大学卒業後は、大学・高専の教員として働いてきたので、私は土木構造物を作ることに直接携わったことがない、という意味で実務経験が無い。実務とは何か、と言われると、狭義の意味での、現場での施工経験が無い、ということを指す。
ただし、それ自体をどうこう思っていない。問題なのは、施工のことを知ろうとしない姿勢であり、そういうモチベーションがあれば、問題ないと思う。
ただし、土木積算に関しては、本当の概略のみしか頭に残っていなかったので、もうちょっと知識を持っておかないと技術者と込み入った議論ができなかったり、限界を感じていた。また、維持管理や品質確保の研究において、実際の施工の分析をしようとすると、ある程度知っておかないと話にならないということに気付き、この際きちんと勉強することとした。という動きを開始したのが約1ヶ月前。
教科書や参考書から入るのも良いが、今回は、講習会に参加してみることにした。よく考えたら、実務に関するこの手の講習会は多数行われている。検索すると、ちょうど1ヶ月後に土木積算の初歩、2ヶ月後に橋梁補修の積算の講習会がそれぞれ高松で開かれることがわかったので、申し込んだ。そして、本日、その講習を受けてきた。
新しいことを学ぶ際に、その分野がどのように体系化されているのかが頭に入れば、後は独学でも何とかなると思っている。図書による勉強であれば、入門書数冊から入り、徐々に難しくしていく、のが良いと思っているが、積算に関しては、どの本から入れば良いかが全く想像が付かなかった。
餅は餅屋に聞け、という思いで、その業界のトップ、建設物価調査会の講習会に参加した。正解であった。眠たいところもあったが、中央で作られて全国で使われているテキストはしっかりしているし、演習も数問組み込まれており、実際に電卓を叩いて計算もおこなった。
こうやって概要が頭に入れば、あとは自己学習で自然と知識を増やすことができそうである。
本講習会の参加に伴い、外部内部のいくつかの業務の日程変更を快諾戴き、感謝している。
2017年10月13日金曜日
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