先週から今週に掛けては、慌ただしい日が続いている。
2つの生コン工場での試験練り実験が大きな事であるが、それ以外にも大きな失敗をして凹む中、素晴らしい技術者に出会い、またまたパワーをもらったりと、アップダウンの激しい月末だったように思う。
その他、プライベートでも、大きな買い物をしたり、とセワしない。
先週から数えて、研究室の机の前には合計してもあっという間しかおらず、結構な事務作業が溜まっていて、メールを見るたび、「再々連絡」「催促」の件名が溜まっている。今日は、打合せもあるが、合間合間にそれをこなさないと。
2012年12月27日木曜日
2012年12月13日木曜日
師走
フェイスブックにも書いたが、明日から香川県に用事があり週末は不在にするので、衆議院選挙の期日前投票を朝一番で済ませてから大学へ。
投票所にて、私は三人目で、一人目の人が投票箱を確認するのが見えるかなと思ったら、期日前投票の箱の確認は初日のみだったようだ。その代わり、一人目の人は投票箱に入れる直前に、前日最後だった投票者(推定)が封印していた封筒から鍵を取り出して、目の前 で、投票箱の鍵を開けるのを確認させられていた。それを選挙区、比例、最高裁、と3回繰り返す。途中、誰も開けていないことを証明するためだろう。最終日の施錠と開票はどうするのだろうか。今度は職員が確認するのだろう。
不正を防ぐ一連のシステム、と考えると、自分だったらどういう風に設計するのか、いろいろとアイデアが浮かぶ。ただ、実際に鍵を封印した封筒と、次の日(や、開票所)にて開封する際の封筒が同じものであることはどうやって担保するのだろうか。粗探しをしているのではなく、設計者が何を達成目標にするのか、コスト、時間、社会が納得するバランスも考えて、そこそこ妥当なところを決めているのだろう。
午前はゼミ、午後は数件の打ち合わせをしながら、学生に担当してもらっている供試体製作のアドバイス。
忙しいさなかに、1件の不思議な電話がかかってくる。開口一番、私の研究について聞きたいことがある、という問い合わせだったので、これは丁重に対応しようと頭が切り替わる。質問の要領が得ないのだが、鉄筋腐食、コンクリートの劣化について、化学的な観点から畳み掛けて問いかけがあったので、たまたま私の論文を読んだ土木を専門としない化学屋さんが連絡してきているようだった。質問の名を借りながら、実際には自分がコンクリートの劣化とはこういうものではないか、こういうメカニズムではないかと主張してきて、私が適宜、土木としての見解を述べて修正していく、ということが続いた。とにかくよくしゃべる話好きのオヤジで、結局私の論文への質問でないことが明白で、話をさえぎって切るタイミングを計っていた。すると最後は、結局、自社で開発している分析機器を売ろうとした営業の電話だった。迂闊にもそれに気づくのが遅れた自分のふがいなさと、大事な時間を無駄にした徒労感!愚痴を言っても仕方がないが、私にも付け入る隙があったのだろう。
投票所にて、私は三人目で、一人目の人が投票箱を確認するのが見えるかなと思ったら、期日前投票の箱の確認は初日のみだったようだ。その代わり、一人目の人は投票箱に入れる直前に、前日最後だった投票者(推定)が封印していた封筒から鍵を取り出して、目の前 で、投票箱の鍵を開けるのを確認させられていた。それを選挙区、比例、最高裁、と3回繰り返す。途中、誰も開けていないことを証明するためだろう。最終日の施錠と開票はどうするのだろうか。今度は職員が確認するのだろう。
不正を防ぐ一連のシステム、と考えると、自分だったらどういう風に設計するのか、いろいろとアイデアが浮かぶ。ただ、実際に鍵を封印した封筒と、次の日(や、開票所)にて開封する際の封筒が同じものであることはどうやって担保するのだろうか。粗探しをしているのではなく、設計者が何を達成目標にするのか、コスト、時間、社会が納得するバランスも考えて、そこそこ妥当なところを決めているのだろう。
午前はゼミ、午後は数件の打ち合わせをしながら、学生に担当してもらっている供試体製作のアドバイス。
忙しいさなかに、1件の不思議な電話がかかってくる。開口一番、私の研究について聞きたいことがある、という問い合わせだったので、これは丁重に対応しようと頭が切り替わる。質問の要領が得ないのだが、鉄筋腐食、コンクリートの劣化について、化学的な観点から畳み掛けて問いかけがあったので、たまたま私の論文を読んだ土木を専門としない化学屋さんが連絡してきているようだった。質問の名を借りながら、実際には自分がコンクリートの劣化とはこういうものではないか、こういうメカニズムではないかと主張してきて、私が適宜、土木としての見解を述べて修正していく、ということが続いた。とにかくよくしゃべる話好きのオヤジで、結局私の論文への質問でないことが明白で、話をさえぎって切るタイミングを計っていた。すると最後は、結局、自社で開発している分析機器を売ろうとした営業の電話だった。迂闊にもそれに気づくのが遅れた自分のふがいなさと、大事な時間を無駄にした徒労感!愚痴を言っても仕方がないが、私にも付け入る隙があったのだろう。
2012年12月12日水曜日
現場!
今日は現場にて調査。表面吸水試験を用いて、構造物の表層品質を評価するものである。同時に、試験機の一般販売のための技術移転の打ち合わせも兼ねている。
研究の改善アイデア、装置の改善のアイデア、など、実物を見て他人の意見を聞きながらだと、どんどん湧いてくる。ある材料を適用したところに、今まで見たことのない吸水現象も確認できるなど、またまた勉強になった一日だった。
現場となると、計測を実施することだけで手いっぱいになってしまい、ともすれば作業だけで終わってしまいがちであるが、学生がきっちりやってくれたおかげで、自由にディスカッションすることができた。
学んだことを忘れずにフィードバックしたい。
研究の改善アイデア、装置の改善のアイデア、など、実物を見て他人の意見を聞きながらだと、どんどん湧いてくる。ある材料を適用したところに、今まで見たことのない吸水現象も確認できるなど、またまた勉強になった一日だった。
現場となると、計測を実施することだけで手いっぱいになってしまい、ともすれば作業だけで終わってしまいがちであるが、学生がきっちりやってくれたおかげで、自由にディスカッションすることができた。
学んだことを忘れずにフィードバックしたい。
2012年12月7日金曜日
交流
本日金曜日は、午後は県内の生コンプラントで打ち合わせ。担当学生が都合が悪く、単身で乗り込む。数回の電話打ち合わせの後、実際に担当者とお会いして実験の詳細打合せになった。先方は生コンのプロで、私の気づかない点などを指摘していただける。こういう場で得るものは大きい。
夜は、教室の教員懇親会。普段顔を合わせたり話をしない先生方とは、こういうイベントでしか話をする機会がない。私の職名上、普段顔を合わすことはないのだが、同じ教室を運営している身としては、普段交流がないというのは改めて複雑な気持ちになる。与えられるものではなく、自発的に動かなければ何も変わらない。
2次会では、少人数で、これに関連してか、教員の成長、人材育成、というテーマとなりまたまた熱くなった。
夕方、大きくて長い地震があったようだが、出先の早く仕事が終わり、一足先に懇親会会場へ移動している徒歩中で、周囲に人や建物がいない場所を歩いていたので、全く、気づかなかった。ほかの人からは、あの地震に気づかないなんてと、呆れられたが。
2012年12月6日木曜日
高校生
年に2回程度、オープンキャンパスとは別に、不定期で高校生の見学を受けることがある。大学の入試課から連絡があり、いつものをお願いします、という感じで連絡があり、どかっと20~30人の見学を受け入れる。研究に関する一通りの説明の後、高強度コンクリートの圧縮試験をするのが恒例になっており、それを期待されている節もある。
多分、彼らは横浜国立大学を見学に来て、いくつかの学部、学科を見学しているのだろうと思う。前後はどこを見ているのかは知らないが、少なくとも土木・コンクリートを希望して話を聞きに来ているわけではない。
今日は私が対応させていただいた。30分というと、全くコンクリートや土木に興味のない(それ以前に、興味を持つ/持たないの対象にすら思っていなかった、のが正解だろう)人にとっては、苦痛に感じるかもしれない。その30分で、如何に興味を持ってもらうか、土木やコンクリートの正しい認識を植え付けるか、プレゼンの場である。
先日起きた、中央道での天井の落下事故(事件)の話から始めた。 屋外に設置(放置)している、耐震補強の実験供試体、日本中から取り寄せている劣化したコンクリート実物、等を見せながら、メンテナンス、既存不適格の補強、補修等について、平易な言葉で説明した。東日本大震災のこと、先日の落下事故のことと絡めながら説明して、たぶん聞き手の知識と繋がったためか、雰囲気は伝わったのではないかと思う。
ちょうど先週訪れた、軍艦島で極度に劣化、崩壊した写真も見せられたのは、メンテをしない極限はこれだ、ということで効果的だったようだ。
私の訓練不足でつい話が長くなるので、自分自身へiPhoneのプレゼンタイマーをかけて、10分、20分と呼び鈴が鳴るのを聞きながら、最後の5分で、恒例の圧縮試験をして、終わった。
耐久性、メンテナンスという、タイムリーな事例を軸に、一貫したテーマで話をしたことは、興味を抱いてくれたのではないかと思う。普段は、あれもこれも研究していますと、情報を詰め込み過ぎて、消化不良に陥ることが多い。今回は、テーマを設定して、それに徹した。口述なので、何度かの繰返しもあったが、そのくらいがちょうどよいと思う。高校生の反応は素直で、見ていると、きちんと、うなづき、笑顔、等でわかってくる。
レベルが低い話とは思うが、私自身がきちんと目的意識を持って、自分自身のプレゼンを見直し改善することが大事と、非常に些細なことであったが、再確認した30分であった。
多分、彼らは横浜国立大学を見学に来て、いくつかの学部、学科を見学しているのだろうと思う。前後はどこを見ているのかは知らないが、少なくとも土木・コンクリートを希望して話を聞きに来ているわけではない。
今日は私が対応させていただいた。30分というと、全くコンクリートや土木に興味のない(それ以前に、興味を持つ/持たないの対象にすら思っていなかった、のが正解だろう)人にとっては、苦痛に感じるかもしれない。その30分で、如何に興味を持ってもらうか、土木やコンクリートの正しい認識を植え付けるか、プレゼンの場である。
先日起きた、中央道での天井の落下事故(事件)の話から始めた。 屋外に設置(放置)している、耐震補強の実験供試体、日本中から取り寄せている劣化したコンクリート実物、等を見せながら、メンテナンス、既存不適格の補強、補修等について、平易な言葉で説明した。東日本大震災のこと、先日の落下事故のことと絡めながら説明して、たぶん聞き手の知識と繋がったためか、雰囲気は伝わったのではないかと思う。
ちょうど先週訪れた、軍艦島で極度に劣化、崩壊した写真も見せられたのは、メンテをしない極限はこれだ、ということで効果的だったようだ。
私の訓練不足でつい話が長くなるので、自分自身へiPhoneのプレゼンタイマーをかけて、10分、20分と呼び鈴が鳴るのを聞きながら、最後の5分で、恒例の圧縮試験をして、終わった。
耐久性、メンテナンスという、タイムリーな事例を軸に、一貫したテーマで話をしたことは、興味を抱いてくれたのではないかと思う。普段は、あれもこれも研究していますと、情報を詰め込み過ぎて、消化不良に陥ることが多い。今回は、テーマを設定して、それに徹した。口述なので、何度かの繰返しもあったが、そのくらいがちょうどよいと思う。高校生の反応は素直で、見ていると、きちんと、うなづき、笑顔、等でわかってくる。
レベルが低い話とは思うが、私自身がきちんと目的意識を持って、自分自身のプレゼンを見直し改善することが大事と、非常に些細なことであったが、再確認した30分であった。
2012年12月5日水曜日
自省
転職、異動の話は、一般的には事前にあまり公開しないべきなのかな、という雰囲気を感じながら今に至っていたが、大学でも研究室でもそれに向けて体制を構築していることもあり、切り離すことはできない。
来年3月1日付で、私の出身地の高等専門学校に准教授として赴任することとなった。ということが決まって、すでにあっという間に2か月半が過ぎてしまった。その時は、5か月も先だから、まだまだ、と思っていたが、すでに、その期間の半分を過ごしたことになる。
以前から、スタッフが抜けることは将来は起こりうることとして研究室の体制も構築してきていたが、やっぱり実際に決まってみると、いろいろとやり残したことはある。
引き継ぎの取組の一つとして、実験室を中心に、教員や学生に私の知っていることを伝える、口述をする場を設けることとなった。1回30分で、実験室の器具を見ながら、あれはこう、これはこう、と注意すべき点を、私が語ったり、質問を受けるものである。かれこれ、4回を終えて、考えると、もう実験室で2時間もしゃべり続けたことになる。まだ数回続く予定である。
話をしていて、押しつぶされそうになるのは、問題を認識しておきながら、保留になっていることがなんと多いことか。自分の責任でもあり、仕事の進め方として、果たして適切であったかどうかは、時間がたった今、反省すべきことは多々ある。それも当時の実力として、次に生かすことはもちろんではあるが、すぐにでも改善できることは、行っていきたい。また、ディスカッションをすることで、独善的に考えていたことも気づく。
他にもいろいろと気づかされることが多いが、この口述の機会自体については、継続は力なり、ということを改めて感じる。一度に2時間もしゃべったら、疲れるし、話を聞く方がもっと大変である。でも、1回30分なら何とかなる。
日記が途絶えていたが、やはりこの2か月は、転職以外に現場調査だったりと、忙殺されていた。でも、この残り2か月半は、横浜国大を去るにあたって大事な時期であるとともに、私が、横浜国大から学ぶ最後である。人生の転機でもあり、きちんと自省することが大事だ。自らを省みること、また、省みる時間を作ることこそ、無駄に、雑に過ごさない大切な方法だと思う。ということで、日記を書くことを一つの優先事項に捉え直したい。
来年3月1日付で、私の出身地の高等専門学校に准教授として赴任することとなった。ということが決まって、すでにあっという間に2か月半が過ぎてしまった。その時は、5か月も先だから、まだまだ、と思っていたが、すでに、その期間の半分を過ごしたことになる。
以前から、スタッフが抜けることは将来は起こりうることとして研究室の体制も構築してきていたが、やっぱり実際に決まってみると、いろいろとやり残したことはある。
引き継ぎの取組の一つとして、実験室を中心に、教員や学生に私の知っていることを伝える、口述をする場を設けることとなった。1回30分で、実験室の器具を見ながら、あれはこう、これはこう、と注意すべき点を、私が語ったり、質問を受けるものである。かれこれ、4回を終えて、考えると、もう実験室で2時間もしゃべり続けたことになる。まだ数回続く予定である。
話をしていて、押しつぶされそうになるのは、問題を認識しておきながら、保留になっていることがなんと多いことか。自分の責任でもあり、仕事の進め方として、果たして適切であったかどうかは、時間がたった今、反省すべきことは多々ある。それも当時の実力として、次に生かすことはもちろんではあるが、すぐにでも改善できることは、行っていきたい。また、ディスカッションをすることで、独善的に考えていたことも気づく。
他にもいろいろと気づかされることが多いが、この口述の機会自体については、継続は力なり、ということを改めて感じる。一度に2時間もしゃべったら、疲れるし、話を聞く方がもっと大変である。でも、1回30分なら何とかなる。
日記が途絶えていたが、やはりこの2か月は、転職以外に現場調査だったりと、忙殺されていた。でも、この残り2か月半は、横浜国大を去るにあたって大事な時期であるとともに、私が、横浜国大から学ぶ最後である。人生の転機でもあり、きちんと自省することが大事だ。自らを省みること、また、省みる時間を作ることこそ、無駄に、雑に過ごさない大切な方法だと思う。ということで、日記を書くことを一つの優先事項に捉え直したい。
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