レーザーポインタをよく使う。
授業ではスライドは使わないのであるが、橋梁やトンネルの現場での指し示し、および、会議でのスライド説明の時である。
視認性からグリーンがよいのは明らかであるが、以前は高かった。今は安価なものもでてきている。
そこで問題なのは、こういった製品は、たとえ大手メーカー品であっても当たり外れが多いことである。
次のような観点を見いだした。
1)単4電池を使っていること。
輸入品は単5を使っているものも多いが、小型化という観点と、もう一つは(要出典)海外では単5の入手がしやすいという点のようである。しかし日本では、単3、単4は簡単に手に入るが、単5はそうでもない。ということで、単5は明らかに却下。
2)安定して流通するメーカー品であること
もちろん輸入品でも良いもの、ニーズに合うものは合うだろうが、追加購入をすることを考えると少なくとも日本メーカーのものとして販売されているものが望ましい。
3)ポインタの形
・の他、○、-など切り替わるものを初回は買った。コクヨの製品で、決して安くはなかった。しかしその切り替えが先端をくるくる回すもので、致命的なのは、その切り替え時にクリック感が殆どなかったこと。簡単に変な場所に移動し、その時に光量が小さくなる。
物事の設計で良くないのは、不具合が起きたときにそれが不具合であることを認識できないことである。物事が壊れる、壊れない、というのは極論すると余り問題ではない。人間でも、失敗することはいいけれども、失敗したときに正直に報告するかしないか、のところが問題となることが多い。それと一緒で、レーザーポインタも、仮に変なモードになったときに、「おかしい」ことがわかればよいのだが、当該製品は光量が弱い状態が存在してしまうため、使用者はこんなものかと思ってしまう。あるシンポジウムの際に私が会場用として用意して失敗したことがあるので、以後、廻らないようにテープで固定している(わかりやすく言うと、高価な回転式のレーザーポインタを、テープで固定するって、ワイルドだぜいっ)。
よって、クリック感の無い切り替え式があるくらいなら、ポインタ形状は変わらない方がまし。結局は、テープで固定して・の形であってもグリーンレーザーであれば、見え方はハッキリしているので、特に支障が無かったのである。
4)ボタンのクリック感
1台目は、ボタンがシリコンか何かの樹脂製で軟らかくて当たりは良いのだが、カバンに入れていたら中で点灯していたことがあり、電池消耗が激しかった。最低限のクリック感が必要となる。
ただし、昔に購入したもの(今は壊れて存在しない)は、クリック感はあるのだが、ボタンが小さい金属の丸形で、5分も使っていたら、指が痛くてたまらなかった。これも本末転倒。
ということで、適当な硬さが必要である。これは、実際に触ってみないことにはわからない。
5)ストラップホール
あった方が無くしにくいし、現場でも重宝かな、と思っていたが、後述する現状でベストの製品は、残念ながら付いていない。
あれば良いが、1)~4)を凌駕するものではない、という程度。
ということで、今年になってトライしたものが、良かった。
サンワサプライ LP-G350である。
でも、ホームページをトップページから行くと情報はでてこない。
http://www.sanwa.co.jp/product/peripheral/laser-presen/index.html
でも、検索で調べていたら、その製品はサンワサプライに存在するし、実際購入もできる。私は、ネットの検索で探していたので、そういうことができた。これはまさに有名老舗のまかない料理である。常連には出してもらえる。
http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=LP-G350
高専で通常業者から購入すると、約6500円であった。
検索で色々見ていると、実は、他社製品のOEMらしいことが分かった。まあ、サンワサプライは、もともとそういう感じの製品が多いが。
驚いたのは、OEMでないオリジナル製品は、製品型番がそのまま、ハイフンだけとれた LPG350だった。
これならラベルを貼り替える必要もないし、もともと購入したときには、説明書以外にパッケージにも本体にもサンワサプライの名前が入っていないし、そのハイフンすら入っていない。手持ちの私のポインタには、サンワサプライである、という痕跡は一切残っていない。
東京磁石工業 LPG350
そのものである。
サンワサプライなのか、東京磁石工業なのか分からないが、ネットの最安値は送料込みで5000円ぐらいであった。
本製品は気に入ったので、複数メンバーの現場調査のために必要なので、これから複数追加購入を予定している。
レーザーポインタを語らせたら右に出るものはいない、かなと思う。以上、久々の「逸品」紹介を終わる。
先日、岩手県の現場で、トンネル現場の現場代理人が、緑色の太いレーザー光が出る装置で説明をしていてわかりやすかった。これは、トンネルの指示のための専用の道具かと思って聞いたところ、アジアの某国製のレーザーポインタだ、ということしかわからなかった。太い光というのは、日本の基準を満たしているのかいないのか。そもそも、そういう太い光というジャンルがあるのか。怖いのは、光軸がぶれて、光が散乱して点が太くなっている、だけだったりして。さもありなん。レーザーポインタ道を極めるには道半ば。
2015年9月4日金曜日
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