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ヨーグルトの蓋に、ヨーグルトがくっついて、舐める→お母さんに怒られる→次からはこっそり舐める
という構図は、私が幼少時から経験したことがあり、一般的に認知されていると思う。
蓋の裏についたヨーグルトほど、旨いものはない、とまで言えるかどうかは置いておいて、一種のノスタルジーな経験のような気もする。今は、残さず食べるという観点で、スプーンですくってきれいにする程度のことは行っている。漫画のサザエさん、ドラえもん、ちびまる子ちゃんでも、多分ネタになっていることと思う。
先日、子供用に買ってあった、森永のヨーグルトを食べたところ、蓋にヨーグルトがくっつかないことに気づいた。小分けのヨーグルトは、子供用と決まっていたので、私が食べたことが偶然であるが、たまたま風邪をひいており、のどにすっきりするものを食べたかったからである。
その製品は、森永のビヒダス。
私は、ヨーグルトはかき混ぜてトロトロにして食べるのが好きなのだが、小分けパックの場合には、蓋を開けない状態でよくシェイクすると、その手間が省けるので、時たまそうしていた。欠点は、振ると蓋につく量が多いということだったが、その晩は、それがゼロだったので、一瞬で気づいたのだ。
念のために蓋の上にヨーグルトをのせてみたところ、見事な表面張力。
調べてみると、結構前から、この蓋は開発されていたとのことで、私が知らなかっただけだった。
私が嬉しかったのは、このビヒダスのヨーグルトを食べるのは(少なくともここ数年では)初めてだったのに、1回目で気づいたことである。「機能」には敏感なつもりである。
汚れ防止などのために、撥水性を持たせるのは、色々な分野で行われている。よって、技術的に解決する方法としては、ゼロから発明するほどは難しくなかったのではないか(もちろん、何かしらの困難はあったのは想像に難くない)。
このことを知ってまず思ったのは、よく、ヨーグルトに適用したな、ということである。すなわち、社内の会議を通ったな、ということ。
上記の記者発表を見ると、蓋の汚れで手や服など他を汚したくない、分別のゴミに捨てられる、ということであった。しかし、分別であれば、プラスチック容器の方にはべっとりこびりついているので、プラゴミの分別に関しては、100の手間が0になるわけではないという中途半端な印象を受けた。
それよりも、蓋についたのを舐める(大人として言えば、もしくはスプーンですくう)ことの喜びを奪い取られた、というちょっとした残念さであった。
色々なクレームに対応しなければならない日本の現代、例えば、1gのヨーグルトが蓋についていたら、容量が不足だ、などのクレームもあったのだろうか。多分、その分も含めて多めに入っているのかもしれないが。
さらに行くのであれば、森永には、是非、プラスチック容器自体の撥水性を高めて、プラゴミ分別の際に一切洗わなくて良い所まで持って行って欲しい。対処のコストが無視できるのであれば、だが。
私の中での、4大面倒な料理の1つが攻略されてしまった。残る3つについても、日本の技術力でなんとかして欲しい。
2)モスバーガーのハンバーガーのソース
(ここ10年ぐらいモスには行っていないので、実は解決されているのかもしれない)
これはモス自身の鉄板PRネタでもあると思うが、「ソースが美味しいので、ハンバーガーからこぼれ出たソースを舐めたいけれども、彼とのデート中なのでそれが叶わない」という内容の宣伝をしていたと思う。
これも、パンに対する撥水技術(でなくてもよいが)か何かの技術革新で、解決できないだろうか(笑)。ソースの粘度を高めるなどあろうかとは思うが、期待したい。
3)ミルフィーユ
いつかどこかで、私の嫌いなものはミルフィーユと宣言したことがある。作り手(パティシエ)の傲慢ではないかと。プニっとクリームが出てしまうので、どうやってきれいに食べられるのか。弾性係数(粘性体なので、弾性といってはいけないのだろうが)が異なるものがサンドイッチされていると、そもそもきれいには食べられない。倒してから食べるのが、マナーだという、「専門家!」の言葉を聞いたことはあるのだが。
是非、撥水技術(でなくてもいいけど)で解決していただきたい。
なお、私は甘いものは好きなので、ミルフィーユ自体は好きであるが、ミルフィーユを出せば喜ぶだろうと思うことが嫌い(大事マンブラザーズ)というのが正しいかもしれない。
4)白衣を着ているときのカレーうどん
白衣を着ると何故かカレーうどんが食べたくなる。何とかなんとかならないか。撥水力で。あんかけ風にしたら、今度は舌が火傷するか。
そもそも、白衣を撥水にすれば良いという突っ込みの声が聞こえたので、これに関しては解決。
上記の3つの悩みが解決するだけで、結構な量のCO2が削減できると思う。