2014年9月22日月曜日

13年ぶりの答え

前のブログでは、アンテナを張っていたら、自然と電波が入ってくる、という話をした。

明後日、横浜市の職員研修の講師をするのだが、その時に冒頭に紹介する本を選んでいた。構造物のカラー写真などの解説本はたくさん持っている方だと思うが、ふと、「ヨーロッパのインフラストラクチャー」という本が棚にあったので、手に取った。以前から持っていたのだが、存在をすっかり忘れていた。20年前土木学会が創立80周年の時に記念に作られた本であった。

国別に概略の地図入りで、各種土木構造物が紹介されているのは、貴重な資料である。今回フランスに行く前に読んで参考にしておくべきだったが、せっかくの資料群を生かせないまま、出発してしまった。それとは別に、ネットを駆使して地図に落とし込むなど詳細までリサーチできていたので、結果として問題は無かったようだ。ざっと見た感じでは、取り逃がした致命的な構造物はないようである。

フランスのページは、発行が20年前なので高速道路がまだ繋がっていないのが非常に興味深い。今回、高速道路がほぼ全て完成している中を1000km以上走った。

この本は、写真は、小さいながら秀逸でカラーである。ぱらぱらめくっていたら、あるダムに出会った。


忘れもしない、2001年のこと。私が助手1年目に、池田尚治先生が海外出張の際にエールフランスの機内誌内の何かの企業広告の中の背景に出ていた美しいダムを見て、名前も場所もわからないので、私に尋ねられた。当時、答えを探すべく、ネットで検索したが、見つからなかった。エールフランスの機内誌だから、フランスなのかな程度であったが、結局手がかりすら見つけられなかった。その時の機内誌の切り抜きは、確か、まだ持っていたと思う。

時を経て、13年ぶりに、その正体がわかったのである。忘れもしないと書いておきながら、多少不安で、多分これだったと思うのだが。

以下、前にも紹介している、stracturaeのサイトに掲載されていたことがわかり、かつ写真も秀逸であったので、その写真を引用する。リンクを用いて、画像を以下に表示させているだけで、版権は、stracturaeにある。

 Roselend Dam(stracturaeより)
紹介サイトは、こちら

読み方は、その本によると、ローズラント・ダム という。Googleでローズラントと入れても出てこなかったので、ダム、コンクリート、アーチ、フランス、バットレス、ぐらいのキーワードで再検索したら出てきたのだが。であれば、当時も検索できたはずであるが・・・・。


その本を紹介しようと思って、amazonのリンクを探そうと思ったら、なんてことはない、2010年にamazonで中古本を私も購入していたものであった。こちらである。

土木学会:ヨーロッパのインフラストラクチャー


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