2013年6月28日金曜日

熱い思い

ある学生から、鉄筋コンクリートの問題がわからないということで、質問に答えていた。事前にヒアリングをすると、どの式を使ってよいのかわからないという状況だという。

いくら解き方を教えたところでも、本質を捉えないと、結局次に別の問題が来た時に対応できないので、本質を理解させることに力を注いだ。概念すら理解できないときには、なんでもいいので既存の概念と同じイメージ(アナロジー)を持つことが必要であり、そのために私が持てうる限りの方法を使って伝授したつもりだ。

高等教育機関での研究や勉強というのは、それ自体の成果や専門知識の理解も大事だが、もっと大事なのは、その過程を通じて、物事の考え方、物事の理解の仕方、勉強の仕方を学ぶことである。

私も力が入っていたので、途中、途中で、そのことを、ダイレクトに改めて学生に伝えた。

そういった話は、普段の講義ではたまに、少人数の講義やゼミでは頻繁に、伝えているつもりだが、今日はある思いもあって、ことさら力が入った。

教育の大切さと醍醐味を改めて感じた3時間だった。途中、エネルギーが何度も切れ、チョコをかじりながら、3時間を終えた。酸欠になったのか、頭がガンガン痛い。

こちらからの一方的な熱い思いなので、成果はあったかどうかは未定であり、手放しで喜んではない。でも、その重要性や、それが好きなんだということを改めて確信した。

得意でない科目についても、そういうことができるところまで高めなければならないので、やっぱり日々勉強である。

とはいえ、毎日フルスロットルで補習的なことはできないので、適宜、バランスを見ながら、となる。

2013年6月25日火曜日

香川の水不足と早明浦ダムの関係の本質は何だろう

今日は休みをいただいており、家でたまった仕事を処理している。 ということで、気分転換でこのような昼間にも、日記を書いたりしている。



香川県のリスクマネジメント、防災を考えるうえで、水不足のことは欠かせない。香川出身とはいえ、18年前までの5年間しか住んでいないのであるが、その時に、大渇水(19時間断水)を経験できたことは、実体験を伴うことができたという点で、私としてはとても良い経験をしたと思っている。

どういう形で取水制限が行われるのかについても、現時点で私はわかっていないので、追々勉強していきたい。高知県にある、吉野川の源流のひとつの早明浦(さめうら)ダムがキーワードになるのだが、いったい貯水率何パーセントが適切なのか、についてもよくわかっていない。

自分が関心を持つきっかけとして、ホームページに、早明浦ダムのページを作り、リンクを貼ってみた。すると、わからないことだらけ、ということがわかった。


1)貯水率を表すバナーがあったらよいなと思ったが、見つからない。管理事務所のサーバーによって動的に生成されるそのバナー画像だけを、ホームページにリンクしておけば、簡単だからである。四国新聞のバナー表示(のようなもの)が良いのだが、HTMLの動的生成のため、リンクは張れない。

唯一、水資源機構の池田総合管理所にパーセンテージが載っていた、大きなgif画像を見つけたので、それを貼らせてもらっている。

ただし、失敗学の観点で、困ったこともある。本日0時時点の貯水率というのが書いているが、その画像が毎日更新されている証拠がないので、信じるしかないこと。サーバーのプログラムによって、その画像は動的に生成されているのだから、動いていることの確認のために、○年○月○日時点の、という表示があってしかるべきであろう。何かの際にリクエストしてみたい。

とおもって、改めてみると、同じページに、観測日時と時刻の画像が別に用意されていた。よって、片方だけ止まることは少ないだろうから、これで事が足りるだろう。

2)1時間毎の、流入、流出量などのデータやグラフがあるが、時間間隔が細かすぎて、全体が見渡せない。

素人の考えであるが、毎日更新で、貯水率○%、という数字が推移したり、過去2週間程度のグラフがあった方が、全体を判断できるように思う。

これは、本質は何なのかわかっていないので、これも勉強したい。

3)そもそも、いったいどれだけの貯水率が適切なのかを知りたい。四国新聞のホームページでは、平年値、との比較があるので、それが目安になるのだが、平年値がベストというわけでもないので、不明である。

4)吉野川水系の香川用水が、香川県の水事情の全体ではないと聞いたことがあるので、それも勉強したい。

実態をかけ離れて香川用水や早明浦ダムだけが独り歩きしているのか、それともそれさえ考慮しておけばいいのか、まだわかっていない。

ざっと、池田総合管理所のページを見ると、結局はその中の一番下流の池田ダムの方が重要ではないかと思えてきた。早明浦ダムが干上がると絵になる、というようなのマスコミ報道や世間受けと、実際の水管理とのかい離(があるのか?)というのが本質のように思えてきた。

と、偉そうなことを書いたが、まずは、通常で報道されている新聞記事自体も頭に入っていないので、そういうところも勉強する。

まずは、疑問の視点を持つことが大事と思ってメモしておく。




防災の研究というわけではないが、まずは地元の問題の本質を明らかにすることで、他の課題に対峙する訓練になるだろう。


他にかねがね疑問に思っていることは、以下の通りで、その疑問は今後も増えていくし、解決して減らしていきたい。

1)ゴミ捨て問題
 一般家庭の捨て方と、事業系ごみの捨て方が違うことの本質は何なのか。→横浜市戸塚区の処分場違反問題を取材して、思いを強くした。ファーストフードで、燃えるごみとプラスチックごみの入れ口が違うが、中でつながっているという都市伝説のような話が何で生じるのか。

2)プラスチックリサイクル
 実際には多くは燃やされているという熱リサイクルの現状と、プラスチックは燃やされず材料リサイクルされていると思っている国民のギャップと、正しい認識のありかた。

3)台風の中心は存在するのか、そして、その位置の判読の精度はどのくらいか。
 ニュースで台風の経路を見ると、ぎざぎざで動いているようだが、それは台風がギザギザに動いたのか、そもそも、台風の中心の見つけ方に大きな誤差があるため、そのノイズを拾っているのではないか。

4)上水道
 東京の上水道は世界一きれいで、ミネラルウォーターよりも上と聞くが、各地の水はどうなのか。また、水道管とのセットで決まりそうだが、そういうトータルの性能はどうやって理解すればよいか。

2013年6月24日月曜日

間接経費


研究室の整備も着々と進みつつある。本日は懸案だった、棚の納品、設置があった。業務用の棚で有名な「サカエ」製の、幅180cm、高さ240cmの棚で、1段に500kgの耐荷重のあるもの。実験室に置くなら標準色のミドリ色であろうが、研究室に置くのでアイボリーにしてみた。落ち着いた色でよかった。

ただ、業者に耐震固定もしてもらったが、最大積載量が2トン以上ある棚を、コンクリート柱に強固なアンカーで固定したと思ったら、後でみると、穴にカールプラグを入れて細ビスで止めるとは、これは意味ない!後で相談しなければ。地震時の荷物落下防止のオプションも付けた(もう1本は配達時破損のため交換待ち)。


某補助金が採択されたおかげで、この研究テーマに関連する試験装置の開発のために現場調査のグッズを揃える必要があり、着々と購入を進めてきたが、置くための棚がなくて研究室に平置きになって困っていた。

本学では、配分される直接研究費の○○%の間接経費のうちの○○%を、インセンティブとして教員に配分する仕組みがあり、その趣旨の素晴らしさ、及び、その割合の高さの両方に驚いた。前の職場には、なかったしくみである。

というのは、その補助金は、事務用とカウントされるPCや、棚などは、通常揃えておくべきものとして、執行できない(はずだ)。よって、今回のように、その研究を遂行するために必要な棚が欲しくても買えないという、逆貧乏になってしまうところであったが、このインセンティブ制度によって、安心して購入できた。

ちなみに、このインセンティブはわが職場が黙って還流しているような制度ではなく、合法ですのでご安心を(事務に確認済み)。



日付スタンプに思う

レポートの採点や、レポート受領の確認のために、日付スタンプを押す必要があり、どのスタンプを使うか検討している。丸印に、日付と名前の入っているものがオーソドックスであろうが、発注先がわからずまだ頼んでいない。

また、もらった名刺に日付を記入するのが面倒で、インク内蔵(スタンプ台不要)の小さいスタンプを探していたら、良いものを見つけた。


スタンプがその都度回転してインクも自動で付くものであり、この小ささは、とても使い勝手が良い。インクは、黒、赤、青から選べる(別途購入必要)。 5×20mm程度の小ささなので、名刺の片隅にも押せる。

実は、この写真のものは赴任後早くも2代目で、 初代は、2013 06 24 と日本仕様のもので、シンプルで気に入っていたが、インクの色が黒のみで、レポートの文字の色と重なるので、色つきである必要があった。その日本仕様の型番のみ、交換スタンプマットがなかったので、同じサイズで、別の型番にした。西暦の日本表記もあったが、趣向を変えて英語表記のものにした。

amazonで手に入るようだ。 メーカーのホームページには、沢山種類があって、見ているだけでも楽しい。


学科には留学生がいないので、英語表記は不要なのだが、解釈で月と日が混乱しないようにこれにしてみた。いや、押す時に、こっちが英語を間違えるかもしれないが・・・。


文具は、使い勝手が大事だが、さらに多少遊び心があった方が心を和ませてくれる。



今、ふと思ったのだが、日付スタンプに、

2013 水無月 24

というのは無いのだろうか。あったら、即決で買いたい。留学生泣かせになるが、留学生が周辺にいないのでこの辺は許してもらおう。カスタムオーダーできるのであれば、作ってみたい。どこか、文具メーカーの方、作ってください。絶対売れるはず。

月表示は日本古来のものとしても、譲れないのは、絶対に西暦表記であること。ビジネスの文書であれば、これがないと、いろいろと混乱するので。

そもそも、日付と月、さらには和暦なのか、西暦なのか、がビジネスの場において混乱するのがエネルギーの無駄に思う。(和暦の存在を否定するものではない)

新聞ですら、混在している場合もあったり、なんの断りもなく13年と書き始めて、平成なのか西暦なのかわからないものも多い。ついでに言わせてもらえば、新聞は、「今月24日」「先月12日」などと書くことが多く、特に月初めになった際の記事は、読みにくくてしょうがない。スクラップした際に、日付を記入忘れたら、致命的である。似たようなこととして、全国紙であれば、真ん中の方に地元のページがあるが大抵は「県は・・・」から始めているので、何県の記事なのかわかりにくい。これも後でアーカイブした際に混乱を生じる。飛行機機内の新聞は、機体手配の関係からまったく関係のない県で積み込まれた新聞紙だったりするが、逆に発行地を探すのもまた面白い。

NHKのテレビニュースで、24時を跨いだとたん、「"昨日は"○○が行われました」、と言い始めるのも困りはしないが、飲み会での「明日仕事なので」「日付跨いだから今日だろ」というやりとりを連想させてくすっと笑ってしまう。

なお、忘れはしない、私がセンター試験を受験した初日の朝の某新聞が、「センター試験が明日から始まる」という日付ミスの記事だった。編集時には明日だったのはわかるけれど、 "今日"が正解。


極めつけは、今年の冬。夜中仕事が遅くなって、夕飯を食べずに帰っている最中、セブンイレブンのおにぎり100円セール(○月○日から○日まで)を見つけて、おにぎりを買ってみようと入った。3個買ったから300円か、と思ったら、400円位請求され、あれ?と思いながら店を出た。なんと、入店時は、セール最終日の23時55分で、レジの清算の際には、セール終了翌日の0時5分で、定価で購入した、というからくりだった。これもレアケース。

その点、電車の切符は、終電までなのでわかりやすい。

最後はどうでもよい話になったが、一応全体を日付の話でまとめてみた。たまにはこういう記事も。だって今日は私の37歳の誕生日。


追記:
NHKの幼児番組「おかあさんといっしょ」のオープニングは、何か知っていますか? 「おはようございます」ではありません。「みんなー、元気?」です。わが子が生まれたばかりの頃、私が番組を見た当初は違和感でいっぱいでしたが、妻から「午後に再放送があるから」と説明が。子供には、再放送の意味は解らないので、午後におはようは変ですね。

2013年6月23日日曜日

同業者

今日は娘の小学校(1年生)の授業参観日。

小学校の先生のお話を聞くのは、社会人になってから実際初めてのように思う。今回の着眼点は、娘の挙動観察もさることながら、小学校の先生が授業中どうやって話し、どうやって児童と付き合っているか、であった。生徒の発言を褒めるところは褒めつつ、関係ない雑音(手を上げずに、発言する声)はある程度無視する姿勢のバランス、がとても参考になった。

今週、小学校と幼稚園の参観日がそれぞれあり、子供の成長に驚くとともに、先生の挙動に感銘を受けることが続いた。


さて、私の職場では。
高専では、本科5年生の研究室配属について、週の活動時間がきっちり定められているので、なかなか進めづらいもどかしさもあった。とはいえ、それは私の言い訳に過ぎず、どれだけ、こちらに興味を持ってついてきてもらうか、が大事である。結局は、人間(学生)の限られた時間に対して、そっち(学生)側に入れるか、選択してもらえるか、に尽きる。授業も、研究の指導も。

あることがあり、学生と深い話をする機会を、久しぶりに持った。聞いてみると、いろいろと話してくれる。 結局は待っていてもダメ、どれだけコミュニケーションがとれるか、というところかな。


沢山溜まっていた仕事、日本語・英語論文査読、事務手続き、などが先週末から回り始めたので、何とか流れを作りたいと思っている、日曜日の夜。

2013年6月20日木曜日

特別な講演会

今日は、大雨の警報により、終日、授業が休校となり学生は高専に来ない。恥ずかしいことであるが非常事態のこういった連絡は、私の手続き不備から、メール配信システムに登録できておらず、私だけ知らないまま学校に来てしまった(授業はないが、仕事は通常通り出勤日である)。これが、致命的な災害でなくて助かった。こういうチェックも危機管理の1つであろう。

実は、2コマ目の授業の準備が完全ではなく、朝早めに来て切羽詰まって準備をしていたところ、休校の話を受けた。今回の休講は私にとってまさに天の恵みと言えた。雨は、天の恵みでもあるが、一つ間違えれば災害につながるので、紙一重の難しいところである。同じ土木分野でも、河川やダムの管理者は、今日は警戒態勢で勤務にあたっていることであろう。

さて、今日は、香川高専の中で、ほぼ月1回ある特別講演会の日で、今回は土木がテーマであった。

橋梁分野では知らない人はいない、西川 和廣氏(橋梁調査会 審議役 兼 事務局長、前 国土交通省 国土技術政策総合研究所 所長)による、「本番を迎えたインフラの維持更新時代 -大事な心構え-」である。

香川高専の毎月の特別講演会は、聴講者が学生主体のものと、教員主体のものと、織り交ぜられており、今回は教員向けのもので、学生の聴講もOKというものであった。

学生が参加できなくなったことで、西川さんも、ターゲットを教員に絞って話ができるので、話しやすいとおっしゃっており、たっぷり1時間半講演をいただいた。

土木だけでない、工学系の教員全体が聴講する。技術的な話は私の専門に関わることなので、初めての内容はなかったが、それよりも今日の講演の根底に流れるのは、人の考え、人の動き、人のマネジメントの大切さであり、そのあたりを深くお話しいただけたのはとても有用であった。

5年ぐらい前の西川さんの国総研所長時代の「今後維持管理の時代が来る」という講演は何回も聞いたことがあったが、現時点でのお話は初めてであり、内容もブラッシュアップされて切り口も異なっており、今聞けたことはとてもよかったと思う。講演自体も変わっておられるし、聞く私も、最近維持管理に関して色々と勉強や経験をしていることも吸収できる能力がアップしているのだと思う。

そういう意味で、急きょ話のターゲットを教員に絞って話して戴いたことが、私にとって特別であった。


非常に残念なのは、質問の時間が限られていて私からできなかったことと、私はある別の業務に時間を取られていて、終了後も西川さんときちんとお話ができなかったことである。これは、痛い。今回はわざわざ香川高専まで来ていただいているのに、何とか話をしてくる、というタフさが足りないのだろう。

2013年6月19日水曜日

フィードバック

前期中間試験という、1年の4分の1の大イベントを経験し、今週月曜日にテストを返却し終わった。最終成績はまだつけていないが、もう少しで、この4分の1イベントが終わる。

2学期制であるが、制度として中間試験がこのように定められているので、忙しさという観点ではクォーター制と認識してよいのだろう。この4分の1の中で、演習や実験以外の授業は、全体の4分の1の成績を確定する必要があるので、こちらも気が抜けない。

主担当の授業を持つことは4月から初めてだったため、しばらくは(いや、未だに)毎回の授業を回すことで手いっぱいであった。あるとき、学生の理解度が私の思ったよりも低いなと感じ始めて、軽い気持ちで感想を学生に書かせたら、想定を上回って、たくさん厳しい意見をもらった。頭をガツンと殴られたような、本当に厳しい評価であった。薄々と不安に思っていたことがそのまま指摘されており、やっぱり学生は間近で感じているのだと、改めて認識した。毎日授業を受けているわけで、いろいろな先生を見ているわけで、彼らこそ授業を受けるプロである。

そこで、学生に迎合するつもりはないが、やり方を大きく方向転換した。伝わらなければ意味がない。

ということで、一貫性という観点では、学生には申し訳ないが、授業をしながら学ばせてもらっている。

ブログの移動(に近いもの)

表現活動の主体をnoteに移行しました。時間をかけた論考などはnoteに集約するようにします。こちらのブログはアーカイブとして残しますが、過去に力を入れた執筆したものは、再編集してnoteに投稿することもあります。 https://note.com/hayakazuh このブログ...