2011年10月30日日曜日

インセンティブ

1週間前に参加した八ツ場ダム見学は、実りの多いものだったが、忘れないうちにきちんと要点をまとめておかねばと思いつつ、まだだ。いろいろなプレイヤー(国・県・ほか、法律、担当者)などは、良かれと思って進めている/制定されているのだろうけれども、何かの配慮が足りないために、結果としてうまくいっていないこともある、というのを感じた。具体的には、聞いてくれた人に直接話します。

うまくインセンティブを与えて、誘導することが必要である。もちろん、それが難しいのだが。一般論だが、インセンティブのことを考えずに単によいものを作った(つもり)だけで、ケアできていない例が多い。私の周囲で言えば、そのことをよく考えて織り込み済みの例が、山口県のひび割れ抑制対策しかり、コンクリート標準示方書の書き方しかり。

さて、私は、失敗学会の会員であるが、面白いインセンティブを見つけた。
http://www.shippai.org/shippai/html/index.php?name=news615

年次大会の案内なのだが、座席が、先着順の完全予約制になっていることが新鮮だった。学会の年次大会は、運営側として、参加登録を期限内にやってもらいたいのだが、なかなか登録してくれない。当日参加の人もいて、事務作業が大変になる。インセンティブとして、参加登録費について、ある期限をもって価格を高くすることは結構行われているが、会社の金で行く人にとってはあんまり関係ないかもしれない。座席指定だと、それが解決されそうである。

一般的な各種講習会は、たとえ早く登録しても、当日ちょっと遅く行くと、よい席に座れない場合がある。土木学会講堂の場合、さすがに立ち見はなくても、机のある席がなくて、椅子だけということもある。つまり、早く登録しても、当日聴講する権利を確実に確保するというだけで、それ以外は、区別がない。これはこれで意義はあるのだが、例えば、コンサートがそれだったら、大混乱に陥る。

きちんと行動する人が報われる、適切なインセンティブを与えるシステム、というのは、清清しさを感じる。わかっているな、というのを匂わせる。


ちなみに、失敗学会では、必ずしも失敗だけでない面白い講演会が企画されているので、興味のある人は頻繁にチェックされたし。私は、それとともに、参加者にも興味があり、人脈を広げたいと思っている。この学会は、失敗の専門家ではなく、機械や情報、などあらゆる業界(もちろん土木も?)の人が集まっているので、実はその業界で有名な人がいたりする。行事の報告には、会員、非会員問わず参加者がフルネームで示されている。

また、失敗学会の運営は、限られた人と予算でまわしているので、合理化がすごい、と感じている。そのやり方が、単にケチっているだけでなく、ひと捻りあるので、私は好きだ。 頭の体操のひとつとして、拝見している。

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