2013年3月27日水曜日

山岳部の心

今朝は早起きして、6時ごろに出身の高松高校を訪問した。今日明日の1泊で、高松高校山岳部の春山合宿が行われるため、その出発の見送りのために。


今回は、卒業する3名を含める生徒5名と顧問2名の登山であった。私は、小一時間、後輩が準備するのを横目に見つつ、朝の校舎の散歩をしていた。校舎建替え直後の新校舎で過ごしてきた私にとっては、建物の状態は当時とほとんど変わっておらず、一気に18年前にタイムスリップしたみたいだ。

合宿のOBの差し入れと言えば、スイカ、ミカン缶など、悪乗りして重たいもの、かさばる物、という伝統があったが、さすがに現役生とはそこまでのコミュニケーションが取れておらず、今回初めて顔を合わせるので、控えめに、電車で食べられるものにしておいた。

出発前はドタバタするので、話しかけるのも悪いと思って、現役生とはほとんど会話をしないまま、別れてしまった。もうちょっと存在感をアピールしておけばよかったなと思いつつも、最後に3年生から、道具の使い方を指導してあげてくださいと言われたのは、嬉しかった。

私が現役の時は・・・・、という話をしだしたら聞いてもらえないが、なぜ、これが必要かということで、背中で見せたいと思う。って、いつやるんだろう。

3分クッキングならぬ、3分パッキングというのがあって、とにかく時間に厳しかったなぁと思いながら、考えてみた。

以下、現役生の話とは関係ない。(できないことの指摘、ではありません)
パッキングを短時間でやることは、直接的な効用としては時間を確保、がある。しかし、他の意味もたくさんあるだろう。そもそもパッキングに時間がかかるのは論理的に整理されていないことの表れであり、時間をかけて詰め込こむというのは、頭の中で構造的に整理されていない現れといえる。軽くてかさばる物はザックの下、重いものは、ザックの上の方でできるだけ手前。体を回転させたときの慣性モーメントを小さくするためである。これが頭にあれば、何をどうやって入れるか、と計画を立てると、後はそれにしたがって順番に詰める。

話がそれたので、戻る。


人と人のつながりを持つ、ことを、山岳部の現役生および、これからの人生を過ごすOBに伝えたい。山岳部の関東支部で活動していた私としては、最近若いOBとのつながりがなかったことが懸案事項であった。口で、来いと言っても、なかなか難しい。世間一般によいと思われることでも、実践できないことは多い。そういうものであっても、ふとしたきっかけでたまたま参加することで、その良さを身に染みてわかって、それ以後参加するようになることが、特に同窓会関係では多い。年齢がそうさせることもあるだろうが、とにかく若い時期の初めは、強制的に連れて来るぐらいがちょうどよい、と思っている。でも、その場(関東支部)にいない私には何ができるのか。

良いものを伝えるにはどうするか。生のコミュニケーションをとって信頼関係を作らないと、人はなかなか動けない。そのためには、汗をかくことも大事だ。体で見せる。以前から、OBとして何ができるか、何をすべきかということを考えていた。2週間ほど前、この春山合宿の存在を知ったものの、いつ出発か分からなかったので、空き時間ができたのもあり、顧問へご挨拶に行って日時をお聞きした。その時点ではまだ現役生とのつながりを持っていなかったので、合宿の見送りしかチャンスはない、と思って実行した。



今回のことがどういう効果を持つかはわからないが、とにかく干渉することが大事と思うし、それが私が受けてきた高松高校山岳部の教育、伝統そのものだと今思っている。

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