2018年10月15日月曜日

専攻科授業:有限要素法についての予習課題について

以下、授業の受講学生への周知文章ですが、共通するところもあるので、記載しておきます。メッセージ送信の語数オーバーというのもありますが。

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明日の輪講の予習についてコメントします。

まず、「予習の質問」の意図が伝わっていない恐れがあります。不安な人は、初回ガイダンス資料を再読して下さい。

「2.相手や自分が理解を深めるための質問」は、本書の技術的な内容を理解するための質問、すなわち「発問」です。質問のジャンルは、有限要素法の技術的な理解に関するものに限定する必要があります。なお、2の質問は、予習では必須です。

「1.わからなくて自分が知りたい質問」については、上記に限定はされないので、関連した質問でも構いません。ただし、下記の通り、少なくとも技術的な質問は含めるようにして下さい。全くない場合には、まずは、自分の読み込みが浅いと疑ってみて下さい。それでもなければ結構なことですが。

その他、いくつか具体的な指摘をします。
1)「1.わからないこと」の質問は、書式の欄外に書いたとおり、事前に徹底的に調べてから、それでもわからないことを記入して下さい。ググったり、Wikiを見たりして解決することは書かないで下さい。Wikiで○○と書かれていたが、それでもなお、△△の観点で、◆◆の意味がわからない、という風に。良いアドバイスが得られるように、可能な限り、わからない範囲を狭めるようにして下さい。

2)質問は、完全な文章で記載すること。
例えば、「○○について」だけでは、質問になっていません。文章とは、主部と述部がはっきりしている必要があります。

3)本書の本質を理解することに注力して、質問の優先順位を定めて下さい。時間は90分しかありません。その中で一番理解したい内容を考えてみて下さい。
予備知識として気になったこと、日本語の表記で気になったこと、などは、有限要素法の本質の理解から言うと、優先度は低いと思います。最終目的は、本質を理解すること、少なくとも概要を理解することです。誤解を恐れず言えば、試験中に、1つ自由に質問して良いと言われて何を質問しますか、ということです。

例えば、本書が、さぬきうどんの作り方、という技術書だったとします。読んでいる過程で、店舗の数、1杯の価格が気になるかもしれませんが、本質とは離れています。質問に優劣はないにせよ、うどんの作り方を学ぶという点では、明らかに優先度は低いです。優先度が高い質問を考えることも、勉強をすること、研究をする上で必要な能力です。

あくまでも、本書の本質を理解することが授業のテーマです。

4)質問は具体的であること。
望ましくない例1:「○○について、もっと詳細な説明が欲しい。」主観的であるため、答えられません。そもそも、あなたの要望であり、質問形式になっていません。
望ましくない例2:「1/2Pδとなる意味がわからない。」質問の意図が広すぎて、不明瞭です。推察するに、多分、1/2が着く理由が欲しいのだと思います。その場合には、「エネルギーを表すのでP×δの項がある所までは理解できるが、なぜその頭に1/2が着くのかを知りたい。」という風に書けば、具体的なので、質問の意図がわかります。

以上

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