2017年10月7日土曜日

【作品No.14】ミシン机の上の棚

(2019/1/28文章加筆修正)

先日作ったミシン机本体(リンク)よりも手間がかかったので、これはもう独立した作品と言わせていただきたい。

メインの使用者は小5の娘で、その置き場も娘の部屋であるが、マシン(ミシン)の周りには、作業に必要な糸や布をさっと取り出せるようにしたいので、棚が欲しいという娘からの要望に応えることとした。

もし私だったら、工作機械の周りに、色々な工具を置きたいというのと同じだろう。同じ臭いを感じる。

私から図面を書けと言われて娘が出してきたのは、壁沿いに、ベランダのように張り出す構造の棚だった。ここに、色とりどりのミシン糸やら、これまで買い集めてきた布などを飾りたいとのこと。

娘からの概略設計を元に、詳細設計を始めたのだが、ベランダのような形で棚板が前にせり出してくるのは、シンプルではあるが、荷重が増えた場合に、耐えられる構造にするには大がかりとなりそうで、スマートにしたいのとジレンマであった。また、妻からは、置く布などに埃が溜まらないように屋根を付けて欲しいというリクエストもあったので、それも同時に満たす必要がある。

あれこれ、別のこともしながらであるが、2時間ぐらい考えて、次のようなものにした。斜めになるので、計算が面倒なので、CADで設計をした。

当初設計は断面寸法が少し違ったりしたが、ホームセンターで実際に購入できた角材や足りなくなって家にあった残り材を利用しながら随時設計変更したりして、上図は変更を反映した最終図面である。

特徴は、荷重は棚板の前面側(図面の左側)にかかるので、荷重が増えても、張り出している方向(今回は奥)ではなく、根元(手前)の方に集中してかかるため、棚板としては中心方向に力が集中するため構造が安定することである。

棚という一見無機質に感じられる場所に「斜め」というアクセントを持たせることで、遊び心というものもある。

使い勝手や見栄えのために棚板は前に傾斜させるが、柱と棚板は垂直に交差するため、斜めの中にも見た目の安定感(良い言葉が思いつかない)はある。

以下、写真で紹介する。

机自体は先日完成していたので、今回は机の上に置く上物部分である。





この足は、スフィンクスのような、ホワイトベース(ガンダム)のような、スヌーピーのような。

作業に夢中になると、途中の写真がないのが残念。娘に写真を撮ってもらった。本当はもっと頻繁に取りに来てくれるかなと期待していたが・・・・。

 娘が撮った作業中の写真。その1。

その2。

板の買い出し1時間、設計2時間、施工4時間。

残り、ビスの隠し処理、研磨、オイル仕上げが残っている。

+++++
後日追記

詳細は忘れたが、3ヶ月くらいのうちに時間を確保して、残りの美装作業を完了させた。


 すべてのビス隠しのダボを研磨して、全体も磨き、オイル仕上げ。ボッシュの研磨機を使っている。部屋の中が粉だらけになるが・・・。


全体図。

これらの最後の写真は施工後1年ちょっと経過したときのもの。部屋の模様替えで場所が移動している。よく見ると、足が若干広がっている。その後の乾燥によって棒がねじれたみたいである。


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