2012年12月13日木曜日

師走

フェイスブックにも書いたが、明日から香川県に用事があり週末は不在にするので、衆議院選挙の期日前投票を朝一番で済ませてから大学へ。

投票所にて、私は三人目で、一人目の人が投票箱を確認するのが見えるかなと思ったら、期日前投票の箱の確認は初日のみだったようだ。その代わり、一人目の人は投票箱に入れる直前に、前日最後だった投票者(推定)が封印していた封筒から鍵を取り出して、目の前 で、投票箱の鍵を開けるのを確認させられていた。それを選挙区、比例、最高裁、と3回繰り返す。途中、誰も開けていないことを証明するためだろう。最終日の施錠と開票はどうするのだろうか。今度は職員が確認するのだろう。

不正を防ぐ一連のシステム、と考えると、自分だったらどういう風に設計するのか、いろいろとアイデアが浮かぶ。ただ、実際に鍵を封印した封筒と、次の日(や、開票所)にて開封する際の封筒が同じものであることはどうやって担保するのだろうか。粗探しをしているのではなく、設計者が何を達成目標にするのか、コスト、時間、社会が納得するバランスも考えて、そこそこ妥当なところを決めているのだろう。
 午前はゼミ、午後は数件の打ち合わせをしながら、学生に担当してもらっている供試体製作のアドバイス。

忙しいさなかに、1件の不思議な電話がかかってくる。開口一番、私の研究について聞きたいことがある、という問い合わせだったので、これは丁重に対応しようと頭が切り替わる。質問の要領が得ないのだが、鉄筋腐食、コンクリートの劣化について、化学的な観点から畳み掛けて問いかけがあったので、たまたま私の論文を読んだ土木を専門としない化学屋さんが連絡してきているようだった。質問の名を借りながら、実際には自分がコンクリートの劣化とはこういうものではないか、こういうメカニズムではないかと主張してきて、私が適宜、土木としての見解を述べて修正していく、ということが続いた。とにかくよくしゃべる話好きのオヤジで、結局私の論文への質問でないことが明白で、話をさえぎって切るタイミングを計っていた。すると最後は、結局、自社で開発している分析機器を売ろうとした営業の電話だった。迂闊にもそれに気づくのが遅れた自分のふがいなさと、大事な時間を無駄にした徒労感!愚痴を言っても仕方がないが、私にも付け入る隙があったのだろう。

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