2014年2月28日金曜日

表面吸水試験の情報提供

私および横浜国立大学の細田暁准教授によって、表面吸水試験 Surface Water Absortption Test 略称はSWAT(スワットと発音)を開発し、現在一般販売をしています。

コンクリートの吸水抵抗性を原位置で完全非破壊で計測する手法です。

研究者の中では知られていますが、なかなか一般の方には知られておりませんし、検索してもネットには情報が蓄積されていませんでした。

googleで検索しても、あまり情報が出ておらず、かつ、ある企業との共同開発品のような印象を誤って受けるので、正確な情報提供が必要だと感じていました。

あれよあれよと1年が過ぎてしまったので、これを機に、整備します。

暫定ですが、動き出すことが大事です。

まずは、研究室のホームページに集約したページを作り始めました。

これが、googleの検索上位に来るよう、情報を蓄積していきたいと思います。

ホームページはこちら(URLまたは画像をクリック)
↓↓↓↓

https://sites.google.com/site/hayashikazuh/swat




あれから1年

今日は、私が香川高専に赴任して1年が完了する日でした。2013年3月1日付で香川高専に着任しました。明日からは、2年目を歩みだすのかと思うと、これまでの1年間が走馬灯のように思い出されました。

思い越せば、横浜国立大学の卒論審査会が2013年2月28日であり、勤務終了日の最後までバタバタしていました。そして一夜明けて3月1日は、前日までの仕事のために香川高専へ赴任ができないので、着任日なのに有給休暇扱いでした。3月1日は春一番が吹いた日でした。車を運ぶために東京の有明埠頭から徳島行きのフェリーに乗ったのですが、春一番のお蔭で船は大揺れだったのも今となっては良い思い出です。

そして1年後の今日は、香川高専の卒業研究発表会(3月7日)のまだ1週間前ですが、論文概要集の締め切り日でした。ここ数日は学生と私は夜遅くまで必死で取り組んでいました。先ほど、4人とも提出が完了しました。


明日は記念すべき2年目を迎えますが、明日から1泊で横浜に行きます。教え子の結婚式に出席するためで、横浜滞在20時間というとんぼ返りですが。香川高専1年目初日を横浜で迎え、香川高専2年目初日も横浜にいるのは、やっぱり縁ですね。


縁といえば、横浜ではこれまで10年来一緒に共同研究等のお仕事をさせていただいた方が、昨年から東海地方で現場所長をされているのですが、本日朝、香川まで高速道路の特殊な施工の技術相談にいらっしゃいました。品質評価について技術指導とともに、場合によっては来月に私が現場に乗り込んで測定する可能性も出てきました。こういう機会を大切にし、自分の成長を楽しみつつ、周囲にポジティブな影響を広めるよう、努力したいと思います。その時期は春休み最後(教員は勤務です!)でスケジュールが空いているので、新学期で担任になってバタバタする前に、バンバン研究活動したいですね。


卒論発表まであと7日(活動日は6日)を切ったのですが、一休みしてリフレッシュしたら、発表準備、そして本論文の提出が控えていますので、学生も私もまだまだ気は抜けません。最後の最後、この数日前から徐々に研究の結論がまとまってきました。これからが本番です。大変な一週間でしょうが、ここで学生も成長するし、知識の点と点が繋がる実感が持てる時期です。一緒に乗り越えましょう。


数日続いた雨も上がり、今日は春のような心地よい日です。高専の梅は三分咲きです。


これまで、ブログにおいて、ほとんど研究室学生も入れた写真を掲載していませんでしたが、先ほど記念撮影をしたので掲載します。4人とも頑張って提出した安堵感でいっぱいです。良い笑顔ですね。





良く考えたら、上の文章では、1年の中身の総括はしていなかったので、それは卒論発表が終わった時に書こうと思います。

2014年2月27日木曜日

木の匠

来週、「20世紀を代表する家具デザイナー」 ジョージ・ナカシマの記念館を訪れることになっている。館長さんともお話ができる機会をセッティングいただいた。


高松市の家具製造販売の桜製作所が、ジョージ・ナカシマの家具のライセンス販売をしているということで、桜製作所が記念館を作っている。

桜製作所の名前を聞いたのは、昨年夏の丹下健三展および香川県庁舎ツアーにおいてである。 香川県庁を作る際、調度品についても木工製品の多くは桜製作所で作ったという。その時の解説者の話しぶりでは、確か、丹下健三側の厳しい要求に答えながら切磋琢磨して作りながら、日本を代表する会社に育っていったような・・・。この辺はちょっと記憶があやふやである。

私は、素人に毛が生えた程度の趣味であるが、木工細工も好きなので、木の選び方、美的センス等もだいぶ気になる。

行くとなったら徹底的に予習をするのが私の方針。まずは、まったく知らなかった、ジョージナカシマについて調べると、「木のこころ(訳書)」(原題The Soul of a Tree)とい本を出しているので、読んでみた。


彼の経歴については、こちらに譲るとして、建築家を志していたが、最終的には木と対話することを職業とした。豊富な木、森の知識は、宮脇昭先生を思い出してしまった。


アメリカの日系人ということで、第二次世界大戦では、日系人収容所に入れられていたというのも、山崎豊子「二つの祖国」を知らない人にとっては、意味が良くわからないかもしれない。

読んでいて、いろいろな事象がリンクしてくる。


「木のこころ」の一節を引用したい。エンジニアの全てに通じるのではないか、と思う。大学、高専の教員にも。


小規模な手工業を営むには、大量生産と競うために、次のことが要求されると述べられている。


以下、そのまま引用する。
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1、木材に関して熟達した手仕事を備えた職人気質
2、伝統的工具と進歩的機械の両者に対するすぐれた知識
3、材料と木工技術の知識を基礎にしたデザインに対する直観
4、丸太が倒木を切ったものか立木を伐ったものか判断でき、しかも、切断せずにその中の木目や節班や玉杢の優美さを「感じとる」ことができる、丸太仕入れの秀れた経験
5、経済と簿記に関する厳格な処理能力
6、木挽職人の仕事を理解し、進んで彼に付き添って、どう丸太を回しすえて切ったら最高に魅力的な板材、一番良いかたち、ぴたりと見合った厚さに切り出せるか、こうした無数の決定を素早く下せる判断力
7、アイデアを適切に図面で表現できる図像化力
8、樹木学、すなわち樹木の科学に関する知識
9、家具がその環境に適切に関わるよう、建物の室内と形式についての精通
10、接合部にかかる「モーメント」を予知し、失敗の可能性を予見できる、工学と力学の若干の知識
11、天然と人工の乾燥保存状態に関する精通
12、それぞれの木材は色合いと材質の間に深い関係を持っているから、色彩と質感に対する芸術的感覚
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~ ジョージ・ナカシマ著、神代雄一郎・佐藤由巳子訳: 木のこころ[木匠回想記] 、鹿島出版会、1983、pp.173-174 ~


そして、その桜製作所についても、創業者の人柄、創業エピソードなど気になる。続けて創業者の本 永見真一著「木のすまい」も読みたい。そして二代目についても、魅力的なインタビュー記事を目にした。桜製作所、とても気になる会社である。

高松市中心部にショールームもあるようだ。

2014年2月24日月曜日

豊島産廃の勉強

豊島産廃事件について、現地を訪れ、体験されることを強くお勧めする。書籍やホームページでは、知識としては知っても、身に染みて体験することはできない。

以前、フェイスブックにも少々記事を書いたことも有るが、過去の記事の検索性は乏しいので、やはりブログの方に清書していかねばと思って、こちらにも移植していきたい。


廃棄物対策豊島住民会議議長を務められた、砂川三男さんのお話をぜひ聞いていただきたい。

昨年秋に、体調を崩されていたのから復帰されたようで、瀬戸内海放送で特集が組まれ、同ホームページにて、視聴できる。

動画はこちらをクリック



一般に豊島産廃事件について見学をするには、廃棄物対策豊島住民会議 で申し込む必要がある。

ここに私は直接問い合わせたことがないが、砂川さんと直接お会いできるかどうかはわからないように思う。また、一人で直接申し込むのも少々気が引ける、というのも有ろうかと思う。

以下の、アーキペラゴゼミにおいて、豊島ゼミが定期的に企画されており、次回は来月3月15日(土)に開催されるとの情報を得た。この会は、横浜に居た時代から参加したかったが、なかなか日程が合わない。


私はこの会に参加したことはないので内容の保証はできないが、団体で行動するので敷居が下がるのではないだろうか。



2014年2月20日木曜日

ガソリン難民

香川県高松市でガソリンの入手に困っています。数軒のガソリンスタンドに行っても、買うことができず、燃料切れになりそうです・・・。誰か助けてください。

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震災の時の話ではない。今経験していることである。

というのは、発電機を使うので、そのガソリン入手のためにはガソリン携行缶に入れる必要があるのだが、セルフのガソリンスタンドでは購入できなかったためである。

セルフ式でお客さんが携行缶に入れるのが禁止されているのは知っているが、過去に、従業員に頼めば入れてもらえる店もあったので、できないかと高松でも交渉したが、交渉した店(の少なくとも私に応対した担当者)にはすべて断られた。

家を出てから、職場まで、行きは3軒、帰りは1軒のガソリンスタンドの前を通るが、全てセルフ式。こんなにセルフが浸透しているとは、改めて気づく。


ネットで少々検索すると、法的には、お客さんによる携行缶への給油は完全に禁止されているが、従業員の給油は禁止されていないようだ。ただし、信頼できる情報かどうかまでは調べていない。それによると、都道府県によっては、行政指導で禁止している地域もあるという。これまで山形県、山口県では、少なくとも私が訪れたセルフ式スタンドでは、従業員にお願いしたら入れてくれたが、たまたま該当県だったのか、それとも、指導を破ってなのか。

ルールがおかしければ、改正したらよいが、今回は法律は大丈夫のよう。しかし、運用に幅があり、全国区で考えると整合性のない状態のようだ。

何とかならないものか。スピード違反取締りに代表されるように、行政による裁量の怖さ、のひとつである。


自衛策として、カーナビ等は、セルフ式か否かの表示があればいいのに、と思う。



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と、愚痴で終わっては面白くないので、ここで、逸品紹介コーナー。



現場調査用に、小型発電機HONDA EU9i は、片手で持ち運べてコンパクトで便利です。これは、知っている人も多く、紹介はしません。

今日のターゲットは、これと同時に持ち運ぶ携行缶です。通常、あまり考えずに、10リットルや、小型を念頭に5リットルを購入することがありますが、それでも結構かさばります。山の中に行くのであれば仕方がなく、そのくらいは必要かもしれません。



私の場合、この小型の発電機を使うとしても、終日つけっぱなしである事例は少ないです。1リットル程度しか消費しないことも多いです。また、県外の調査の場合、発電機や携行缶をガソリンを抜いた状態で宅急便で現地に送る頻度が多いので、余ったガソリンは結局、車に移して消費するか、お金を払ってスタンドで引き取ってもらうかしなければならないので、たくさんのガソリンが入る必要がないのです。

用途は限定されるかもしれませんが、私の場合には、上の写真の中央右の真っ赤な3リットルの携行缶が、とても使い勝手が良いです。

形状のメリットもあります。既存の5リットル、10リットルは、なぜか平べったくて、設置面積を取ります。収納しにくいし、使う時に、例えるなら洗面器で液体を運ぶように、平べったいと残量が減ると右に左にぶれて安定性がないのです。一方こちらは、設置面積の割には高さがあるので、安定します。

量販店でもたまに見かけたことはありますが、「メルテック 大自工業 FK-03」で2500円程度です。


2014年2月19日水曜日

豊島の魅力

(2/20 20時 一部の誤りを修正。豊島石は現在生産していないという。)

豊島と書いて、「てしま」と読む。豊島産廃事件で有名な豊島である。瀬戸内芸術祭では多少有名になったかもしれないが、それ以外のイメージを持っている島外の人は私も含めどれだけいるであろうか。

香川県に居ることで、島のインフラ整備、インフラのメンテナンス、というのはどうなっているのだろうか、というところからスタートし、石井 亨さんに無理にお願いして案内いただく機会を得た。

高松との高速船は、朝昼夕の3往復なので、今回は午前中高専で業務をしてから、昼の便で豊島に向かい、夕方の便で戻ってくるという行程だった。


過去に2回、豊島産廃事件の見学に行ったが、それっきりだった。今回、付け焼刃の予習はしていったが、良い意味で期待が裏切られ、歴史的経緯、自然、産業、など非常に魅力的な島であることを知った。豊島の由来は、諸説あるが、豊かな島、という説も一つ。人口減少、高齢化、など問題は山積しているが、これも日本が抱える問題を先取りしているに過ぎない。

石井さんは、1聞けば10返ってくるぐらい、この島の事を知り尽くしていて、とても濃密な4時間であった。

島の由来に、日本書紀までさかのぼって、そちら方面の勉強も補強しなければと、良いきっかけを戴いた。

たくさんインプットをさせていただいて、まだまだ消化不良であるが、いくつか書き留めておきたい。



13:05発の高速船(片道1300円)に乗ることを待ち合わせして、高速船に乗ること約30分。豊島の家浦港にたどり着く。写真はピントが合っていないが、産廃事件の現場である。


石井さん所有の10人乗りの車に乗り、島を走る走る。幹線道から一歩外れると、車幅ぎりぎりで左右に家が迫っている。道路の話は、別途したい。

甲生(こお)地区にある、薬師寺の境内。

石材業界では有名な、豊島石(てしまいし)の産地である。石細工を発端に、土木技術者になったという中野喜三郎らの技術者を輩出している。中野喜三郎は、国会議事堂、日本橋、皇居の2重アーチなどを作った人である。豊島石は、角礫質凝灰岩で、柔らかいので加工がしやすく、全国から引き合いがあったという。残念ながら、現在は産出していないそうだ。今日は直接見ることはできなかったが、石切り場は残されている。日本の石は、中国産に押されてしまっているが、茶室の窯など、豊島石を愛好する方も多いという。

石細工の祠であるが、このように、可動式の観音開きの扉がついている。このような構造は初めて見た。

別の場所(失念。後で追記予定)

連れられて山道を少々登ると、また石の祠が。この鳥居も豊島石。5つの石で構造が成り立っている。

パッと見るとわからないが、柱、屋根も全て豊島石。


パッと見ると、あたかもコンクリートが風化したように砂利が露出しているように見えるが、これも正真正銘の豊島石。風化しやすく、雨が当たるところは、このよう硬い部分だけ残って凸凹になる。表面に凹凸ができるのでこうやって苔がむしやすいのが特徴だという。

 全景。
屋根を正面から見た所。このように、せん断キーがついて、接合されている。

檀山(だんやま)の南側の展望台から。多少かすんでいたが瀬戸内の島々が見渡せる。豊島から南の高松を見た所。ただし、標高はそれなりに高く、風が冷たい。一部先週の雪も残っているぐらい。

 さらに車で走って、檀山の頂上から。北東に位置する唐櫃(からと)方面を見渡したところ。中央は、そう、豊島美術館。設計者の西沢立衛先生は、私の前職の同僚である(同じ学部なだけだが)。石井さんは、西沢先生を、初めてこの地に案内した方であった。ここにも繋がりが。

手前に見えているのは棚田。

近くまで来た。残念ながら本日は休館。後で調べたら、この時期は、火・水・木が休館という!! 外からも、卵の殻が見える。

カメラのズーム。鹿島建設が施工し、コンクリートの連続打設なので、気温の日変動など、施工する時期など慎重に選び、相当に準備を重ねて挑んだという。

その横にある、棚田。

豊島は、最盛期には4000人の人口(現在900人程度)を抱え、地形的観点から湧水が豊富で、無数の棚田が存在し、住民の食料を賄った上で、島外に出荷していた。これも、豊かな島の証。現在は、荒れ果てていたのを、この部分は再度草刈りをして、整備している。この部分に水田を復活させるために、稲作減反の壁があったため、県内の減反の権利をかき集めて再生させたという。

石垣が、本当の石で作られているのが、 昔からの工法。最近はコンクリートブロックに置き換わっているところも。

湧水豊富な象徴が、この水場。衣類の洗濯、野菜の洗浄など、井戸端会議の場でもあった。イタリアの何とかの泉かと思ってしまう。

豊富な水源の負の側面としては、地質学的な話であるが、大規模な地滑りの危険性を有しているという。小規模な地滑りは、いくつか起きているとのこと。

この薄い石の積み方は、矢羽根積み、という。独特の工法のようだ。このような石垣が、島の至るところにある。重機を使わなくても十分な強度と耐久性を持っているという。

雨の時には、石の隙間からジャージャー水が出てくるという。擁壁は排水が大切。天然の排水機能を有している。


ここまで、何度も豊島石という凝灰岩ばかりでてきたが、この写真にある、北側の虻山は、安山岩。コンクリート分野では悪名高い、アルカリシリカ反応の豊島安山岩。山のように見えるのは、一度、骨材として山を切り崩して一度平地になって、その後土砂を埋め戻して緑化したもの。



豊島農民福音学校の跡地を行く。このために、賀川豊彦の勉強もしてきた。

来年移転が決まっている、豊島神愛館。乳児院である。医療体制の都合で、県の本土へ移転する。


島には常勤の病院がないということで、医療が大きな問題の1つでもあることを教えていただいた。

香川県には村が無いので、無医村は存在しない、ということを聞いて、そうかそうか、と思っていたが、それは言葉遊びにすぎなかった。実際、ここに無医島はあった。


他にもいろいろな場所を回らせていただいた。4時間、ずっと話をしっぱなしで、ダムの話、ダムでせき止められる土砂と海の恵み、渇水の論理、なども。辺野古埋め立て、諫早湾干拓にも話が広がる。土木技術者として、全ての情報を統合して判断できる力が備わっていないといけない。今回、ひいき目に見て、投げられたボールに8割以上は、打ち返せたと思うが、ヒットになるように、もっともっと深い人になりたいと思った。単に本を読んだだけではダメで、体験しつつ、そして自分で考えを持つことが大事と、身に染みた。

まだ整理はついていないが、自然、歴史、産業、に魅力を感じる素晴らしい島であることを認識した。

これで終わりになることはないので、私の試みは続く。

2014年2月18日火曜日

すきま時間

例年の年中行事として、この時期はある学会の論文査読が数件入っていたが、まとめてやろうとすると1日かかって仕事に支障をきたすので(査読も学会活動。仕事の一種だが)、今年もできるだけ「すきま時間」に行うように努めてきた。この時期は、入試に関する補助業務などもあり、細切れの待ち時間が多いのも特徴で、うまく使って、昨日何とか終了。

と思っているところに、朝起きたら、別の学会からの査読依頼メールが。こちらは初めてで、きちんとしたジャーナル論文なので、お呼びがかかったことに感謝して、粛々と進めたい。

論文を投稿するには、その裏には数名の査読者がいることから、自分が投稿する数の数倍の査読を行わなければ全体のバランスが取れない。

査読者として呼ばれなくならないような維持、そして査読の数に対して投稿数が少なくならないよう、外的な刺激としてポジティブに捉えたい。


研究者としては、月並みな、読みどころのないブログを書いてしまったが、近況報告として。


すきま時間繋がりでもう一つ。

自分が実施した試験の採点も、長丁場になる。問題文を増やすことは採点の負荷増大という自分の首を絞めることになるが、それは結果論である。試験終了後、返却日までに、終わらせなければならない。今年は、本年度のこれまでの3回の試験の反省を踏まえて、貯めないように頑張っている。大問1問を40名のクラス分採点すると、記述問題では簡易な問題でも1時間弱かかり、ヘビーな問題は2時間近くかかる。それが6問、などとなると、1日では終わらない。

以前も、たまたま試験実施日と返却日の組み合わせが悪かったり、途中に出張が入っているときには、実質使える日数が1、2日しかなく、ぎりぎり朝までかかったこともある。今年は、そこまでではないが、貯めることの恐ろしさを知っているので、ある科目は、毎日少なくとも1問を採点するようにした。そのペースでは間に合わないが、そうやって貯金をしておけば、精神的にも楽である。

とはいえ、分野(有機化学)は全く違うがある私立大学の先生のブログやツイッターを読んでいると、専門科目の定期試験で200人の学生の記述問題の採点に数日かかる、というような書き込みが。どちらが優劣ということはないが、試験採点に限れば負荷は小さいので、境遇に感謝しよう。

ブログの移動(に近いもの)

表現活動の主体をnoteに移行しました。時間をかけた論考などはnoteに集約するようにします。こちらのブログはアーカイブとして残しますが、過去に力を入れた執筆したものは、再編集してnoteに投稿することもあります。 https://note.com/hayakazuh このブログ...