私は2級電気工事士をもっているものの、エンジンのバッテリー周りはあまり詳しくないので、材質などは顧問間で打ち合わせしたり、事前に機械系の学科の先生に聞いたりして準備完了。
配線について、今後のために記録しておく。
エンジンルームの状況。
若干漏れた油がたまるなど、雑然とした印象。
バッテリーの充電は問題ないものの、端子が蝶ボルトで接続されているため、強く締めることができず、たまに端子が緩む自体に。そうすると、その部位での抵抗が大きくなるためか、エンジンの始動の電流が足りなくなるようで、エンジンが始動できないことがしょっちゅう起こっていた。
前回は、普段トラブルに遭遇しないメンバーが、大会運営補助の朝に始動しない状況になったものの、私に電話があり、過去に端子が緩むことを告げて解決した。部内の情報共有も大事であるが、大会運営の際に連盟に貸与することもあることから、常時安定して起動できる必要があった。
よって今回の主体は、バッテリーの接続が緩まないようにメンテナンスすることにある。
これが、現況。銅もしくは銅メッキの端子。表面が酸化している。バッテリーは交換しても、端子はそのまま使い続けられているようで、締めるボルトも若干ねじ山が丸くなっていたので、今後のために交換することとした。
最終的には、ホームセンターで手に入る一般的な端子とした。
亜鉛合金、真鍮メッキのものであった。
まず、古い端子を外した後、バッテリー自体の端子を、耐水ペーパー(細かい紙やすり)で磨いて表面の酸化膜を除去。
端子を新しいものに交換。
元々、付属の蝶ボルトであるが、蝶ボルトは締め付けの管理が難しいことから、六角ボルトとする。
ステンレス、M10の六角ボルト、およびスプリングワッシャ、とした。
このような狭い中での作業。
バッテリーを置くための台は、木製。FRPにビスで固定されているが、この木板が腐食してしまっていたので、新しく作り直すことに。
このように外す作業も一苦労。
プラス12Vの端子には、端子のオプションの接触・感電防止のカバーをつける。よく見ると、既存の状態もカバーは付属していたが、硬化して脱落していた。
これが外した端子の状況。緑青も出ている。酸化膜を除去すれば再度使えるかもしれないが、数百円なので今回は交換。
作業中の様子。
このように、既存のものと同じ寸法で木材で台も作り直し。
このように、ほぼぴったり。
この木の台を、エンジンルームの床にビスで固定する。ビス位置は、古いものから穴の位置を写し取って、同じ位置にビス留め。
ケーブル側の圧着端子も表面に酸化膜が生じている。こちらの交換は用意していないので、これも耐水ペーパーでこすって新しい面を出す。
このような感じで、ボルト、緩み止めのためのスプリングワッシャ、を入れる。
スパナで締める。モンキレンチだとボルトの角をなめるので、適切なスパナを使う。これと同じ径のスパナも、救助艇の緊急部品用具入れに常備するようにした。
プラス端子の締め付け完了。
このように、プラス端子には接触防止のカバーもつけ、反対側のマイナス端子も接続完了。カバーをつけずに、マイナス側をスパナで締めるのは、短絡(ショート)の恐れがあるので、行わないこと。(なければ、乾いた布で覆うなどする)
ナイフスイッチも、金属を磨いて地金を出す。
エンジンのオイルまみれで、手が真っ黒。
このように作業完了。従事時間は、3時間強。
救助艇マゼランの全景。
2018/8/25(追記)
購入から6年程度が経過したこのバッテリーだが、起動しなくなった。現場でのテスターでは0.1Vとの報告である。
ガソリンスタンドで点検してもらった結果、液面が低下しているが、濃度は十分という。当初は充電も検討したが、6年経過も考慮して、購入した。型番は、130F51である。たまたまスタンドに在庫が有り、19000円+税であった。
トラック用の容量のため、市内のカー用品店では在庫はなかったが、たまたまハーバー近くの出光のスタンドでは在庫があった。
最近、マゼランのセルのかかりが悪く、エンジンを吹かしながらかけていたが、それが不要になりすぐにかかるようになった。
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