「舞い降りてくる」というフレーズは、私のブログでよく使っているつもりだったが、検索したら過去になかった(アイデアが降りてきた、というフレーズはあったので正確には1件か)。フェイスブックの方では、多数書いていると思うが検索機能はないのでわからない。
一生懸命考える。数分の場合もあるし、1時間の場合もあるし、さらには一度考えるのを中断しても他のことをやっている(実は、無意識のうちに考え続けている)時に、アイデアがふっと浮かぶのである。絶対に浮かぶ。
ある企業からの研究相談で、ある機能を満たす装置の開発が任されている。1ヶ月前に考え始めて、途中1ヶ月のブランクがあり、今日改めて時間をとって、デッサンもしながらの3時間目に、それはやってきた。
途中1ヶ月は、なかなかまとまった時間がとれず、日々のことに追われていたが、当初の約束の締切りが過ぎていることは常にプレッシャーになっていて、実は考えることは意識/無意識で継続していたとも言える。
ゴーストライターが話題になった某作曲家のテレビ番組だったか、曲が浮かぶことを「舞い降りる」というフレーズで表現していたかと思う。半分、マスコミが相手を馬鹿にしたようにそれを繰返し報道していたと記憶しているが、実は私にはよくわかる。
10年前ぐらいになるか、次のような本を読んだ。作家立花隆は、本の書き方、というような本を書いていたと思う。その方法は次のような感じだった。参考図書を数十冊買ってきて、流し読みで良いのでページをめくって読む。ひたすらインプットして、インプットしまくる、そしてよく考える。その後の書き方は、となると、うまく説明できないけれども、「自然と」書くことが頭に浮かぶ、というものだったように記憶している。読者はそれが知りたいんだと突っ込みを入れそうで、何ともだまされたよう印象を受けるかもしれないが、私にはその経験があるので、立花隆が言うことはよくわかるのである。
色々と本を読むと、脳科学の世界では、それは当たり前のことであると証明はされているようである。寝る前に考え始めれて、そのまま眠りについて、朝起きたら答えは出ている。人間の脳は、そういうものなのだと。「こびとの靴屋」が頭の中で働いている感じである。
2017年9月1日金曜日
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