2020年6月14日日曜日

YouTubeはじめました

新型コロナ禍を受けての学校機関では、学生の登校を制限してオンライン等の遠隔で授業を行う方法を採用しているところが多い。私の職場に於いても同じであり、同期(リアルタイム)や非同期(オンデマンド)での授業の配信を学校として提供している。

今回の対応で、私はほとんどの授業をリアルタイムではなく、オンデマンドで行っており、スライドを用いて音声を入れた動画を事前作成している。それ以前は黒板とチョークを使った板書授業を基本としていたので、デジタル化することをゼロから始めなければならない。録音という作業以前の授業資料の再作成に時間がかかるので、正直大変である。先日、作成した授業動画の総時間が20時間を越えた。

「直感でわかる」というキーワードでは別途記事を書きたいのでそちらに譲るが、以前から、模型を作って力学挙動を説明するということを心がけていた。実物を見せることイコール直感とは全く思っておらず、そこから一歩突き抜けて、抽出した本質的な挙動を理解する、という視点を心がけている(自分でハードルを上げてしまった)。その内容説明は将来の別稿へ譲りたい。

作成した模型の一例は、こちら【→リンク】

facebookやブログに於いて、こんな教材を作りましたと写真を掲載していたことはあったが、動画で解説をしたものは作っていなかった。

今回、その教材をオンデマンドでの授業の中で説明するために、その部分の動画を作ることとした。同時に、使い古した教材も補修したり、ゼロから作り直したりした。

独立に短編動画として作成しないと授業スライドへの挿入は難しいので、そういったファイルが結果として多数できることになった。動画は私のオリジナルであるため、授業配信だけでなく、広く公開することに意義はあると考えてYouTubeで公開することにした。

なお、授業配信の動画は、他人の著作物(図の引用など)があると、授業の受講者以外への配信は禁止されている(受講者以外に配信すると著作権料の支払いが生じる)ため、今のところは行えないが、将来は作成する資料の図も全てオリジナルやフリー素材とすれば公開できるので前向きに検討したい。

以前から、「さぬき科学缶」というYouTubeチャンネルは作っていたので、そこに新たに再生リストを整備して、分類して掲載することとした。再生リストには、他者がYouTubeで公開している動画もリンクのように入れることができるので、授業中に紹介している関係動画もここに収集することとした。

以下のリンクが、私のYouTubeのチャンネルで、再生リスト一覧である。


いくつかの再生リストの中で「構造力学・橋梁工学」が私が作った教材となる。

明示的な顔出しはしていないので、YouTubeデビューしました、みたいな紹介ではないのだが、とにかく模型のギミックやクオリティにはこだわっているつもりなので、自信をもって公開したい。ただし、しゃべりはまだまだですね。

今は自転車操業なので、授業で必要なカットのみですが、途中からiPad Proも購入して動画編集ができるようになったので、少しはクオリティが上がっているかどうか。ご興味があればどうぞ。


最後に。今は手軽さからfacebookを主体として情報発信しているので、こまめに私の発信を知りたいという人がいれば(私の両親ぐらい?)、facebookは公開発信しているので、友達申請しなくても、アカウント取得さえすれば私に気づかれずに読める。

本当は、facebookの投稿が自動的に私のブログやホームページに掲載させるように設定はできるはずで、ずっとトライしているがなぜかできないので保留にしている。一部、プライベート公開にしている投稿を混ぜているのが原因のようなのだが、対処方法がわからない。

「コンクリー党」結党のお知らせ

facebook内では公開投稿として発言はしているが、やはりパスワードや会員限定になっていないインターネット上へ情報が載らなければ、検索にも引っかからないし、引用もされない。ということで、必要なものはこちらへ移植したい。

立場上、政治の話は避けてきたが、こちらの党は宣伝させてもらいたい。

「コンクリー党」(2014年7月9日 結党)






写真は2014年7月9日に開催した、日本コンクリート工学会(JCI)コンクリート工学年次大会in高松 での若手会懇親会参加者へのお土産として作ったもの。

そのときの募集案内はこちらにアーカイブ【リンクをクリック】している(事後は会計報告のみで、当日の写真などはなし)。40歳以下の会であるが、敷居を下げて参加してもらいやすくするために、6段階の料金設定をした。ぎりぎりの運営であった。

香川県丸亀市は、国産うちわのシェア9割。丸亀うちわ、のブランドで知られる。これを約100名の参加者のお土産に。しかも1人2本渡し、自分用と地元に帰ってコンクリートを愛する人に渡してねと。その結果、日本に200本流通しているはず。私の手元にはあと3本位しか残っていない。

学会の開催間近にお土産を渡すことを思い付き、7月の暑い時期にお土産、地元、ということでオリジナルうちわを思い付いた。業者へ問い合わせると、予算と納期的に可能なのは既製品の柄のみで、フォント指定はお任せで文字のみの印刷ができること。印刷工程ギリギリだったため、プリントする文字をすぐ決めてもらわないといけないとのことで、5分くらいでえいやっと考えたもの。

「コンクリー党」という文字は、googleで検索した限り、当時はなかったように思う。全ては検索できないので、ベルギーの劇場に酷似した名前があったかも知らない。ブログ執筆時の今検索すると、2014年7月29日のツイッター投稿で他人によるそのことばを含むがあるが日付的にギリギリ私の方が早い。

本気で誤解を受けると困るので、もちろんこれは政治活動でなく、ノリでやっていることだが、ある程度フランクに心に残る活動のためにはネーミングも大事だと真面目に思っている。

同じコンセプトで、「理科・工学、構造・コンクリートなど、現在・過去・未来のエンジニアのためのフリー教材集『えんじにや』」も作り運営している(中身はまだ)。

ということで、一応、コンクリー党のオリジナル宣言をしておきます。重複している情報があればお寄せください。政党合流(連携)のご連絡もお待ちしています。

蛇足
・事実誤認があった。これはうちわでなく、円形で柄のついたチラシです。【意味がわからない人は、「うちわ、辞任」で検索】
・丸亀製麺は神戸市に本社を置く丸亀市とは全く関係な・・・・おっと誰か来たようだ。

2020年6月13日土曜日

疑似信号を使う技術

電波時計は日本の2ヶ所の施設から出された電波を受けて時刻を補正するものである。ただし、その電波が室内では拾えないケースもある。我が家も、職場もそうだ。何か改善する方法はないかと調べてみると、ある。

電波時計の電波が受信できないときの裏技

同じ周波数の信号を出せばよいというものだ。実際に試していないが、この説明を見る限り、同じ周波数の音を出して、それを時計が拾うというものだ。ただし、微弱電波といえこれが室外に漏れてしまって良いのかというのは気になる。いたずらやテロにならないのだろうか。

GPS信号テロ、ということばも聞いたことはある。


そういうことは、約10年前の、日本でアナログテレビ放送が終わり地上波デジタル放送に切り替わる際に思った。古いテレビを使い続けるには別途外付チューナーが必要ということで、安価なチューナーを国をあげて開発するような話が出ていたように思う。

当時店頭などで調べた限りだが、そのチューナーというのは、地上デジタルを受信し、それをビデオ信号に変換してアナログテレビの外部入力を通じて映すものである。リモコンも2つ必要になるし、少なくとも外部入力機能が必要である。問題なのは、テレビを買い換えない人の中には、そもそもビデオ信号の外部信号を入力するものがない数十年使い続けている非常に古いテレビもあるということであったと思う。わざわざそういう装置を買い換えるよりも、そういうケースにおいては、新しいテレビを配った方が手っ取り早い、などの政治的な話もきいたことがある。

さて、そのとき思ったのだが、結局実現しなかったこと。次のようなチューナーがあっても良かったのではないか。

地上波デジタル信号
 ↓
チューナー内で以前のアナログテレビ信号に変換してアンテナ端子で出力(アナログの電波を流す)
 ↓旧型テレビには今まで通りアンテナ端子にアンテナケーブル接続する(差し替える)ことでこれまで同様にチャンネルを操作してテレビが見られる。

それであれば、いくら古いテレビでも今まで通りの操作性で見ることができる。数少ないケースのためにわざわざそういう機器開発はしないというのはわかるが、技術的には可能だとは思う。多くのチャンネルを同時に変換するには、安価な組み込みICでできるものなのか、ある程度の強力なコンピュータが必要なのだろうか(またはサーバーやワークステーション並みなのか)。

また、そういうことをすると、若干、機器からその周波数の電波が漏れるのは防げないので、アナログ停波をする目的に反するという話もあるのだとは思うが、程度の問題とは思うので技術的に解決はできないのだろうか。

もし、費用的、技術的には全く問題ないのだけれども、ただ唯一、その○○MHzの信号に変換するには放送免許が必要なので、法律上できない、という硬直的な理由だったら笑える。またはテレビ番組を受信して変換して出力するため、JASRACが集金に来る、という理由だったら(笑)。

さて、一般論に戻る。

そもそも、銀行統合におけるシステム統合というのも、ゼロから作るのではない場合には、単にインターフェースをソフトウェアで統合して、お互いに使われているデータ形式に変換してやりとりすれば、あたかも2つが繋がったように振る舞うのであって、考え方は上記と同じだろう。

OSとアプリケーションの話でも同じ。

映画「スピード」のバス内でのトリックもそうだ。

では、時計の時刻合わせの件だが、インターネットや家庭のwifiが普及していないときに登場したと思われる電波時計。これほど電波が拾いにくいのであれば、IP回線を利用した普通の時計というのは売られていないのだろうか。必ずしもIPでなくてもいい。wifiルータがある特定の周波数である信号を送るとか。はたまた、Bluetoothでスマホで定期的に通信をするとか。

と、素人がつらつら案を書いてみたものの、代替の個別技術は陳腐化するので、それこそ、IPアドレスを振ってIoTになれば全てがスマートに解決するのでそうなっていくのだろうかとは思う。

そういえば、昔のテレビは、テレビ内の時報の周波数を物理的に拾って毎時0分を調整していたのがあったと思う。凄い話だ。

ということでまとめると
・時計の時刻合わせは、電波時計以外にも色々な技術がありうるので想像するのも楽しい
・既存の方法に合うように振る舞う信号などを入力することにより、その機器を延命したり、新しく甦らせることは可能だし、実は社会で広く使われている

思考の整理シリーズでした。

ブログの移動(に近いもの)

表現活動の主体をnoteに移行しました。時間をかけた論考などはnoteに集約するようにします。こちらのブログはアーカイブとして残しますが、過去に力を入れた執筆したものは、再編集してnoteに投稿することもあります。 https://note.com/hayakazuh このブログ...