映画「ペイフォワード」は、私が修士2年生の頃に上映していた映画である。見に行ったのか、その後ビデオで借りただけか覚えていないが、見た。
正確な英語は、pay it forwardで、他人から受けた親切を、その人ではなく別の人に返すというものである。映画は、皆がこれを実行したら、世界は豊かに平和になるというものであったように思う。
その映画に感化されたわけではないが、その考え方自体は素晴らしいと思うし、実践しているつもりである。
特に、先輩からおごってもらったら、その先輩に返すのではなく、自分が後輩におごることを実践すること。よいことは真似をして、波及させていくのである。これは、単にお金のやり取りだけではなく、全てのポジティブなことに対してである。逆にネガティブなことは、自分で止めて、絶対に無限ループを作らない。
今、私は建設環境工学科の中で最年少である。本来はもっと若手がいてもよいなと思うところであるが、仕方がない(産休を除く)。私は大きく見たら若手であるが、研究職13年目ということで、世の中には私よりも年下の研究者はたくさんいる。
とりあえず身近なところから実行を、ということで、学内で何かできないかと考えていて、前からいろいろない機会でお付き合いのある他学科のある若手の先生に声をかけてみた。丁度、科学研究費補助金の申請時期でもあり、彼に対して私が採択された過去の調書を見せたり、全くの異分野であるが相手の添削をすることを申し出た。
これは、前職では今の職場よりもシステマティックに、科学研究費補助金の説明会や情報共有が図られていてたことや、私も他学科の先生に調書をチェックしてもらったり、過去の採択調書を見せていただいてとても参考になったことを、ぜひ自分も自分より若手の人に対して行うべきと思っていたからである。
さらに、将来的に研究でも提携できないかと思い、定期的に情報交換をすることとして、今日は15分ずつお互いに話題提供をした。相手は機械系という別分野であるが、使っている解析ツールは共通のものもあり、私も刺激を受けたり、自分の研究に直接役立ちそうなことも、見つかった。
学科内でも、先日、他のコンクリートの先生と情報交換をして、色々な可能性がわかった。
今日の午後は、日本コンクリート工学会の2014年年次大会(香川)の実行委員会があった。懇親会の場でも、県内、四国内の研究者、地元業者の方と情報交換をして、具体的な連携ができそうで今後が楽しみである。後は自分が主体的に動けるか、である。
ポジティブ思考でどんどん連鎖していきたい。
着任して半年、やっと連鎖が始まる? 焦らず着実に歩んでいきたい。
2013年10月3日木曜日
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