学生実験の実施中、コンクリート洗い場の排水溝が詰まった。
1)対処
原因を解明して、早急に復旧することがミッションである。
棒でつついても改善しない。1か所、90度に屈曲している部分は、地上からアクセスできる点検孔があるのは知っていたので、それを開ける。すると、洗い場との間に、1つだけ鈍角に折れ曲がっているところがあることがわかった。そこに手を入れて、3mmの鉄の棒を突っ込んで、回すことで、詰まりを解消。
まずは、原因を特定することが早期解決につながる。
2)教訓
排水溝の屈曲部に点検孔があることは、私以外に知らない。ただし、地面には見えるので、作業者が想像を働かせればわかると思うが。その辺の教育をどうするのか。
3)反省と今後
詰まったことが不具合だ、だから詰まらないように何かを変更しなければならない、という声が上がったが、そうは思わない。
この設備は、1年3か月前に完成した設備だ。よって、メンテナンスも確立されていないため、自分たちでルールを作らなければならなかった。自分たちが持続可能な、メンテナンス計画を立てる必要があった。
当初、沈澱池は一体どのくらいの頻度で掃除をしなければならないかがわからなかったので、とりあえず1か月毎に掃除を行うことにした。その結果、数回続けると、結構溜まる月もあったことから、やはり1か月に1回定期的にさらう必要があることがわかり、それを決定し、今まで1年間あまり続けてきている。
建設当初、今回詰まった地中部の排水管も、いつかは詰まるので、定期的にその溜まり具合をチェックすることを考えた。さらに、もっと先の最終ピットも多少のセメント分は流れるので、長期的には詰まる。つまり、これらの2つについて、次にいつ掃除をすべきかということを判断するためのデータを取得することをしなければなかった。1年後に、○○cm溜まっていれば、そこから計算して△年に1回掃除すべきだという計画が立てられる。しかし、恥ずかしいことに、目に見える沈澱池の計画が完成したこと安心して、他の2つの部分(管と最終ピット)のアクションを忘れていた。
忘れたことを悔やんではない。半年後、1年後に○○すべし、ということを、1年3か月前に、何かの引き継ぎ簿に書かなかったことがそもそものミスだったと思っているのである。
ヒューマンエラーは必ず起きるので、記憶に頼るシステムは私はしない。
2011年6月10日金曜日
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