2011年3月30日水曜日

現場調査への執念

今、現場調査のサポートをしている。私は、以前から現場調査等に必要な道具のリストを更新してきており、調査の度に、周囲の人からアイディアをいただいたり、自分で改良を加えたりしてきて、今はだいぶ充実してきた。災害調査に関しては新潟県中越地震で道路会社のエンジニアに同行させていただいただけで、それ以外の経験はないものの、その時の経験はその後の平時の現場調査でも役に立ってきた。

コンクリートの実務の専門家の方には遠く及ばないものの、それなりの自負はあるので、過去に調査の経験のない方には参考になるかもしてないと考え、ここに公開することとする。

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もしお役にたてたら、逆に役に立たなかったら、フィードバックをいただけると幸いである。

なお、私は道具に徹底的にこだわる。その道具に求める本質を正確に理解し、それを満たすものだけ購入するようにしている。道具が欲しいのではなく、機能が欲しいのである。無駄なこだわりは、ない。私が持つ道具には、全て、なぜそれを選んだのかが説明できる。このためには、陰で何度も失敗をしてきた。

一例をあげると、ビデオカメラは、何を買っても同じと思うだろうが、子供を撮るにも、土木構造物を撮るにも、広角レンズは必要である。なぜか、普通のデジタルカメラは広角が普通になっているのに、ビデオカメラ業界は何故なのか、ほとんどが望遠寄りである。広角レンズが標準でついていて、他の要件も満たすものは、日本の世の中、昨年末時点では何と1社の1モデルしかなかった。最近やっと注目され始めて、各社が出そうとし始めているようだが。

そのビデオの経験は、一度自宅用に買って失敗した経験が生きている。自宅では、外付けの広角レンズユニットを買って取り付けている。そのため、でかくて重い。

ライトも過去の日記に紹介したが、未だにこれを超えるものはない。よって、私が勧めるライトは日本中探してこの1モデルのみである。このメーカーのライトも数十モデルある中で、私の機能を満たすのはこの1機種のみ。

電池の入手性も機能の一つである。現場調査にはたくさんの機材についてそれぞれ予備電池を持っていく必要があるため、できるだけ、共通になっていないと話にならない。基本的には、単3と単4に統一している。地方で調査を行うことも多く、特殊な電池はそもそも売っていない。例外で計測機器には9V電池があるが、仕方がない。

我が家でも同じことを実践している。今回の地震で、日本中の人々が押入れから昔ながらの災害用懐中電灯(赤くて重いやつ)を引張り出してきて、一斉に電池を買い求めたため、単1電池が日本中から消えた。しかし我が家では単3と単4だけだったので、購入に不自由はなかった。

最後に。上記のようなことを書くと、なんでも高級なものを買いたいだけでないか、という指摘が予想されるため反論をしておく。研究室で使うゴム手袋は、以前は軍手の中、つまり二重に装着していた。よって、防水性は必要だが、外力に対しては軍手に任せるため、耐える必要がなかった。よって、ぎりぎりの薄くて安い手袋を選択していた。多少学生から不満も出たようだが、破れたら替えればよいと突っぱねてきた。殆どの利用が短時間で1回きりなので、酷使するケースは少数。ただし今はシステムを変えたので、厚いものへ変更。

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