2013年4月21日日曜日

学生寮

高専教育を語るには、学生寮を外すことができない。

高校生と同年代から学生を受け入れるが、基本的に各県に1校程度で、学区が広いこと。県庁所在地以外の場所にあることが多いため) 、県内でも通えない人がいること。寮で生活をすることも教育の一つ、といった様々な理由から、学生寮が存在する。

香川高専は、高松工業高専と、詫間電波高専(ロボコンで有名)が統合されたが、キャンパスは、それぞれ元のままである。学科数は、4と3で、足すと7であり、実は、国立高専50校の中で、学科数が仙台高専と並んで一位タイとなる。よって形の上ではマンモス校である。

私がいる香川高専高松キャンパスは、4学科を擁する。高松市内で、県庁から、6、7km、車で20分程度の位置にある比較的町なかに位置するキャンパスである。町中と言っても、周囲は畑があるが、車を使う限り、高松の市街地へのアクセスは良いであろう。バスや電車は不便だが。

町なかにあるという環境条件からか、自宅通学の学生の割合が多く(バイク、自転車が多い)、学生寮に住むのは、1年生が平均で2割強である(学年が上がるにつれて、減ってくる)。香川高専に通う学生は、香川県全域に加え、岡山県南部(倉敷)、徳島県西部、愛媛県東部、であり、これらの学生は寮に住むことが多い(倉敷から瀬戸大橋線マリンライナーで通う学生もいる)。というわけで、寮の規模としては、130人程度であり、全国の高専の中で一番を争うくらい小さい規模の寮だという。

高専の教育には、3つの大きな柱があり、これらは教育、学生指導、学生寮、である。それらの責任者となる、教務主事、学生主事、寮務主事、が各1名おり、校長に次いで、大きな仕事である。各学科には、学科長もいるが、主事とはまた別である。

主事を補佐する主事補が、各学科に1名いる。私は、今年度、寮務主事補の役目を担当している。寮務委員会のメンバーで、各種決め事を行いつつ、学科の代表として、各種伝達を行う。

教員は全員、学生寮の宿直がある。2月に1回程度である。寮務主事、主事補は、1ヶ月に1回以上ある。それ以外に、何か寮のイベントがあれば、基本的に参加となる。

昨日は、寮祭であった。学年の交流のために、朝から夜まで、出店、ゲーム等のイベントが続く。




さて、寮というと、独立採算なのかと思いきや、違ったことが驚きであった。もちろん、生活費、食費は実費を支払う。しかし、寮にも高専の職員が常駐しているし、教員の宿直もあるため、その人件費もかかっているし、建物の維持にも相当なお金がかかる。前にも述べたが、教育のための寮なので、専門教育と同格で、税金が投入されていることになる。

まだ、高専の本質、学生寮の本質がわかっているわけではないので、偉そうなことは言える段階にはない。しかし、これらの寮に多額の税金が投入されていることは、保護者説明会や学生への説明会でも強く話されており、そのためだけではないがとにかく教員も真剣にやっていることが伝わってきた。

学生寮では、学生の寮長を中心に、独立自主が行われている。もちろん、ルールを破って処分を受ける学生も後を絶たないが、他の先生に聞くと、自主性、協調性等は、自宅生よりも鍛えられる、という。結果として、就職に関しても、評価されているとのこと。

寮務主事補は、他学科の先生、多くの学生と触れ合えるので、新任教員には特にお勧めとは言われていたが、それがよくわかった2週間であった。

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