昨日は東京で、とある委員会。その後、元上司でもある細田先生、後輩でもある小松先生、他技術者の方合計4人の懇親会二次会での話。
細かい、きちっとしている、メカに詳しい?、というマニアックな面を持っているのは私の取り柄であることに余り気づかず、裏を返せば人間力に劣るのではないかと自分を卑下してした20代の時期があったが、横浜国大時に上司として赴任した細田先生にそれを褒めていただき、極めれば長所になると教えられ、自信に変わった。
さて、香川に戻り5年目になるが、そういう細かい側面だけでなく、最近は特に、香川県内、四国内、さらには九州にもしゃしゃり出て、何か色々と頑張ろうとしている。特に、自分から言うのも何だが、相手の懐に飛び込んで、熱い思いを語り、問題の解決を図ろうとしている。
悪く言えばお節介、良く言えば人間力の高い、これらの行いをするようになったのは、いつからだろうか。以前から細田先生が行っていることをうらやましく思っていたところもあるが、細田先生がやっているからというのは関係なく、得意でないものの、元々そういうことが好きで、小さい頃から自分もそうなりたいと憧れていたことが根底にあると思う。
香川に戻ってきて、はじめは、何だか二番煎じだなぁと遠慮していたことはある。できもしないのに細田先生の真似をしていると見られるのではないかと。しかし、地道に色々と取り組んでいくと、そのアプローチが本質的に必要なことであることに気付き、確信した。憧れとかではなく、ものごとを解決する手段として必要だから、自然とそのような振る舞いを行うようになってきた。
周りにそういうアプローチをしている人がいるかというと、今入っている委員会のメンバーにはそういう人が多いが、それを除くと余り見ない。大学・高専なり、研究者、学の立場の人は、画一的でなく、個性があった方が良い。カチッと研究をして成果をバンバン発表する人も必要だし、色々なアプローチがあって良いと思う。そう考えると、四国内で私みたいに動いている人はいないと思うし(遠慮していえば、私が気づいていないだけかもしれないが)、それがオリジナリティだと思えるようになってきた。
昨日細田先生の前でそういう話をしたら、これは岡村甫先生がいう「数(量)が質を凌駕する」ということではないかと。質の高い研究をすることは必要だが、それできないときには、数(量)を増やす。それは、10個20個という中途半端ではなく、1000個、など沢山。誰も真似できない境地に達すると、数は価値を持ってくる、と岡村甫先生。
人の真似を1回やるのは、二番煎じかと言われるかもしれない。でも、それを愚直に、2度、3度、そして毎日行ったらどうか。いつの間にか、それが自分のものになる。
喩えが適切かわからないが、物まねで頂点に立った「コロッケ」さんのようなものかもしれない。
現場の数を足で稼ぐ「コンクリート刑事(デカ)」の異名を持つ田中先生とはまた別のアプローチで、私も足で稼いでいきたい。
別ブログでも書いたが、コンクリート・構造力学・橋梁工学教育ツール100個作成も、10年続ければ1000になるじゃないか。こちら「も」進める。
2017年6月21日水曜日
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