うちの高専は8月11日まで授業があり、その後お盆お休みを戴きましたが、8月は前半も後半もコンクリートの品質確保を中心とした現場、出張が重なり、飛び回ることとなりました。
高速道路に論点を当てて。
お盆は親族の家で過ごすために、長野県の蓼科へ行きましたが、妻と子供は一足早く蓼科に行っていたため、私が盆休みになってから追いかけて車で向かい、私の帰宅と合わせて一緒に車で高松に戻ってくる、というプランとしました。高松から蓼科までざっと500km。往路は1人の移動でしたが、連続運転の自信はなかったので、途中明石で一泊して2日掛けて向かうことにしました。
案の定、出発直前まで片付けるべき仕事が山積し、高松を出たのが22時でした。夜間の高速運転の経験は多数はありますが、夜間の高松自動車道の運転は初めてでした。
驚いたのは、夜間で視界が狭いときの対面通行の運転の怖さでした。現在高松自動車道は4社線化に向けて鋭意工事がなされています。渋滞解消というのが最大の目的と認識していますが、安全に快適に走行するという視点もあったのだと身をもって体験しました。鳴門までたどり着くと、4車線化も済んでおり、安心して走ることができました。
翌日、明石を出て、神戸、大阪、京都を抜けるところがやっぱり渋滞しました。高松にいると渋滞は殆どないため、懐かしさすら感じました。その横で、第二名神高速道路の延伸、などを見ていると、やっぱり道路インフラは大事だなと感じます。どれだけの時間ロスが発生し、コストや、コストに換算しにくい被害を受けているのか。渋滞をゼロにはできない、贅沢だという考えも聞かれますが、これだけ物流や人の交流に寄与している重要なインフラが渋滞では、ロスの方が大きいでしょう。
名古屋から諏訪までの中央高速道路の走行も初めてでしたが、休み休み行って、なんとかたどり着きました。
さて帰りは、子供たちの一声で、明石海峡大橋ではなく、瀬戸大橋を通って帰ることになりました。私も自分では運転したことがなかったので、数十キロ遠いものの、帰路は山陽道を選んで帰りました。
今回は贅沢に路線を選びましたが(距離は遠いが、高速料金はこちらが安いらしい)こうやって複数の道路を選べることも、冗長性としては必要であり、昨日の台風でも、瀬戸大橋は通行止め、明石海峡大橋は速度制限付きで通行可能、ということで、複数橋の効果は絶大でした。
全経路ではないものの、今回の旅で、八戸から福岡まで(太平洋側の)高速道路の運転を制したことになります。
実際に走ってみないとわからないことは多数あります。フィーリングで道路が いる、いらない、の判断はできない、と感じました。
体験したことがないから語る資格はない、というのは極論で、良くない考えだと思います。もしそうなら、私は子供を産むことができないので出産について語る資格がありません。そうではなく、知っていたつもりでも、やはり知識が足りないことがわかった、と謙虚になることが必要ですね。
先日、藤井聡先生の「超インフラ論」も読みましたが、わかりやすくまとめられていました。些細な指摘ですが、若干推敲が足りないような記述も・・・。対面通行は高速道路としては完成していないにしても、ゼロとして見せるのは若干違和感はありました。