コンクリートに発生するひび割れは、生きている。幅が変化するのである。ひび割れは、コンクリートが割れて、その部分には空気しかない空間であるが、それ以外の部分のコンクリートが温度膨張、収縮で体積変化をするのである。
そのことをひび割れ幅を検査する側の発注者として主体的に取り組んだのが、山口県のひび割れ抑制システム(品質確保システム)および、そのバックグラウンドとなった、官学研究である。
とにかく、季節による年次変動、および、日射による日変動がある。
さて、先日、愛車プリウスα(プリウスアルファ)の補機バッテリーを自分で交換した。補機バッテリーとは、ガソリン車でいう普通のエンジン始動やアクセサリー駆動のためのバッテリーのこと。
半年前のディーラーの車検・点検では、電圧が低下しつつあり、この夏は越せないかもしれないと言われていた。今当時の記録が出てこないが、12Vを割って、11Vの後半だったように思う。電源というのは12Vギリギリではなく、結構の幅があるのは知っていたので、余り気に掛けなかったが、でも、今ここで1年粘ったところで意味がなく、5年単位で考える必要があり、交換することとした。
調べると、トヨタでも使われる全く同じ純正品(メーカー品)が、明らかにネット販売で半額程度で買えて、特にボルトを締め直すという比較的単純な作業の工賃を払うのは憚られたので、自身で交換することとした。
型番を間違えて購入するというミスは置いておいて、夏の帰省のために1000キロメートル運転の前に、交換した。
当日、電圧を測ると、古くなっていると言われたバッテリーの電圧は、交換前12.66V→交換後12.84V。あれ、聞いていたのと違う。
0.2V上昇して安心安全になりました! ということはない。元のバッテリーの電圧が上がっているのである。
よく考えたら、バッテリーは、日頃の使い方で、上がったり下がったりしている(と素人ながら思う)。電圧が上下するのと、蓄えている容量が上下するのとは、別次元の話なのであるが、多分連動しているのはあろうかと思う(例えば、ガスボンベの残量は、量と圧力は関係があったはず)。バッテリーとは化学反応なので置かれている温度による活性もあるかもしれない。その場合、多分、気温が低い冬は電圧は低めなのだと思う。
交換後、車の半年点検に出した。そうすると、多分、端子ターミナル上の電圧を計測しているようで、問題ない、との判断。突っ込ませて戴くと、前回、危ないと指摘していたので社内で情報は引き継がれていないのかよと(実際やんわり指摘しましたが)。
実際にメンテナンスに当たった技術者に話を聞くと、冬場はやはり電圧は低下するが、夏は上がると。では、車検をするときには、季節に依存するので、危ない基準は夏と冬で異なるのですかと聞きましたが、明確な答えは返ってこず。
まさに、ひび割れの変動と、ひび割れ幅の検査と同じ構図だなと思いました。
とはいえ、全然工学的ではないかもしれませんが次のように納得してみた。
・購入5年交換していないので、多分バッテリー自体は劣化はしている。
・夏は温度の影響で下駄を履いているので電圧が高めに出ているので、温度が下がる冬になると、下駄が外されて正直な値が出る。
(逆に、新品のバッテリーならば、冬も電圧が落ちにくい ←これが工学的でないような)
ざっとネットで検索しただけではわからず。
そうなってくると、電池に詳しい専門家に聞いてみたい。
または、間違えて買ってしまった新品バッテリーを屋外に置いて、外気温に連動するようにして、年間を通じて電圧を測り続けてみたい。夏休みの自由研究としてもグッド。全国どなたか。
その研究をしてくれる小学生にはバッテリーは差し上げます(笑)。
2017年8月15日火曜日
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