転職、異動の話は、一般的には事前にあまり公開しないべきなのかな、という雰囲気を感じながら今に至っていたが、大学でも研究室でもそれに向けて体制を構築していることもあり、切り離すことはできない。
来年3月1日付で、私の出身地の高等専門学校に准教授として赴任することとなった。ということが決まって、すでにあっという間に2か月半が過ぎてしまった。その時は、5か月も先だから、まだまだ、と思っていたが、すでに、その期間の半分を過ごしたことになる。
以前から、スタッフが抜けることは将来は起こりうることとして研究室の体制も構築してきていたが、やっぱり実際に決まってみると、いろいろとやり残したことはある。
引き継ぎの取組の一つとして、実験室を中心に、教員や学生に私の知っていることを伝える、口述をする場を設けることとなった。1回30分で、実験室の器具を見ながら、あれはこう、これはこう、と注意すべき点を、私が語ったり、質問を受けるものである。かれこれ、4回を終えて、考えると、もう実験室で2時間もしゃべり続けたことになる。まだ数回続く予定である。
話をしていて、押しつぶされそうになるのは、問題を認識しておきながら、保留になっていることがなんと多いことか。自分の責任でもあり、仕事の進め方として、果たして適切であったかどうかは、時間がたった今、反省すべきことは多々ある。それも当時の実力として、次に生かすことはもちろんではあるが、すぐにでも改善できることは、行っていきたい。また、ディスカッションをすることで、独善的に考えていたことも気づく。
他にもいろいろと気づかされることが多いが、この口述の機会自体については、継続は力なり、ということを改めて感じる。一度に2時間もしゃべったら、疲れるし、話を聞く方がもっと大変である。でも、1回30分なら何とかなる。
日記が途絶えていたが、やはりこの2か月は、転職以外に現場調査だったりと、忙殺されていた。でも、この残り2か月半は、横浜国大を去るにあたって大事な時期であるとともに、私が、横浜国大から学ぶ最後である。人生の転機でもあり、きちんと自省することが大事だ。自らを省みること、また、省みる時間を作ることこそ、無駄に、雑に過ごさない大切な方法だと思う。ということで、日記を書くことを一つの優先事項に捉え直したい。
2012年12月5日水曜日
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