2014年8月3日日曜日

再び「夏子の酒」に戻る

また酒の話になってしまいます。

昨日は、数時間を要しましたが、何とか2日かけて建設構造設計学の定期試験の採点を終えました。今日は別の演習の採点です。ちょっと気分転換に。


日本酒 凱陣の話に戻ります。「亀の尾」という酒米を使った酒は美味しいというか、独特の風味があるという記述を目にしますが、まだ飲んだことがありません。凱陣では、この夏から秋にかけて、「亀の尾」の酒が出るそうです。

日本酒といえば、山田錦があまりにも有名で、どれも似たような味になる(平均値が高いので、へたに作っても合格に達する)ということで、日本酒通の中では味が容易に想像できる山田錦よりも、「亀の尾」のような尖った個性のある米の方が人気があるというようなこともどこかで読みました。現代でいう、「マイナーだけれども、育てるアイドル」という感じでしょうか。

先日酒店で、たまたま店に飾ってあった「亀の尾」の稲穂から米を1粒もらいました。そこのじいちゃんが、妙に薦めるので気にはなっていました。

日本酒について素人なので、まずは信頼できる本を1冊買ってみようと思っていて、amazonで「純米酒を極める (知恵の森文庫) 上原浩」を選んでカートには入れていましたが、まだ買っていませんでした。


たまたまウィキペディアのリンクをたどっていくと、ドラマ「夏子の酒」で有名になった幻の米「龍錦」 が、「亀の尾」の復活物語のことだったことに気づきました。何かをモデルにした、ということは知っていますが、それが私の中でタイムリーな「亀の尾」だったとは。

「夏子の酒」は、和久井映見の主演ドラマで有名になりましたが、その後、大学時代に、「モーニング」「ビッグコミック」などのマイナーな漫画雑誌にはまっていた時に、講談社漫画文庫としてミニ版として出たので、その原作の「夏子の酒」を一式揃えて読んだことを何となく覚えています。大まかなストーリーしか覚えていませんが。

ちなみに、モーニング、ビッグコミックなどは、ちょっと大人向け(成人向け、エロ、という意味ではなく、大衆受けはしない玄人向けとい意味)の漫画雑誌で、大学時代の友人は誰も定期的に買って読んでいなかったと思います。黒鉄ヒロシの風刺の効いたブラックジョークが好きでした。その中で、若干庶民?寄りの「ビッグコミックスピリッツ」は買っていた人は多くいましたが、逆に、メジャーな本は読みたくない、という理由でスピリッツには手を出していなかったという、私は変わった(今でも)人間でした。


で、さらにウィキペディアを読み進めると、「亀の尾」について、その本質を見いだして(?)うんちくを語っているのが、冒頭に登場した「上原浩」のようです。

ということで、上記の本と、夏子の酒の再読をしたいと思います。夏子の酒は、とっくの昔に手放してしまいました。その時は、単にストーリーの上っ面だけを追って、再読すらしなかったと思います。今は、その行間や、歴史や、諸問題などを感じると思います。昔に読んだ名作を再度読む、という行為は、どんな分野でも大切ですね。人間は、その時に読み取れるレベルに応じた内容を読み取ることしかできない(積極的に捉えるとしたら、それに応じて読み取ることができる)、と良く思います。

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