2011年10月14日金曜日

きっかけ

先日、Y市の職員研修の初級の第一日目の講師を担当させていただいた。3時間半(実験時間を抜くと2時間半)で、鉄筋コンクリートの基礎、施工、耐久性の基本を講義するものである。これは、次回以降、別の講師により耐久性、維持管理、とステップアップしていく。

それほど専門分野的に難しい内容ではないのだが、必ずしもコンクリートを専門としてない人に理解していただくので、それなりに工夫はしたつもりだ。学問的には必ずしも正確でなくとも、イメージをつかんだり、示方書を読むために必要最低限の知識を持っていただくことも大事だろう。

さて、スライドで使用する写真は、全て自前の写真であることが望ましい。冒頭、つかみのために、いくつかの有名な構造物を紹介したが、シドニーオペラハウスは行ったことないので、Wikiから引用して、もちろん引用元も明記して使った。引用はかっこ悪く、やっぱり自前がいい。こういう仕事を続ける限り、講義資料などの写真を自前のものに置き換えていくのは、必要なことだろう。

アルカリ骨材反応、塩害、収縮などの写真は、これまで撮り溜めてきたつもりが、いざ資料を作ろうとなるとなかなか見つからないので苦労した。時系列には保存しているので、ないことはないのだが、それを探すのが大変だった。

やっぱり、使うためには、ことあるごとに整理していく必要を感じた。逆に、今回、強制的に講師として取りまとめる必要があったので、こうやってまとめることができたのだろうと思う。日本初の鉄筋コンクリートビルは、三井物産のビルで、横浜の日本大通りに建っているが、その職員研修の日に、近くだったのでわざとそこを通って、写真に収めることができた。10年来懸案になっていたことも、こうやって自分を追い込むことで実現できる。

今回、この講師を引き受けたおかげで、そういう資料も作っていくスイッチを入れることができたので、とても感謝している。一度スイッチが入れば、あとはどうにでも進んでいく。

他、時間内に発表を終わることや、聴衆の顔を見ながら適宜内容を変えていく等は、まだまだ不十分であったろうから、これも精進。

いろいろ経験をして、スイッチを入れていくことが、若いうちの大事なことではないか。

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