに迷った。

昨日土曜日朝、娘、息子の授業参観。

5年生の社会科。
「写真を見て、わかったこと、考えたことを列挙しなさい」
題材は、輪中のくらし。

わかったこと、考えたことを、沢山列挙してみる。そして、その結果「~~だろう」という言葉の末尾になるはず、と。
→なるほどその通り。今、高専の実験演習の改善を学科全体で取り組んでおり、考察をする能力をどうやって育むかに焦点を当てている。グラフを見て、わかることを列挙しなさい、という授業を先週水曜日にやったばかり。まさに一緒のこと。小学校でもきちんと教育されていることに脱帽。

そして列挙するための制限時間は、5分間。ストップウォッチでなく、キッチンタイマーを黒板に貼り付けていた。ストップウォッチを使って授業はしているが、黒板に貼り付けることは目から鱗。
小さいながら、後ろからでも残り時間はきちんとわかる。

良いことを学ばせてもらった。

先生の、5個以上見つかった人は挙げて、に対して、娘が恥ずかしそうに小さく手を挙げたことは父は見逃しませんでした。よくやった。先生の死角だったためかみんなの前では発表されませんでしたが。


午後、ヨット部の活動。香川県ヨット連盟の普及安全委員長を担当しており、その業務の中で、安全講習会(心肺蘇生講習会)を主催した。高松北消防署の方に来ていただき、2時間の講習を、連盟に所属する、高校4校、高専、大学、ジュニアチーム、合計75名の参加者に対して行った。

その中での質疑応答
・ウエットスーツを着用している場合、AEDはどのようにすれば良いですか。
ある高校の生徒からの質問であった。
→ハサミで切るという回答は期待できたが、消防署員によるとその布地に応じた切れるハサミを用意しろとのこと。ヨットハーバーには、AEDはあるが、ハサミは用意されていないと思われるし、各学校も、ハサミは持っていても、緊急時に出るかはわからないし、そもそもウエットスーツが切れる保証はない。特に、潮風を受けるので、どこの学校の備品も、錆びが発生してるのである。

消防署の担当の方は、学校でハサミを用意しておきなさいとは言ったが、ヨット連盟を代表している立場の私は瞬時に、これはそうではなく、連盟として、ヨット競技場の事務局(高松市管理)として整備しなければならないと思った。思うだけでなく、それに対する回答として、全75名の前で、連盟または高松市の方で、備品を整備すると約束した。そういうこともきちんと実行することが、普及安全委員長の姿だと信じて。

不作為というのは、知っているけど、何もしないこと。安全に関しては、不作為は絶対にあってはならないこと。適切にフィードバックをすることや、最期まで見届けることが、技術者としての責務である。技術者は、失敗したら罪ではなく、動かないことが罪なのである。なお、失敗しても、フィードバックが得られれば、プラスである。

・おぼれた場合、水を飲んでいても、そのまま心臓マッサージをして良いか。
→良い。ああだこうだ言わず、マッサージ優先。そう言われればそうだが、これは自身はなかった。

・AEDの場所はどこか
という高校生からの質問もあった。
司会の私が、場所を知らない人に手を挙げてもらうと、9割以上が挙手。新入生だけでなく全学年参加してもらっているのでこれはまずい状況。

幸い講習会は10分早く終わりそうだったので、ヨットハーバーに戻ったら、学校単位でAEDの場所を確認しておくこと、本日欠席した部員には学校の責任で周知すること、を全体にお願いして、会を終了した。



世の中の事件事故の多くは、専門家や、責任ある立場の人の不作為で整理できることが何と多いことか。実際に知らなくて対応しきれなかった、というのは非常に少ない。

ということで、1日のうちに、別々の場に於いて、専門家から、貴重な示唆を頂いたこと、そして、それを実行しなければならないこと、不作為があってはいけないこと、これを肝に銘じつつ、実行もした日だった。

すぐに、私の授業教材について、キッチンタイマーは、ストップウォッチと入替えた。




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