2014年4月23日水曜日

炭水化物

私の知り合いでも低炭水化物ダイエット(糖質制限)をしている噂を聞いていたので、前から気になっていた。


私は普段運動をせずに太り気味であったのだが、そもそもやたらお腹がすいて、つい間食をしてしまい、それが更に体重増になるという悪循環。どうしても抜け出せなくて、嫌になっていた。

ダイエットというと精神論となってしまうので、違和感があったのだが、そこで低炭水化物ダイエットの本を読んでみることにした。


「炭水化物が人類を滅ぼす」

この本のすごいところは、あくまでも「仮説」として、きちんと断ったうえで説明しているところである。著者が色々な本を勉強して、それぞれの本から得られた知見や自身の体験から仮説を組み立てている。



目から鱗で、これまでのいくつかの疑問がすべて解けた気がした。曰く、炭水化物は麻薬のようなもので、取らないと、摂取したくなるが、摂取するとさらに切れた時のダメージが大きくなる。私がまさにそうではなかったか。

私の生活の中で、なぜ同じ人間でも、おなかがすかない人がいるのだろかと思っていたが、そのような血糖値のコントロール能力の差ではないのか、と。


私の体質を改めてその視点で考察してみる。

血糖値を上げる能力というか、血糖値を維持する能力が劣っていたように思う。すぐにお腹がすいて、そうすると、糖分に頼って血糖値を上げるしかない。

また、昼飯を腹いっぱい食べないとお腹がすいた気がして、結果として食べると、血糖値のせいで眠くなる。


3月末から、まずは1食分の炭水化物(糖質)を減らすことを実施してみた。初めはお腹がすいたが、2、3日でそれにも慣れてきた。体内の脂肪等を燃焼させてブドウ糖が作られるようである。

すぐに体質に変化が起きた。お腹がすかなくなったのだ。そして、午後に眠くなくなった。

この時期飲み会もたくさんあって毎日実施しているわけではなかったが、食に気を付けるようになったのは、大きな成果である。


7、8年ぐらい前だったかと思うが、プチ断食の記事を読んで、自分もやってみようと実施したことがあった。この時の体験とよく似ているのも、上記の本で説明がついた。実際、腸内の細菌の構成が変わることで、体質が変わるという。そういう説明で、パンダが笹を食べて生きていける理由を考察していた。



毎日朝晩体重計に乗るようになって、1か月弱実施して、 平均値でも3kgは減った。自分でわかるのは、きつかったズボンが入るようになったこと。

顔については自分ではわからなかったのだが、昨日、ある取材を受けた際に初対面の方からウェブに掲載されている写真と比べて痩せているとの指摘があった。そういうものかな。



この本も、説明が足りないところは多々ある。炭水化物の多さを説明するために、砂糖に換算しているが、なぜ砂糖が悪いのかの説明が足りていないように思うなど。低炭水化物ダイエットに警鐘を鳴らす本も出ているので、平等にはこちらも読まねばならない。


私の場合は、それほど極端な糖質制限ではなくどちらかというと食べ過ぎを改善しただけなのかもしれないが、結果オーライだと思う。

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