科学館などの夏休みの企画展で大地震展というのは、ターゲットは小中学生がメインであることが多く、私の立場からは物足りないのが多いのですが、今回は、玄人好みの企画でした。元々、東洋文庫ミュージアム自体が専門家向けの資料館という意味でマニアックですが。今回の件がなければ、存在を知りませでしたし、入ることもなかったでしょう。
豊富な史料で満足でした。購入した図録も講義資料に使えそうです。館内の展示物も撮影OKというのも、外国の資料館のようで、良かったです(日本は、ダメなところが多く)。ただし、訪れたときにたまたま一緒のタイミングで入館した方々(2名)は、全展示を片っ端から撮影していて、ろくに読んでいないようで、閉口しました。しかも、コンパクトデジカメのシャッター音を消していないので、カシャ、カシャと。
さて、そもそも東洋文庫とは、あの岩崎家が東洋研究のために作り、写真のモリソン文庫を70億円で買い取るなど、企業によるメセナ活動だと認知しました。その分野の研究のためには、このような民間の研究も必要なのでしょう。
それ以外の観点として、コンクリート建築が美しくてびっくりしました。外側は打ちっ放しコンクリートでしたが、ひび割れやブリーディングはなく、膨張材や適切な粉体量確保があったのが伺えました。
屋外に、建物を建築した関係者の銘板があった。名前繋がりで、銘板にあった、構造設計担当 林 林さんに会ってみたい。建築の分野では、そこそこ有名な建築物だったようで、ネット検索するとすぐに出てきました。
名前繋がりで、林さん、森さん、八木さんは親近感が湧くのですが(某コンクリート技術者 森さんは、木の数が林さんよりも多いので勝っている、八木さんには敵わないと、自己紹介していたのが忘れられない)、林林さんという方がいるとのことで、是非お会いしたい。
モリソン文庫の展示
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