2013年10月22日火曜日

なぜ虹ができるか、的確に説明できる人はどれだけいるだろうか。

普通、雨粒によって光が屈折され、プリズムのように色が分光する、という説明はなされる。説明の一部分としてはよいが、それだけではまだ不十分である。

ネットでざっと調べても、なぜ半円形になるのか、という肝心の部分の説明がないように思う。

実は1、2年前まで、私の知識もその程度であり、それ以上の説明はできなかった。

虹のことについて考えるたびに、無意識の中でもやもやが残っていたのだろう、 ある日、特にそれについて真剣に考えていたわけではないが、ふと答えが思い浮かんだ。

それを、言葉のみで説明するのはちょっと難しいが、近いうちに、娘や息子も質問をする年齢になるだろう。それまでには、きちんと説明をできるように準備しておきたい。

エンジニア、教育者として、物事をわかりやすく説明する訓練の題材としても、良いと思っている。または、エンジニア教育として、それを題材にしてもいいかもしれない。



工学系の道を進んでいるあなた、的確に説明できますか。説明できなくても、自分の頭の中で、説明がつきますか。色がスペクトルに分かれることと、虹が円弧を描いていることの両方について。

2013年10月21日月曜日

出張ウィーク

暫く出張がなかったのですが、今晩から続きます。正確には、金曜午後から日曜夜中まで、顧問をしているヨット部での、福岡出張があり、レンタカー運転で体力的にきつかったので、既に出張ウィークが始まっています。

明日は、朝から山口県での目視評価講習会に参加します。山口県主体で行う現場調査の講習会では、技術的なところだけでなく、どうやって主催者が切り盛りしているのかを体験してきます。わが地元でも行えるようにはどうしたらよいのか目的意識を持ってみてきます。

来週は東北への震災と復興についてのいくつかの打合せを行います。表面吸水試験の普及を兼ねた取り組みも行います。その出張のついでに、過去に数回行った震災の調査を、1年ぶりに行います。だいぶ工事で進んでいる所と、そうでないところ、対照的だと思いますが、見てきます。能動的に働きかけた出張でもあり、単に体験するだけでなく自分で考え、適切にアウトプットできるよう頑張ります。

その次は津波委員会のシンポジウム。

これらには、今回初めて、県外に、研究室学生を出張で連れて行きます。費用はかかりますが、適切に節約はしながら、彼らにたくさん体験させて、モチベーションを高めたいと思います。ちょっと違うのは、前の横浜国大みたいに現地集合でというわけにいかないので、今回全行程一緒に動きます。濃厚な出張になりそうです。



2013年10月4日金曜日

発明のプロセス トランプ編

先日、校内の発明コンテストの発表会を聴講した。知財関連のため、内容は書けない。研究関連ではなく、日々の生活改善など、複数エントリーしたいテーマがあるのだが、 来年は教員も参加できるよう交渉してみよう。

さて、
以前、娘がトランプの遊び方を発明したとの記事を書いたが、反響はゼロである。フェイスブックでは、今度トライします、というコメントは戴いたが、その後は・・・。

我が家では、たまに遊んでいる。やればやるたび、奥が深いものだと自画自賛している。

じゅんばん神経衰弱

いつやるの、今でしょ。ということで、ぜひ、試してみていただきたい。大人でも子供でも遊べる、とても奥の深いスポーツである(今回、スポーツと断言!)



さて、もう一つ、トランプ関係を発明できないか、先日より子供と遊びながら考えている。娘と行っていて、2人のババ抜き、ジジ抜きが、はっきり言ってゲームという観点で面白くないのである(娘と遊ぶのが面白くないと言っているのではない)。


私の考え方を可視化して公開してみる。



テーマ:
 2人ババ抜き(ジジ抜き)の改善

切実な願い:
 2人ババ抜きを高度化したい。2人でババ抜きをしても、確率問題になってしまうのでゲームの面白さとして欠ける。面白くないということにピンとこない人は、サイコロを振って進むだけのスゴロクを想像してもらいたい。相手の動きと、自分の動きが全く関連がなく独立であり、まったくゲームの要素がない。

既往の解決策と問題点:
 ババがジョーカーだとすぐにわかってしまい面白くないということで、任意のカードを1枚抜いてそれをジジとするジジ抜きが既にある。しかし、唯一、2人で行うと、自分のカードにないものがジジであると、途中でわかってしまうのが残念。

 3人以上であれば、ジジ抜きは、スリルがあって面白い。ババ抜きの場合、3人以上でも確率問題であることには変わらないが、周囲のリアクションが増えたり、継続時間が長いので、2人よりも明らかに面白い。

課題解決の糸口:
 論点を以下の通りにまとめてみる。

1)2人でジジ抜きを行うと、ジジが最初からわかってしまうので、スリル感がなくなる。2人でもスリルを失いたくない。ゲームの方向性として必ずスリルを求めるわけではないが、3人以上の時にはスリルがあり、2人ではスリルがないというのが残念であり、改善したい。

2)ババ(ジジ)抜きは、相手のカードを引く、というもので、確率に支配されるゲームであり、誰が行っても結果は確率で支配されることに変わりない。人間が能動的にアクションを起こせるような、カードの交換システムはないだろうか。


以下、改善のための試案を示すが、主として2人でプレイする時の問題について解決策を示している。基本的には3人以上でも成り立つと思う。

試案(1)
ババ(ジジ)抜きをする際、最初に、2枚のペアがあったら全部、場に出すことになっているのが普通であるが、あえて、場に出さない2枚のペアを複数手元に残すことも有りとする。そうすることによって、相手が、自分のところにないカード=ジジ という構図が成り立たなくなり、ジジがすぐに判明しないのでスリル感が出る。
あえて2枚のペアを残した際には、その人は、カードを引いた(もらった)時にペアになったものしか、場に出すことができないような縛りを入れておくべきである。そうしないと、負けそうなとき、途中でペアを場に放出して数を減らすなどできてしまうと、混乱する。ペアを残したままゲームを始める際には、相手を混乱させるメリットとともに、手持ちのカードが多くなるというデメリットの両方をもつ、ジレンマの意味を持たせる。ペアを何組手元に残すのかも、駆け引きの1つである。

試案(2)
ジジ抜きの際に、ジジが誰もわからないようにするのが普通である。今回新たに、プレイする人数分、ジジを設定する(2人プレイなら、合計2枚のジジ)。そして、1人が1枚だけジジの内容を知ることができるようにする。その情報を、以後の駆け引きに使用する。

試案(3)
カードを相手から取る際に、確率問題になっているので、駆け引きの要素がない。よって、逆に、自分が選んだカードを相手に与える、という逆の配り方の形式にする。試案(2)と合わせると、自分が知っているジジを相手に気づかれずに、相手に渡すことができる、などの駆け引きができる。
また、試案(1)の残存ペア(ジジではない)を相手に1枚渡すことによって、相手に、自分のところでペアができなかったのでもしかしてジジではないだろか、と判断を迷わせることもできる。


以上、試案1から3までを入れて、ためしに娘とゲームをしてみた。

まだ粗削りであったが、一応ゲームをが成り立った。 娘は、まだ駆け引きの意味が分かっていないので、検証がしづらいが、これをベースに改善してみたい。

乞うご期待。

統計学の本

コンクリートの研究をしていて、統計の知識が必要になる。統計といっても、計画学でバリバリツールとして使うというよりかは、実験データの平均値、ばらつきを検討する程度である。

私の場合、たくさんのデータから、差が優位かどうかの検定を行う必要や、非破壊試験の少ない試行回数で合否を判定することも検討する必要もあった。

たまたま、ある人から統計の本のお勧めを、と問い合わせがあったので、ここにまとめておく。


大学時代に使った統計学の本を再度読み直すのも大事だが、技術者たるもの、良い本で短時間に勉強すべきだろう。時は金なり。学問を究めるには薄い内容かもしれないが、短時間で答えを出すためには良いだろう。

ということで、1年くらい前に、実験データをまとめる際に焦って購入した本がこちら。ネットではなく、書店で1時間以上粘って購入した本+α である。

最近本屋で統計本がブームという報道を聞いているが、最近出された本はウォッチしていない。以下、再度調べてみると、すでに絶版になっているのも多いみたいだ。ハイツー本から脱却して殿堂入りするのは、ライバルが多いのだろう。





統計の本質を理解する古典。概念はわかるが、実際にどういう式を使うか、となるとわからないところも多いです。




縦書きの新書で、具体的な問題を挙げ、解法とともに解説があります。「推計学のすすめ」に通じるところがあります。



t検定がわかるなど、ターゲットが明確で、講義形式で順を追って説明しています。統計を忘れている人、公式を覚えただけで自分で説明できない人が、再度学ぶには良いと思います。




トピックごとにまとめられているので逆引きができる上、比較的トピックの解説が多いので理解につながります。エクセルの関数も併記されているのがよいです。




 1つずつのトピックについて、問題の解き方が提示されており、逆引きしやすいです。エクセルの関数やエクセルの画面も添えられており、実務的でしょう。コンセプトは、前の本「よくわかる統計解析の基本と仕組み」に似ています。


上記5冊のうち、1・2冊目と、4・5冊目、がそれぞれジャンル(編集方針)が似ています。

2013年10月3日木曜日

インフルエンザ予防接種の季節です

10月に入りました。インフルエンザ予防接種の季節です。

私は忘れないように、PC上のスケジューリングで、10月にインフルエンザ予防接種のリマインドをしています。

「いつやるの、今でしょ。」 もう古いのであれば、「予防接種でお・も・て・な・し」、くらいか。


現状の日本では、集団生活では、私は義務と思います。特に、小さい子供がいる家庭では。


医学界にはいろいろ学説はあるのでしょうが、受けない方が受けた方のメリットを上回らない限り、私は受け続けますし、周囲にそう勧めます。


私には、妻方の親族ほぼ全員(私を含む)が受ける中、たまたま受けなかった1名が、昨年度感染した、という見事な実証例があるので。

受けたら、記録のために、ブログにも記載します。

インセンティブと淘汰

なぜ既存構造物の耐震補強が進まないのか、というのは、大きなテーマである。

以前から思っている素人考えを披露したい。1年以上前、たまたま懇親会で一緒になった、国土交通省の●●局長にお話したら、否定されてしまったが。


1)建物の耐震の数値(なんというかわからない)を公表する(まずは任意。今後義務付けるはどうかは検討)
2)今の情報化社会では、誰かわからないが、食べログのようなサイトで、そのお店が入る建物の耐震情報が、紐づけられる。
3)結局、安全に利用したい人は、そういう建物を利用しているお店を利用するようになるため、利用価格に反映されるようになる。(安全な建物は店のコストも高く、危険な建物の店は安くなる)
4)耐震補強をするインセンティブが働く。
5)公表しない場合は、悪かろう、と周囲は見るようになる。

あまりにも性善説であろうか。

市価よりも低い価格というのは、通常は何か欠陥がある。以前、山陽の方で、違法建築のホテルで火災があって、沢山の人が亡くなった事件があったが、やはり、格安でという評判のホテルだったと聞く。

耐震に限らず、安い飲み屋は、通路が狭かったり、非常階段に物を置いて通れなくしていたり、というのがある。

夜行高速バスの事件も同じ構図だと思っている。安い価格は何か無理をしているし、逆にきちんと安全運行している会社は、それなりの価格を提示する。こちらは、事故が起きて、大きく制度が変わってしまったが。


このようなリスク情報を可視化して提供を受ける義務とまではいかないが、きちんとやってコストをかけている会社はそれを提示することで、それに対価を払う人が集まるはずである。

義務化しなくても、きちんとやっている会社が、正当な評価を受けるために公開するところから始めればよいと思う。私はそういう会社を利用したい。表示をしていない会社は、NGと思われるから、認証を取るようになるだろう。

単に飲食店を例に提示したが、マンションの購入価格、賃貸住宅の価格、などにも反映できる。さらに、そこで使用する、火災保険、地震保険などの料率に影響しうる。銀行の融資なども反映しないものであろうか。


耐震強度の公的認証制度をどうするかはまだ詰めていない。自己申告だけでは偽装もあるだろう。ここは別途検討が必要である。

なお、建物の耐震というのは、生じる地震によっての応答であるから、確率的に考えると、地域性があるはずである。その辺の技術的な解釈の啓蒙も大事だろう。日本の良くないところは、数字だけが独り歩きして、潔癖までも数値にこだわるためである。1を下回っても、確率論的に利用者が許容すれば、利用すればよいのである。 (建物の倒壊が、周囲に影響を及ぼすというのは、別の次元として別途制御が必要)


前職の国立大学では、安全衛生にも携わっていた。結局のところ、研究室を運営する教員の意識をどうやって高めるか、知識を向上させるかが問題であった。研究室のトップが動かなければ、何も変わらない。

そこで、案が出たのが、教職員向けのセミナーを開催した際には、受講カードのようなものを発行し、それを研究室の扉にでも貼ってもらうことであった。受講しない教員については、事務的に注意される程度であれば、あまり教員にとってインセンティブにならない。しかし、学生に対して受講状況が公になることは、受講のインセンティブになるのではないか、と。学生からの信頼を失うと、研究室の運営はやりにくい。ただし、同時に、学生へのこの重みを伝えておくという教育も併せて必要である。

このアイデアは、インパクトが大きすぎるということで、見送りになったが、その時は、とりあえず受講状況は記録しておき、何かあるときに、過去にさかのぼって実現できるような体制にはしておいた。その後は知らないが。


インセンティブを適切に設定することが大事で、人間の駆動力になると思っている。義務だけで声高に叫んでも誰もついてこない。

ペイフォワード

映画「ペイフォワード」は、私が修士2年生の頃に上映していた映画である。見に行ったのか、その後ビデオで借りただけか覚えていないが、見た。

正確な英語は、pay it forwardで、他人から受けた親切を、その人ではなく別の人に返すというものである。映画は、皆がこれを実行したら、世界は豊かに平和になるというものであったように思う。

その映画に感化されたわけではないが、その考え方自体は素晴らしいと思うし、実践しているつもりである。

特に、先輩からおごってもらったら、その先輩に返すのではなく、自分が後輩におごることを実践すること。よいことは真似をして、波及させていくのである。これは、単にお金のやり取りだけではなく、全てのポジティブなことに対してである。逆にネガティブなことは、自分で止めて、絶対に無限ループを作らない。



今、私は建設環境工学科の中で最年少である。本来はもっと若手がいてもよいなと思うところであるが、仕方がない(産休を除く)。私は大きく見たら若手であるが、研究職13年目ということで、世の中には私よりも年下の研究者はたくさんいる。


とりあえず身近なところから実行を、ということで、学内で何かできないかと考えていて、前からいろいろない機会でお付き合いのある他学科のある若手の先生に声をかけてみた。丁度、科学研究費補助金の申請時期でもあり、彼に対して私が採択された過去の調書を見せたり、全くの異分野であるが相手の添削をすることを申し出た。

これは、前職では今の職場よりもシステマティックに、科学研究費補助金の説明会や情報共有が図られていてたことや、私も他学科の先生に調書をチェックしてもらったり、過去の採択調書を見せていただいてとても参考になったことを、ぜひ自分も自分より若手の人に対して行うべきと思っていたからである。

さらに、将来的に研究でも提携できないかと思い、定期的に情報交換をすることとして、今日は15分ずつお互いに話題提供をした。相手は機械系という別分野であるが、使っている解析ツールは共通のものもあり、私も刺激を受けたり、自分の研究に直接役立ちそうなことも、見つかった。


 学科内でも、先日、他のコンクリートの先生と情報交換をして、色々な可能性がわかった。

今日の午後は、日本コンクリート工学会の2014年年次大会(香川)の実行委員会があった。懇親会の場でも、県内、四国内の研究者、地元業者の方と情報交換をして、具体的な連携ができそうで今後が楽しみである。後は自分が主体的に動けるか、である。

ポジティブ思考でどんどん連鎖していきたい。

着任して半年、やっと連鎖が始まる? 焦らず着実に歩んでいきたい。

ブログの移動(に近いもの)

表現活動の主体をnoteに移行しました。時間をかけた論考などはnoteに集約するようにします。こちらのブログはアーカイブとして残しますが、過去に力を入れた執筆したものは、再編集してnoteに投稿することもあります。 https://note.com/hayakazuh このブログ...