委員会後の飲み会などにおいて、私はメモを取る癖がある。題して「箸袋メモ」。癖というよりかは、実践の賜物だが。
私は忘れやすいので、ありがたい情報はメモを取るしかないと思って愚直に実践しているだけだ。本の紹介等、さらっと言われることもあるが、どうしても忘れてしまうので。さすがに、飲み会ではオフレコの話もあるので、なんでも記録に残すつもりはないが、その辺はマナーとして参加した方に不快感を与えないようにメモの取り方にも気を付けなければならない。
飲み会でメモを取る人は意外に多いが、それをきちんと文章に起こして、フィードバックしている人は少ないのではないか。 私も数か月前までは、家に箸袋が大量に溜まって、読み返しても意味が不明の殴り書きが多かった。それでは意味がないと一念発起し、フィードバックする手法を構築した。Googleのオンラインフォルダに入れたファイルに追記しているので、大学でも家でも、どこにいてもデータが蓄積できる。
先日、その飲み会で細田先生から紹介された、「永遠のO(ゼロ)」は素晴らしかった。(日記、ブログでも紹介をいただいていたかもしれないが、後回しにして、存在を忘れていた。)帰ってから「箸袋メモ」を見て、すぐにAmazonで購入。
太平洋戦争の特攻隊員の話である。Amazonの評価が五段階で4.4点をとっている時点で、読むべき本とわかるだろうし、そちらの書評を見てもらった方が良いだろう。
他人の書評と同じように、私も感極まって何度も涙を流し、読み終えた際、脱力して、30分間は何も動けず、ひたすら反芻していた。
戦争の暗い時代の話だが、人として生きることの素晴らしさを改めて感じさせてくれた。私が読んだ中で、少なくとも過去1年に読んだ中でベストの作品と言える。
文庫内の書評を児玉清が書いていること自体も、先日亡くなったこともあって何かオーバーラップさせるものがあり、これも泣ける。
山口県の構造物の品質評価に関わってきているが、山口に行ったら、田村先生に紹介いただいた通り、回天の練習場跡地は絶対に見なければならない。今年3月には別の委員会が、鹿児島であり、オプションとして知覧の見学が設定されたが、卒論発表中だったので残念ながら委員会には参加できなかった。これを読んだ後には絶対に行かねばと誓った。逆に、この本を読んで周辺情報を高めてから、訪れるべきだったのかもしれない。機は熟した。
2011年6月21日火曜日
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