2013年4月14日日曜日

ヨット部顧問

高専では部活の顧問を務めることが必須であり、特に男性教員は運動部に入ることが求められている。高校生の様々なニーズに対応するためには、部活の数自体もを確保する必要があり、顧問が確保できない部は廃部の危機にさらされるという。私自身、山岳部出身で、どちらかというと運動音痴であり、マラソンなどマイペースでやる方が得意である。そのことを面接で話をしたら、顧問が足りなくて活動が危ぶまれたというヨット部に入ることになった。

小さいころから乗り物酔いが激しくて、今は車は大丈夫であるが、船は苦手である。どのくらい苦手なのかというと、海水浴で海に行くと、浮かんでいるだけで気分が悪くなる、くらいである。ちょうど、あの周波数が私の体に合わないようだ。

これまでコンクリートカヌー大会に出場してきたが、カヌーは基本的に静水で行うので、風が必要なヨットとはまた違う。

さて、顧問は4名で、土日に活動するヨット部の練習の付き合いや引率を、顧問が分担して行う。本日が私の初練習の日であった。

JR高松駅から徒歩5分のところに、ヨットハーバーがある。私が高校の時に、高松高校にはヨット部があり、この辺で練習しているのは知っていたが、自分がそこに行くことになるとは夢にも思わなかった。

ヨットハーバーでは、香川大学の他、高松高校を含む市内の高校が4校ほど、そして香川高専が主として活動しているようである。同じ海域で練習するので、安心であるし、ベテランの先生が、一緒に指導していただける(要確認)ので、私は一切手を出さず、外から見ているだけとなる。

モーター付きの救助艇(漁船のようなもの)も高専で1漕持っているので、免許を持った上級生が、これに乗って練習に付き添う。船の名称は「マゼラン」という。私もマゼランに乗船どうですか、と声を掛けられたので、酔ったら返してもらうという条件で乗り込んだ。マゼランに乗れば、ヨットも間近に見られる。初めての経験で、新鮮であった。ただし、90分後ぐらいに、気分が悪くなってきたので、リタイア。後は陸から。監視棟もあるので、そこで双眼鏡で見ることにした。







ヨット部は各学年2、3名の合計10名強のこじんまりした部である。上級生が下級生に教えるなどの伝統もあり、山岳部と似ている気がしている。自然に左右される部活動も、山岳部とヨット部は酷似している。命の危険というのも。

午後は、風が止んでしまったので、しばらく風待ちとなった。その間、ヨットの修理が始まった。これも、学生がああでもないこうでもない、と自主的に取り組んでいたので当初は周囲から見ていたが、私もたまらなくなっていくつかアドバイスをした。実際には、ボルトやナット、ドライバーなどの日曜大工の延長の話であったが、こういったことならいくらでもアドバイスができるので、私なりの貢献ができるのかもしれない、と思った初日であった。


出会いというものは、ひょんなところからある。私が海の男になるのかどうかわからないが、面白い仲間に出会ったように思う。

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追記

当日撮った写真を追加します(6月30日)

ヨットハーバーの様子。

倉庫から出し、マストを立てて組み立てます。

土曜日に救助艇マゼランを海にだし、今日の日曜日に陸に上げます。 クレーンの下まで船をつけて・・・

ロープを巻きつけて引き揚げます。

 台車に載せて
水洗いをして、

 電動カーで引きます

 こうやって陸送し、
 管理人さんの見事な車庫入れで、切り返すことなく、置き場に設置

 ロープで固定して終了。

ヨットの修理も練習のうちで、今回は、このボルトが緩んでいるそう。学生は難儀していましたが、裏の状態が分からないので、デジカメを穴から入れて撮影してみました。

 このように裏にはプレートが付いていました。こうやって、素人ながら手さぐりで修理をします。




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