さて、その豊島には、横浜国大土木工学教室の見学会で2009年3月に訪れた。目からうろこの衝撃的な見学会であった。現地では、砂川さんに案内していただいた。涙あり、そして人との出会いの感動もあり、充実した見学会だった。その時の1年生は、既に卒業してしまった。
その後いろいろ動きがあり、今年の研究室夏合宿の候補地に挙がっている。
現在では、当時に比べて自分も成長し、関連したこともより吸収できると信じている。技術者倫理、日本人、公共とは何か、公務員、など、キーワードはたくさんある。
最近調べ直したこと、当時の記録など、まずはメモとして記録にとどめておきたい。
過去の日記:
http://homepage1.nifty.com/1976/diary/200903.htm 2009/3/26の欄
見学会後の感想文(砂川さんにも送った):
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豊島で考えたこと
林 和彦
私と豊島の関わりは、高校時代にさかのぼる。香川県立高松高校に在籍していた平成4~7年のいつだったか、豊島住民による香川県庁前で立ち続けた抗議を、私は県庁の2軒隣の高校に通っていたため、この目で見ている。しかし、それを見てその時に何を考えたのか、思い出せない。テレビで見た人たちだ、という程度だったように思う。その後、大学進学と就職で横浜に出てきて14年、報道で豊島のことは何度も見たが、断片的で表面的で、今回の見学までは何も頭に残っていなかった。
初めて現場を見て、砂川さんの話を聞いて、何度も何度も涙が出てきた。そのひとつは事件の凄まじさ、当たり前のことが当たり前に扱われない理不尽さ、廃棄物と世間からの二重の住民の苦しみ、に対してであった。もうひとつは、5年間であるが香川県に住んでいたという繋がりがあったのに、何で今まで私は豊島のことを理解しなかったのだろうという思いからだった。高校時代を今更悔やんでも仕方がないが、社会人になっても報道で目にしても豊島問題を自分のこととして考えられなかった自分の未熟さに対して、後悔しているのである。
事件を起こした当事者やそれを放置した県の対応を批判するのは簡単だが、この問題を当初から自分たちにも起こりうる問題として捉えられなかった私たち全員の問題ではなかろうか。人間は全員廃棄物を出す。単に目先の価格に捉われて、その先の処理の適正な処理コストの負担まで考えただろうか。
見学で受けた衝撃をきっかけに、様々なことに対してできる限り、傍観者でなく当事者意識を持って考え行動したい、と私は強く思う。同時に私は土木技術者として、自分の狭い専門分野だけでなく、廃棄物の問題、行政の問題の視点を持つことの重要性にも気づいた。この分野については、もっと勉強します。そして、バランスの取れた技術者になります。
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豊島に関するNPO
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html
http://kappadoujou.ashita-sanuki.jp/
↑是非これに参加したい。悩みどころ。毎月やっているのだろうか。
http://www.archipelago.or.jp/rice-field/entry-1460.html
http://blog.livedoor.jp/marronalfa/
砂川さんに関するURL(シブヤ大学からの転載)
http://www.kagawa-doyukai.com/itm/daigaku/11c/11c-3.html
http://www.pref.kagawa.jp/joho/sanuki-seto/teshima/teshima06.htm
http://www.teshima.ne.jp/blog-archives/2005_01.html
関係する人
書籍「金(きん)でなく鉄として」 中坊公平
書籍「未来の森」 石井とおる http://t-ishii.weblogs.jp/
豊島問題とは
http://www.pref.kagawa.jp/haitai/teshima/index.htm 香川県 日・英の資料がある
http://www.teshima.ne.jp/
そして、横浜市での不法投棄問題
これは私が学生時代から気になっていたこと。本日、横浜市へと見学のコンタクトを取り始めました。
http://hamarepo.com/story.php?story_id=605
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-jigyo/sanpai/04sonota/06shinanocho/iinkai/kensyo/kaigishiryou7.pdf
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