周囲で話題になっている吉田松陰、高杉晋作を描いた司馬遼太郎の「世に棲む日々」は、風呂の中でしか読む時間を確保しておらず、ここ数回の入浴で、まだ1巻の長崎に着いたところです。文庫本を風呂で読むので、お湯で皺くちゃになり、見た目だけは100回読んだようになっています。高校時代の英語の辞書のように膨れています(これは私の世代だけか?)。
私が大学から転職して、高専を選んだいくつかの理由の1つは、若い世代からの技術者を育てることに携われることです。大学生よりも3歳若く土木技術者の道を進むことを選択した学生に対して、どのように土木工学の面白さ・大切さを教え、キャリア教育をしていくか、という点は、教員の醍醐味でもあり、責任を伴う難しさでもあります。
赴任時から色々感じて、考えて、まずは身近なところから行動してきましたが、就職活動時期を迎えてきたこのシーズンになって、いろいろなことが重なり、先日、それを実行しました。参加した学生にとっては及第点かな、と思っていますが、これが始まりです。小さな一歩でも、確実に歩むことは大事だなと改めて思います。独立した研究者、教育者として、即戦力が求められる、一つの学科の構成員なので、臆することなく、行動に移していきたいと思います。受け身ばかりでは、私がここにいる意味はありません。
研究活動についても、土木工学の醍醐味である、実際のフィールドでの活動について、地元への展開を図るために、一歩を踏み出す時に来ていると思います。これは相手があってのことなので、一方的に展開できるものでは決してありません。
今日もあるところに赴き、意見交換をしてきましたが、背後にいろいろな可能性を秘めていること、このチャンスを生かすも殺すも自分次第、と強く思いました。
私の地元での活動の利点としては、高校時代の繋がり、現在の高専のOBネットワーク、そして出身の横浜国大のOBネットワークです。ひょんなところにあるな、というのが、最近改めて強く感じている所です。冗談で、街で悪いことはできない、と言いますが、まさにその通りで、一期一会、すべての出会いを大切にしていきたいと思います。
2013年11月22日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ブログの移動(に近いもの)
表現活動の主体をnoteに移行しました。時間をかけた論考などはnoteに集約するようにします。こちらのブログはアーカイブとして残しますが、過去に力を入れた執筆したものは、再編集してnoteに投稿することもあります。 https://note.com/hayakazuh このブログ...
-
新幹線を使って出張に行く際には、高松から瀬戸大橋を渡るマリンライナーで岡山駅まで到着し、岡山駅から新幹線に乗る。マリンライナーの乗車時間は60分で、経路検索で標準で出てくる乗換え時間間隔は、短いときには10分程度から、最短8分というのも頻繁に出てくる。 当たり前だが、6...
-
マルパッセダム( Malpasset Dam ) 1959年12月2日 完成したばかりのアーチダムが、満水時に決壊した。 水は下流に流れて、多くの方が亡くなった。 私は、マルパッセダムという言葉は、10年ほど前の黒部ダムの内部の見学の際に、 事前に下調べで知ったが、結局当...
-
Windows環境、Wordで論文を書き、PowerPointでプレゼンをする。数式をどうやって入力するのかが課題であった。Wordの2000年初頭までは附属の数式エディタでそこそこ軽快に数式入力をしたり、フォントを整えたりできたと思うが、今のWord2019環境では、デフォルト...
0 件のコメント:
コメントを投稿